11月12日から11月26日、福岡国際センターにて「大相撲九州場所」が執り行われます。秋場所で4場所ぶり4度目の優勝を果たした大関・貴景勝は2場所連続優勝を狙います。名古屋場所は両膝の故障を理由に全休。その全休明けでの大関優勝は2003年春場所の千代大海以来のことでした。7度目のかど番で迎えた秋場所で優勝こそ果たしましたが、11勝4敗と1949年夏場所以降最少の勝ち星となり、今場所では全勝優勝を目指します。2場所連続優勝となれば3度目の綱取りへの期待も高まりますが、果たしてどのような結果となるでしょうか。そして、腰痛などで名古屋場所の途中休場から先場所全休と2場所連続休場中の横綱・照ノ富士は回復具合が気になるところです。話題沸騰の大相撲九州場所は間も無く初日を迎えます。
大相撲九州場所の展望は「ベットチャンネル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
貴景勝は2場所連続優勝で綱取りの好機を掴むことができるでしょうか?
秋場所優勝を果たした大関・貴景勝は、2場所連続優勝で3度目の綱取りに挑みます。横綱昇進の条件は「大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績を上げた力士」とあるだけで、内容と同時に高いレベルの成績も昇進への判断材料となります。予想オッズは横綱・照ノ富士に続く2番人気の6.99倍です。横綱・照ノ富士の休場が続く中、大関としての責務を果たしてきた貴景勝は、大関在位26場所目にして好成績での優勝を果たし横綱昇進となるでしょうか?
そして腰の怪我などで9月の大相撲秋場所を全休した横綱・照ノ富士は、今場所出場するのか注目が集まります。一部報道では腰の骨の一部が欠けているとのことで、状態が気になるところですが、予想オッズは4.80倍です。九州場所は2021年に全勝優勝を果たした照ノ富士にとって思い出の地であり、強い横綱として再び本場所へ復帰し、後2回と迫った目標の優勝10回を目指します。
新大関として秋場所を迎えた豊昇龍は2場所連続優勝が期待されましたが、7勝7敗で迎えた千秋楽に勝ってかろうじて勝ち越しを決めました。悔しさを晴らすべく臨む九州場所は、昨年三役昇進後初めて2ケタ勝利を挙げた験のいい場所という事で期待が高まります。予想オッズは8.71倍です。
【大相撲九州場所優勝予想オッズ】
※オッズは7日午前9時現在
秋場所で快進撃を見せた熱海富士が再び賜杯を狙います
秋場所で11勝を挙げ、優勝決定戦に進出した幕内・熱海富士は今場所を自己最高位の西前頭8枚目で迎えます。千秋楽では11勝4敗で並んだ貴景勝との優勝決定戦に臨むも敗れて優勝を逃しました。幕内2場所目の熱海富士が秋場所優勝を果たしていれば、様々なスピード記録を達成するという事もあり秋場所を大いに盛り上げました。熱海富士の予想オッズは51.59倍と劣勢の見方ですが、今場所でも快進撃が期待されます。
今場所から幕内昇進となった東白龍は昨年春場所から10場所連続で十両4枚目以内。ついに念願成就し幕内の座を掴みました。貴景勝とは同学年で高校時代には鎬を削った間柄という事もあり、ライバルとの再戦が望まれます。また、両国国技館のある東京都墨田区出身力士としては、1947年秋場所の出羽錦以来76年ぶりの幕内力士誕生となりました。東白龍の予想オッズは164倍と劣勢予想ですが、どこまで活躍するのか注目です。同じく今場所新入幕となる狼雅、美ノ海、北の若らも予想オッズは同じく164.00倍です。
また、9月場所で勝ち越した正代、佐田の海は共に熊本出身で、その他九州出身の力士たちの活躍にも期待が集まります。熱闘必須の大相撲九州場所から目が離せません。