6月の第三週に行われるイギリスのアスコット競馬場でロイヤルアスコットが開催されます。日本は日に日に暑さが増していき、日本の有力馬は夏休みに入っていきますが、欧州は有力レースが夏にも結構あります。夏の日本競馬が緩やかになっていく時こそ、海外競馬に目を向けてるのはとてもおすすめです。
ロイヤルアスコットとは300年以上の歴史を誇るイギリス競馬の中でも由緒正しくまた世界的にも社交場としてもビッグイベントであります。本家本元では「ロイヤルミーティング」と呼ばれ、貴族の嗜みや貴族の社交場という厳かな空気を醸し出しています。日本では競馬場といえばギャンブルとリンクされがちで、少なからずネガティブなイメージを持たれることもありますが、イギリス競馬は競馬=貴族であり観客だけでなくマスメディアも規則が厳しくドレスコードやルールを守られない者には退場を命じられることもあるほどです。そのようにロイヤルアスコットに招待されることも誇り高いイベントとなっています。
昨年は新型コロナウィルス感染症拡大により史上初の無観客開催となりましたが、他のG1レースが開催中止や延期が重なる中無観客であっても無事開催されたことは高く評価されました。
イベント自体は全30レースありその中でもG1レースは8レースあり、世界トップレベルに大きいイベントとなっています。日程は以下の通りです。
6月15日(1日目)
1R:クイーンアンステークス
3R:キングスタンドステークス
4R:セントジェームスパレスステークス
6月16日(2日目)
4R:プリンスオブウェールズステークス
6月17日(3日目)
4R:ゴールドカップ
6月18日(4日目)
3R:コモンウェルスカップ
4R:コロネーションステークス
6月19日(5日目)
4R:ダイヤモンドジュビリーステークス
レース展望は「ウィリアムヒル」を見ながら紹介予想に移りましょう。
コモンウェルスカップ
5日間にわたるロイヤルアスコットの目玉といえばやはり初日。初日は登録済みのメンバーと招待を受けたゲストのみが入場できる特別観覧席「ロイヤル・エンクロージャー」のVIP席に王室関係者が集まると言われています。しかし従来は競走体系になかった夏の3歳馬によるスプリント距離のG1競走を提供する目的で創設されたコモンウェルスカップもお勧めしたいところです。3歳馬限定の短距離競走であり、従来には珍しくロイヤルアスコットにはなかった早期に引退してしまう馬の受け皿の意味や海外からの参加を図るために創設されました。イギリスではスプリントは人気が高くなくその解消にも一躍買ったとも言えるでしょう。オッズは昨年の2歳G1モルニ賞を制したカンパネッレが始め注目を浴びていましたが2番人気に降格し6.00倍、1番人気はスエサで5.50倍で僅差ではありますが好調のスエサが支持を集めています。
【コモンウェルスカップ2021単勝オッズ】
※オッズは14日午後2時現在
ダイヤモンドジュビリーステークス
ロイヤルアスコットの最終日のメインレースであるのがダイヤモンドジュビリーステークスです。4歳以上の馬が参加できるイギリスのグループ1 フラット競馬です。南半球で子馬となった3歳児も対象となり中堅層の馬対象のレースとなります。ロイヤルアスコットの中でも比較的に歴史の若いレースでありますが、最終日に行う唯一のG1レースですので観客も注目するレースです。以前はゴールデンジュビリーステークスという名称で行われていました。またキングスタンドステークスへ出場し中三日休んで、ダイヤモンドジュビリーステークスに挑む陣営も少なくありません。オッズでは前走のG2を制したダークホースであった新星スターマンが3.75倍で1番人気です。
【ダイヤモンドジュビリーステークス2021単勝オッズ】
※オッズは14日午後2時現在
ロイヤルアスコットの見所
他にもゴールドカップにはこのレースにおいて4連覇をかけた長距離王のストラディバリウスが人気です。オッズも1.91倍ですので高い支持を集めています。注目もありプレッシャーもある中4連覇に王手状態。4連覇なるか期待したいところです。