今年も高校球児達による熱い戦いが繰り広げられる『第105回全国高等学校野球選手権大会』が8月6日〜22日にかけて阪神甲子園球場にて開催されます。地方大会の激闘を勝ち抜き、本大会へと駒を進めた49校が優勝を懸けて連日戦います。今大会初出場は6校、春夏連続出場は11校となりました。昨年大会で全国制覇を果たし、大優勝旗を初めて白河の関を超えて東北へともたらした仙台育英は今年再びの頂点を目指します。8月3日に行われた組み合わせ抽選で、仙台育英の初戦は大会1日目三浦学院との対戦に決まりました。各地方大会では、常連校が敗れるなど本大会前から混戦極める第105回大会を制し、深紅の大優勝旗を手にするのはどの高校か。今年も夏の甲子園から目が離せません。
第105回全国高等学校野球選手権大会の展望は「ベットチャンネル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
昨年頂点に立った仙台育英は大会2連覇達成となるのか?
今年の地方大会では、夏の甲子園に連続出場していた常連校が相次いで敗退しました。5大会連続で出場し、一昨年の大会では優勝を果たした智弁和歌山が初戦で敗退したほか、同じく5大会連続で出場していた富山の高岡商業も初戦で敗退しました。更に、今年の春のセンバツ高校野球で優勝した山梨学院、準優勝の報徳学園も春夏連続出場は叶いませんでした。「波乱の夏」となった地方大会を勝ち上がり、本大会へと駒を進めた49校の熱戦に注目です。
今大会優勝に最も近いとされるのが、智辯学園で予想オッズは5.18倍です。春季近畿大会で大阪桐蔭を破り優勝。今夏の奈良大会では、チーム打率.410の12本塁打、46打点と圧倒的な打撃力で頂点に立ちました。キーマンとなる中山優月投手は特に投打センスが抜群で、通算13本塁打のうち、6本が公式戦での本塁打と勝負強さも兼ね備えています。トップバッターの松本大輝外野手は高校通算31本塁打で、内10本塁打が公式戦とこちらも勝負強さがあります。その他にも主将の高良鷹二郎捕手を含む高校通算10本塁打を超える強打者が揃う智辯学園の初戦は大会2日目、香川の英明と対戦します。甲子園でも快音を響かせ、夏の甲子園で初の優勝を掴み取ることができるのか注目です。
智辯学園に続くのが、昨年の大会覇者である仙台育英で予想オッズは5.21倍です。2連覇を目指す仙台育英ですが、初戦を戦う浦和学院とは記念大会で幾度と激戦を繰り広げてきました。2013年の第95回記念大会では、壮絶な打撃戦となり、11対10で仙台育英が9回サヨナラ勝ち。2018年の第100回大会では9対0で浦和学院が勝利。2018年は仙台育英の須江監督の甲子園初陣でしたが、そこから5年で仙台育英は高次元のチームへと成長してきました。対する浦和学院もさらにレベルアップしているだけに初戦からハイレベルな試合が期待されます。対戦予想オッズは仙台育英勝利が1.37倍、浦和学院勝利が3.52倍と仙台育英優勢の予想です。果たしてどのような試合展開になるのか、大会を大いに盛り上げる注目の1戦となりそうです。
【第105回全国高等学校野球選手権大会1回戦:浦和学院(埼玉)vs. 仙台育英(宮城)9回結果予想オッズ】
※オッズは4日午前9時現在
強豪・大阪桐蔭を撃破した履正社は優勝を掴みとれるのか?
大阪大会にてライバルである大阪桐蔭を初めて破り、甲子園出場を決めた履正社は4年ぶりの5回目の甲子園出場となりました。その勢いのまま優勝を掴みたい履正社ですが、同ブロックには仙台育英もあり、この激戦区を突破することができるのでしょうか。大阪桐蔭を3安打完封した福田幸之介投手の投球にも注目が集まります。履正社の予想オッズは6.01倍と3番人気です。2019年以来の全国制覇に向けて闘志を燃やします。
5年ぶりの甲子園出場を決めた広陵高校は、広島に優勝旗を持ち帰るべく悲願の夏の全国制覇を目指します。予想オッズは6.91倍。エースの高尾響は広島大会で準決勝まで27回を投げて無失点、四死球ゼロ、決勝では2失点完投で10奪三振と安定感がさらに増しています。また、今季ドラフト1位候補の『広陵のボンズ』こと真鍋慧は、広島大会では通算20打数5安打1本塁打5打点と振るいませんでしたが、甲子園で爆発すれば悲願の夏の初優勝も見えてきます。