6月15日〜18日にかけてカリフォルニア州ロサンゼルスカントリークラブにて全米オープン選手権が開催されます。日本では、全米オープンと呼ばれることが多いゴルフのメジャー選手権の一つで、毎年6月中旬に開催する地区を変えて実施されています。この選手権はアメリカ国内の各地をはじめ日本やイギリスで予選会があり、最終予選を通過した選手が出場資格を得られることから「オープン」と呼ばれています。日本でも5月22日に最終予選が行われ、29名の選手が参加した結果、タイのガン・チャルングンが通算14アンダーでトップ通過、2位通算11アンダーで永野竜太郎、3位通算8アンダーで石川遼がそれぞれ出場権を獲得しています。選手たちの「忍耐力」が試されるとも言われる全米オープンで、最強のゴルファーの称号を手にするのは誰でしょうか？
全米オープンの展望は「Cloudbet」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
優勝最有力候補は今季好調が続くスコッティ・シェフラー！
今季メジャー2戦目となる全米オープン開催に先立ち発表されたパワーランキングでは、スコッティ・シェフラーが優勝候補最有力に挙げられました。Cloudbetの予想オッズでも8.87倍と1番人気につけており、今季は、フェニックスオープンに加え、第5のメジャー戦とも呼ばれるザ・プレイヤーズ選手権でも優勝しています。先週出場したAT&Tバイロン・ネルソンでも5位と好調を維持しており、今大会優勝への期待が集まります。
シェフラーに続く2番人気が、今年のマスターズを制したジョン・ラームで、予想オッズは10.70倍です。今年はすでに4勝を挙げており、平均スコアや平均バーディ数など様々なスタッツでトップを記録しています。現在、世界ランキング1位でもあるラームは2021年の全米オープンでメジャー初優勝を飾り、マスターズも制しました。キャリアグランドスラムの折り返し地点につけており、メジャー連勝にも大きな期待が寄せられています。
続いて3番人気は、2017-18年の全米オープンで連覇を果たしたブルックス・ケプカで、予想オッズ12.60倍です。先月のマスターズでは初日から3日目まで首位を走り、最終的にはラームに次ぐ2位タイに入りました。先月行われた全米プロゴルフ選手権では自身メジャー5勝目、同大会では3度目となる優勝を挙げました。そして、昨年王者のジャスティン・トーマスは11番人気の予想オッズ29.20倍となっています。トップレベルの選手達による熾烈な優勝争いの行方はいかに？
【全米オープン2023優勝オッズ】
※オッズは１１日午後４時現在
首痛の療養から復帰した松山は上位争いに食い込めるのか？
参加する日本人選手の中で上位予想に入るのは、11年連続11度目の出場を果たす松山英樹です。松山は首痛のため、今季メジャー初戦のマスターズから約1ヶ月の間療養し、先月の全米プロ選手権で復帰しています。体は回復してきているとしながらも、パッティングの課題改善には苦戦している様子を見せており、この1ヶ月の間にどこまで克服できているかに注目です。予想オッズは46.30倍ですが、2021年のマスターズ以来メジャー2勝目を目指す松山の活躍に注目です。
そして、先述の国内最終予選で出場資格を得た3名は大舞台でどのようなプレーを見せるのでしょうか？チャルングンは全米オープン初出場。メジャー出場は2019年のミズノオープンで3位に入って出場資格を得た「全英オープン」に続き2度目です。永野も昨年の全英オープン以来2度目のメジャーで今大会は初参戦となります。松山とジュニア時代から鎬を削ってきた石川は、2年ぶり7度目の全米オープンとなります。ロサンゼルスCCは、開催コースとしてリリースされた時から憧れており、出場を目指して3年以上も前から想定練習を重ねてきました。予想オッズには名前が上がっていないものの、夢の大舞台でどこまで戦うことができるでしょうか？
