今シーズンもグランツール初戦を飾る「ジロ・デ・イタリア」が、5月4日〜26日にかけて開催されます。第107回大会となる今年は、史上4回目の“グランデ・パルテンツァ(開幕地)”となるイタリア北西部のピエモンテ州で開幕を迎え、総距離は3321.2km、ステージの平均距離は157.9kmの全21ステージを駆け巡ります。世界三大ツールの中でも、最も美しく最も過酷な大会とも言われており、今年はレースをより活性化させる狙いで累計標高が42,900mと例年より山岳が少なくなっていますが、最終週の第15〜17ステージは全て4000m越えの山頂フィニッシュとなっています。
今大会には、初出場となるツール・ド・フランス連覇のタデイ・ポガチャルや、昨年大会で総合2位と衰えぬ力を示したゲラント・トーマスなど複数のグランツール経験者をはじめ、注目選手が多数参戦を予定しており、世界最高峰の戦いに期待が高まります。
ジロ・デ・イタリアの展望は「bet365」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
ジロ&ツールの連続優勝を狙う初出場のタデイ・ポガチャルに大注目!
今大会には、18のワールドチームにプロチーム4つを加えた22チームが出場します。中でも注目を集めるのが、過去にツール・ド・フランス2連覇を達成しているタデイ・ポガチャルで、初出場で総合優勝を狙う今大会の大本命です。新人賞ジャージの対象外となる25歳のポガチャルは、プロデビュー1年目でグランツールデビューとなった2019年のブエルタ・エスパーニャでは、区間2勝を挙げて総合3位と強烈なインパクトを残しました。
そして、2020年、21年のツール・ド・フランスでは2連覇を達成すると、昨年はツール総合優勝を逃したものの、ロンド・ファン・フラーンデレンやアムステルダムゴールドレース、イル・ロンバルディアで優勝を果たし、UCIランキングでは個人3連覇を達成しました。初のジロに挑むポガチャルは、目標であるジロ&ツールの連続総合優勝を達成できるでしょうか。2冠達成となれば、1998年のマルコ・パンター二以来、史上8人目の偉業達成となるだけに“怪物”ポガチャルがどのような走りを見せるのか大きな注目が集まります。
リベンジに燃える昨年総合2位のゲラント・トーマスは雪辱を果たせるか?
ポガチャルの対抗と目されているのが、昨年大会でマリアローザを着用しながらもの第20ステージで逆転を許し、総合2位と悔しさの残るゲラント・トーマスです。昨年トーマスをアシストし、自らも総合6位に入ったテイメン・アレンスマンは、2年連続の出場を果たし、36歳のベン・スウィフトも昨年同様にロードキャプテンとして参戦を予定しており、強力で経験豊富なチームでトーマスを支えます。そして、昨年コロナウィルス感染により第7ステージで去ったフィリッポ・ガンナに加え、今年チームに加入した2022年覇者のビアス・フォスら2人の元タイムトライアル世界チャンピオンが出場を決めたことにも大きな注目が集まります。トーマスは大本命のポガチャルを抑えて、昨年の雪辱を果たすことができるでしょうか?
その他にも「今一番強いスプリンター」とも評されるオラフ・コーイや、そんなコーイの背後を巧みに利用してUAEツアー2勝目を挙げたティル・メルリールなど注目選手も出場予定で、最後の最後まで結果が分からない熾烈な優勝争いから目が離せません。
ジロ・デ・イタリア 優勝予想オッズ
今大会の最有力候補はタデイ・ポガチャルで1.22倍です。初出場のジロ・デ・イタリアで“怪物”と言われる走りを見せることができるでしょうか。そして、2番人気はゲラント・トーマスで6.50倍です。そして、ツール・ド・フランスでステージ通算3勝を挙げているロマン・バルデが17.00倍、2021年のツール・ド・フランスで個人総合4位、翌年のブエルタ・ア・エスパーニャで同8位のベン・オーコナーが19.00倍の予想です。果たして、マリアローザを手にするのは?