9月10日から9月24日、両国国技館にて大相撲秋月場所が執り行われます。先月の29日に発表された新番付では、七月場所で初優勝を飾った豊昇龍が大関昇進を果たしました。新たに看板力士に加わった豊昇龍への期待が高まる中、白鵬以来9人目の新大関優勝を狙います。
一方で大関・霧島は昇進2場所目にして早くもかど番スタートとなりました。新大関だった名古屋場所は直前に右肋骨を痛めて休場となりましたが、休場届を提出したのが初日の朝だったことで新大関初日が「不戦敗」となり、4日目から途中出場するも6勝6敗と苦戦を強いられ、合わせて6勝7敗2休と負け越しました。昇進後早くも厳しい状況ですが、かど番脱出できるか注目です。
そして、7度目のかど番で秋場所に挑む大関・貴景勝にも注目が集まります。名古屋場所は両膝半月板損傷のため全休を余儀なくされましたが、膝の状態は快方に向かっているとのことで再びのかど番脱出に期待です。名古屋場所で11勝を挙げて優勝争いに絡んだ白桜鵬は秋場所全休が決まりましたが、敢闘賞を受賞した豪ノ山や湘南乃海ら新入幕力士の活躍にも注目が集まります。
大相撲秋場所の展望は「ベットチャンネル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
2場所連続の賜杯獲得へ新大関・豊昇龍が挑む!
腰痛で7月の名古屋場所を途中休場し、約1ヶ月の夏巡業も取り組みを行わなかった横綱・照ノ富士ですが、今場所優勝予想3.51倍と最有力予想です。秋場所の初日が迫る中でも、腰痛から本格的な稽古が再開できないままとなっています。古傷の両膝が安定しても、新たに腰痛という新たな不安が解消されていない様子から出場可否についても注目が集まります。
先述の通り、名古屋場所は両膝半月板損傷のため全休から7度目のかど番として挑む大関・貴景勝は予想オッズ7.21倍です。番付発表後初の出稽古では13番取って8勝5敗。終盤は得意の推しを中心に関脇・大栄翔、幕内・正代らに6連勝で締めましたが、簡単にまわしを取られて投げられる場面や高安に4連敗するなど不安を残す結果となりました。本来の相撲を取れればかど番脱出の可能性も見えてきますが、果たしてどのような結果となるでしょうか。
豊昇龍が大関昇進を果たしたことで1年ぶりに3大関となりました。勢いそのままに大勝ちしたい豊昇龍の予想オッズは7.54倍です。叔父に第68代横綱である朝青龍を持つ豊昇龍への期待は厚く、夏巡業中には視察に訪れた日本相撲協会の八角理事長に呼び出され「1年以内に横綱に上がれ」と厳命を受けました。叔父である朝青龍は21歳で大関に昇進し、わずか3場所で横綱へと駆け上がりました。そんな偉大な叔父も成し遂げられなかった白鵬以来の9人目の新大関優勝に挑みます。現在一人横綱の照ノ富士は休場が多くなり、頑健な新横綱の誕生が待望されますが、豊昇龍は見事2場所連続の賜杯獲得することができるでしょうか?
【大相撲九月場所優勝予想オッズ】
※オッズは7日午後6時現在
関脇・若元春、琴ノ若も大関昇進を目指し邁進!!
関脇・若元春は名古屋場所で大関取りに挑むも、12日目の霧島戦で4敗を喫し「直近3場所で三役の地位で33勝」に届きませんでした。再び昇進を目指すには、秋場所で2桁勝利が求められます。これまで横綱、大関らが壁となり大関取りへの挑戦を跳ね返されてきましたが、今場所ではその壁を突破すべく闘志を燃やします。若元春の予想オッズは10.50倍です。
新小結で挑んだ1月の初場所から4場所連続で勝ち越し新関脇となった琴ノ若は予想オッズ10.96倍です。昨年から幕内の上位に定着し、安定した成績を残してきました。今年5月の夏場所では、12日目に7敗目を喫した後3連勝と力を示し、父であり師匠の佐渡ケ嶽親方にも番付が並びました。先場所でも、優勝した豊昇龍を破るなど三役として初の2桁となる11勝を挙げて敢闘賞を獲得。大関昇進となれば、母方の祖父である元横綱・琴櫻の四股名を継承することができます。更なる飛躍を目指す琴ノ若にも注目です。