【bet365】宝塚記念2019:キセキとレイデオロが1番人気分け合う!ブックメーカーがオッズ発表

宝塚記念

競馬界史上で前代未聞の除外馬が発生した先週の競馬開催。日曜の函館メインレースであった函館スプリントステークスにおいては、出走予定であった13頭中6頭が除外される事態となりました。

調査の結果、今週出走予定の競走馬たちに関しては「全頭陰性」と公式発表。今週末に控える宝塚記念(G1、2200㍍・芝)に関しての影響もなく開催が出来そうです。

【宝塚記念2019枠順】
1-1 キセキ(牡5、川田将雅・角居勝彦)
2-2 レイデオロ(牡5、C.ルメール・藤沢和雄)
3-3 エタリオウ(牡4、横山典弘・友道康夫)
4-4 アルアイン(牡5、北村友一・池江泰寿)
5-5 タツゴウゲキ(牡7、秋山真一郎・鮫島一歩)
5-6 スティッフェリオ(牡5、丸山元気・音無秀孝)
6-7 マカヒキ(牡6、岩田康誠・友道康夫)
6-8 ショウナンバッハ(牡8、吉田豊・上原博之)
7-9 クリンチャー(牡5、三浦皇成・宮本博)
7-10 ノーブルマーズ(牡6、高倉稜・宮本博)
8-11 スワーヴリチャード(牡5、M.デムーロ・庄野靖志)
8-12 リスグラシュー(牝5、D.レーン・矢作芳人)
※20日午後10時更新

有馬記念と対をなす、ファン投票で出走馬が決定する「春のドリームレース」と呼ばれる宝塚記念。しかし近年は、有力馬の出走ローテーションが緩くなった点や、ドバイ遠征や香港遠征が積極的に行われるようになった点、4月に同じ中距離の大阪杯がG1へ格上げされるなどといった事情もあり、なかなか出走馬がそろわないことも多数ありました。

しかし今年は、ファン投票1位のおなじみアーモンドアイや、8位に選出されていた現役最強障害馬、オジュウチョウサンなど一部の上位馬こそ回避をしたものの、G1勝利馬6頭が顔をそろえるかなりの豪華メンバーとなりました。

bet365ただし、見ごたえのあるレースが期待できる分、予想は困難なものに。そのことはブックメーカーのオッズからも見て取れます。さっそくブックメーカー「bet365」が発表しているオッズをご確認いただき、有力出走馬のご紹介へ移りましょう。

【宝塚記念2019オッズ】
宝塚記念2019オッズ※オッズは19日午後7時現在
宝塚記念2019最新オッズ情報

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ここまで拮抗したオッズ付けをされているレースはかなり珍しいかもしれません。そういった中では中心視されているのは「2017年クラシック組」。

2017年の菊花賞馬にして昨今の中長距離古馬戦線ではお馴染みとなったキセキ(Kiseki)。オッズは3.25倍となっています。

キセキ

前走の大阪杯もタイム差なしの2着。ここ5戦は勝利こそないものの2着2回、3着2回。唯一の複勝圏外も有馬記念での5着という結果であり、掲示板圏内率で言えば100%と現役屈指の安定感を誇っています。

昨年の宝塚記念では2番人気ながらに8着と案外な結果でしたが、昨年と現在では充実度に大きな違いがあることは戦績からも見てわかる通り。また、当時はまだ現在の「逃げ先行」ではなく、後方から一気の末脚を使って追い込む戦法で戦っていました。ちょうど、この宝塚記念を最後に「モデルチェンジ」を行ったことになります。

鞍上はもちろん「キセキをよみがえらせた」と言っても過言ではない川田将雅騎手

川田将雅

今年現時点で73勝、勝率.263というダントツの成績を挙げリーディングトップ。重賞も8勝を挙げるなど絶好調ではあるのですが、実のところG1は好走こそすれど今年未だ勝利なし。加えて、キセキでは歯がゆい思いをし続けているだけに、春競馬の締めくくりを勝利で収めたい気持ちは人一倍あることでしょう。

そんなキセキと同じ3.25倍のオッズを付されているのが、キセキと同世代にしてその年のダービー馬であるレイデオロ(Rey De Oro)。

レイデオロ

アーモンドアイという存在を除けば、ダービーの他に天皇賞・秋(G1、2000㍍・芝)を制するなど、古馬としての実績は最上位。前走のドバイシーマクラシック(海外G1、2400㍍・芝)の結果も、これまで一切経験したことのないハナを切る競馬という形になってしまっただけであり度外視できる結果ではあるでしょう。

間隔をあけて態勢を立て直したことで調子は上々の様子。ただ、鞍上のC.ルメール騎手からは「宝塚記念は内回りという部分がポイント」という言葉が。

一度エンジンがかかれば素晴らしい末脚を繰り出せるも、そのエンジンをかけるまでにやや時間のかかるタイプなだけに、内回りであることに加えて夏場のこの時期、重めの阪神芝コースという条件はレイデオロにとってどうなのかということの判断が難しいところです。

上記の2頭からオッズ面は6.50倍と離されていますが、今年の大阪杯(G1、2000㍍・芝)を制して勢いに乗るのが2017年皐月賞馬のアルアイン(Al Ain)。

アルアイン

状況的にはもっとオッズを見込まれてもよさそうではありますが、そこはやはりレイデオロにこれまで勝利していない点や、使い込んで状態が上がってくるタイプであるキセキが相手ということからの評価でしょうか。くわえて、2200mでも良績はありますが、やはりイメージは2000m。メンバーがそろった宝塚記念ですが、その充実ぶりで勝利をもぎ取り、ダービーや菊花賞での借りを返しておきたいところです。

牝馬ながらに実績面だけでなく経験値の高い存在がリスグラシュー(Lys Gracieux)。オッズは5.00倍となっています。

リスグラシュー

全成績は19戦4勝ながら、その内訳は(4-8-4-3)と、非常に安定した戦績。加えて、牝馬限定戦のみならず牡馬との混合、更には香港の遠征においても好走を魅せるなど、ハイレベルな存在であることに違いはありません。

ただし勝ち味に遠いというのもまた事実。昨年も7戦して3着以内を外したのはわずか1回ですが、勝利は2回のみ。その内1勝はメンバー的にかなり有利であった東京新聞杯、そしてもう1勝はエリザベス女王杯(G1、2200㍍・芝)と、見方を変えれば「牡馬相手ではあと一歩が足りない」という考え方も可能でしょう。

リスグラシュー以上に勝利が欲しいのはエタリオウ(Etario)。オッズは6.50倍となっています。

エタリオウ

周りはG1ホースだらけにもかかわらず、1勝馬にしてこのオッズはやはり能力を見込まれていてのこと。実際その強烈な末脚は現役屈指のものを持っています。

そして今回楽しみなのは、独特の感性で馬を操る大ベテラン、横山典弘騎手が初めて手綱を取るという点。

横山典弘

「何をするかわからない」と、競馬ファンを大いに悩ませる横山騎手ですが、大舞台でもしばしば「これまでその馬が見せてこなかった新しい面を引き出す」といった騎乗をする騎手。当日、エタリオウがどういった走りをするのかに注目が集まります。

その他、昨年の大阪杯馬にして、前走のドバイシーマクラシックでは3着入線を果たしたスワーヴリチャード(Suave Richard)が8.00倍。2016年のダービー馬であるマカヒキ(Makahiki)が17.00倍で続きます。

近年まれにみる豪華メンバーで開催される宝塚記念は、6月23日日曜日、15時40分発走予定です。