2月19日に東京競馬場(G1、ダート・1600㍍)にて今年初のG1レース『フェブラリーステークス』が開催されます。フェブラリー(February)の名の通り、基本的には2月の第3、もしくは第4日曜日に開催され、春季ダート王決定戦の位置付けがされています。ダート王決定戦と銘打っていますが、向正面側の2コーナー奥の芝スタートから左ワンターン、日本で最も長い直線501mに繋がる特殊なコースとなっています。競走馬の脚質における有利不利も大きくコース適性が合わなければ有力馬でも凡走してしまうことがあり、波乱の展開が見込めます。
昨年はカフェファラオが堂々たる2連覇を果たし、今回3連覇が期待されましたが、今年はサウジカップに出馬が決まっておりその姿を見ることはできません。その他の国内トップホースもこぞってサウジカップに出走することで、かつてないほどの低速決着になるのでは…という見立てもありますが、今年のG1初戦を制する勝ち馬はどの馬でしょうか?
出走予定の馬は以下の通りです。
・アドマイヤルプス
・オーヴェルニュ
・ギルデッドミラー
・ケイアイターコイズ
・ケンシンコウ
・ゴールドパラディン
・シャールズスパイト
・ショウナンナデシコ
・ジャスパープリンス
・スピーディーキック
・セキフウ
・ソリストサンダー
・タガノビューティー
・テイエムサウスダン
・ドライスタウト
・ヘリオス
・メイショウハリオ
・レッドルゼル
・レモンポップ
フェブラリーステークスの展望は「bet365」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
G1初挑戦のレモンポップ!勢いそのままに初制覇なるか?
前走の根岸ステークスを快勝したレモンポップは、今回G1レース初挑戦となります。デビューから10戦して7勝と、2着が3回とオール連対で安定感の大きいレモンポップへの期待値は高く、優勝予想でも1番人気の1.83倍と圧倒的な差をつけています。(連対とは、公営競技において競走対象が1着または2着になること)前走から中2週での参戦となりますが、良い状態をキープできているようです。一部で不安視されているのが距離の問題で、本来の個性や血統からすると1400㍍がベストである事から、東京競馬場は1600㍍とややマイルが長いのがどう影響するのか注目ポイントです。昨年覇者が不在の中、ダート界の新星として初挑戦、初タイトル獲得となるでしょうか?
レモンポップに続いて2番人気がドライスタウトで3.50倍です。前々走の霜月ステークスで上がり35秒台の末脚を使えている事から、フェブラリーステークスでもその末脚を活かして好走を掴むきっかけとなることが期待されます。今年は勝ち馬となるべく調整を進め、パワー系の両親から受け継いだ500キロを優に超す馬体は素晴らしい仕上がりになっています。ダートレースでは、スピードもさることながらパワーや馬体の大きい馬が好成績を残している傾向から、ドライスタウトにも期待が集まります。迫力のある馬体とダート馬には珍しいストライドの大きさが特徴的で、直線の長い東京コースとは好相性である事からも、レモンポップの対抗馬として見逃せません。更に、レモンポップのデビュー戦より共に戦ってきた戸崎圭太騎手が今回ドライスタウトとのコンビで参戦するという事で、レモンポップを知る戸崎騎手がどのような駆け引きを仕掛けてくるかにも注目です。
【フェブラリーステークス優勝予想オッズ】
※オッズは16日午前10時現在
大荒れの展開を起こすのは昨年のリベンジを狙うテイエムサウスダンか?
昨年の帝王賞でテーオーケインズや、オメガパフュームなどの猛者を撃破したメイショウハリオは3番人気の10.00倍予想です。戦績からしても上位予想には入りますが、懸念されるのが10戦ぶりのマイル戦であることと、左回りでは1勝しかマークしていないことです。近々では、順調に攻め馬ができているという事もあり、芝スタートから序盤にかけて流れに乗れるかが勝利への鍵となります。
地方所属馬として24年ぶりの戴冠を目指すスピーディーキックのオッズは13.00倍です。昨年秋以降、戸塚記念、ロジータ記念、東京シンデレラマイルと重賞3連勝中と充実ぶりを見せています。勝てば1999年のメイセイオペラ以来、24年ぶりのフェブラリーステークス制覇となります。また、地方所属の牝馬としては、史上初のJRAのG1制覇という快挙となるだけに期待が高まります。
そして、昨年カフェファラオに2馬身差をつけられて2着となったテイエムサウスダンも虎視眈々と勝利を狙います。仕上がりは順調なようですが、前走の根岸ステークスでは集中力の途切れから直線で脚が止まり14着という結果でした。ここで仕切り直して昨年の雪辱を果たしたいテイエムサウスダンの予想オッズは、19.00倍と中盤予想です。ですが、一筋縄ではいかないクセありコースだけに、昨年の経験値を活かし番狂わせを起こせる実力は充分にあると言えるでしょう。
予想通りレモンポップがダート界の新星として君臨するのか?それとも混戦極める名勝負が生まれるでしょうか?今年のフェブラリーステークスも見逃せません。