大相撲11月場所(九州場所)が福岡国際センターで11月13日に初日を迎えます。年間最後の本場所であり、年間最多勝者の決定など力士たちにとっては一年の納め、集大成となる場所。来年につなげる意味でも、各力士たちの奮闘・奮戦に期待が集まる楽しみな場所です。
今年の十一月場所の幕内の番付(上位)は下記のようになっています(「日本相撲協会HP」より抜粋)。
今年の九州場所の注目力士は、先場所に全勝優勝を果たし、今場所で綱とりに挑む大関・豪栄道。そして、史上三人目、通算1000勝の大記録まであと3勝としている横綱・白鵬や、少しずつ安定感が戻ってきた日馬富士、鶴竜の両横綱。一から綱とりに再挑戦となる大関・稀勢の里や、調子を上げてきている大関・琴奨菊といった横綱・大関陣は今場所も注目度は高くなります。また、先場所に関脇の地位で10勝を挙げ、今場所に大関昇進をかける高安といった力士にも注目です。今年最後となる本場所は相撲ファンならずとも楽しみです。
【大相撲九月場所2016で全勝優勝を果たした豪栄道の全取組】
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【大相撲11月場所2016優勝オッズ】
※オッズは7日午後10時現在(同時刻更新)
優勝候補に挙げられている力士は、やはり横綱・大関陣が中心となっています。以前のように頭抜けた強さと安定感を取り戻せるかが優勝のカギとなる白鵬(1.90倍)を中心に、優勝争いが展開されるでしょう。横綱昇進の期待がかかる豪栄道(3.50倍)や、怪我を抱えながらも、鋭い出足からの速く力強い相撲が持ち味の日馬富士(4.50倍)。やや安定感に欠けますが、実力は折り紙付きの鶴竜(6.50倍)や稀勢の里(7.00倍)、琴奨菊(15.00倍)などがこれに続くと予想されます。また、先場所の豪栄道の再現を目指す、3度目のカド番大関となる照ノ富士(10.00倍)にも期待がかかります。
優勝回数は史上最多の37回(内、全勝優勝12回)、幕内勝星893勝、横綱勝星699勝といった歴代1位の記録に加え、史上三人目の通算1000勝の大台まで、あと3勝となっている白鵬。全休明けの場所となどの不安要素はありますが、最近の稽古では踏み込みが戻ってきたと手ごたえを掴んでおり、その実力と実績から白鵬が優勝争いを牽引していくと目されます。
先の九月場所で、カド番大関として初めて全勝優勝を果たした豪栄道。もともと持っていた相撲センスとパワー・テクニック・技のキレが増したことに加え、安定感が出てきました。体調管理を徹底し、先場所のような相撲を取り続ければ、おのずと優勝争いの中心になっていくでしょう。場所前の連合稽古では、琴奨菊も「強い」と認めざるを得ない仕上がり。若乃花以来となる、18年ぶりの日本人横綱の誕生に期待です。
低い重心の鋭い出足からの突き押し相撲を得意とする日馬富士。白鵬のような圧倒的な取り口ではありませんが、スピードと技のキレはピカイチ。万全のコンディションであれば、力強い相撲が戻ってくるかもしれません。白鵬にも引けを取らない実力者である日馬富士の完全復活への期待は高まります。
三場所連続となった綱とりに失敗。それでも10勝を挙げ、大関の面目を保った稀勢の里。綱とりは振りだしに戻りましたが、その分、プレッシャーを感じずに本場所に臨めるのは大きなポイントでしょう。直前の稽古でも琴奨菊を相手に得意の左四つで力強い寄りを見るなど、仕上がりも上々の様子。また、現在は白鵬を抑え、年間最多勝のトップにつけており、年間最多勝者となるかにも注目が集まります。
先場所は腰の怪我の影響で連敗スタートとなり、横綱としての存在感を発揮できなかった鶴竜。捲土重来を期して11月場所に臨みます。これまではウェイトトレーニングを調整に取り入れていましたが、基本に立ち返り、土俵での稽古を重視。直前の稽古でも、関取や十両を相手に全勝と、調子は上向いています。ケガが癒え、本来の強さを取り戻しつつある横綱は、昨年の九月場所以来となる三回目の優勝を目指します。
今年の一月場所で日本人力士として10年ぶりの幕内優勝を果たした琴奨菊。次の場所で綱とりに失敗してからは、精彩を欠いた場所が続いています。しかし、今場所は地元九州での開催となり、その応援は大きな後押しとなるはず。また、減量をして体を絞ったおかげで「動きやすくなった」と手ごたえを感じている様子。地元凱旋の場所で二度目の優勝を目指します。
七月場所では粘りの相撲も見られ、五月場所の13連敗から復調の兆しが見えたかに思えた照ノ富士。しかし、先場所は七日目から9連敗と、全く良いところなく終わってしまいました。両膝はまだ思わしくないようですが、走れるほどにまで回復したと伝えられており、今年3度目のカド番脱出を目論みます。持ち味である、腰の重さを生かしたスケールの大きい相撲が甦れば、優勝の可能性もあると見て良いでしょう。
新関脇で迎えた九月場所で10勝を挙げ、途中までは優勝争いを演じるなど活躍が光った高安。今場所は大関昇進のかかる場所として注目を集めています。突き押し、左四つといった多彩な型を持つ高安ですが、同時に絶対的な形がないのも実情。大関昇進に向けて、まわしを引く形の習得を目指しており、ますますの活躍が予想されます。同部屋の稀勢の里との稽古のでも調子の良さが伝えられており、初優勝へ期待は高まります。
11月場所では、豪栄道が連覇を果たし、18年ぶりの日本人横綱が誕生するのか?「平成の大横綱」白鵬がついに通算1000勝を達成し、最多優勝回数を更新するのか?虎視眈々と優勝を狙う、日馬富士や鶴竜、稀勢の里といった実力者が賜杯を抱くのか?御嶽海や遠藤といった次世代のスターが躍進するのか?今年最後となる11月場所(九州場所)は 、11月13日に初日を迎えます。