いよいよ球春到来です!2019年のNPBは3月29日(金)に開幕の時を迎えます。日本中を熱くさせる戦いを制し、チャンピオンの座を獲得するのはどのチームとなるのでしょうか。
No.1の還元率を誇り、アメリカのワシントンポスト紙で「世界でも、歴史上でも、最大・最高のブックメーカー」と評されたブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
2018年のセは広島が完全優勝!昨年クライマックス敗退の雪辱を果たす
2018年のセリーグ・クライマックスシリーズに進出したのはレギュラーシーズン2位の東京ヤクルトスワローズ(以下、ヤクルト)と同3位の読売ジャイアンツ(以下、巨人)、そして3連覇を達成した同1位の広島東洋カープ(以下、広島)となりました。
ファーストステージは巨人が2連勝を飾って突破し、ファイナルステージは広島と巨人の対戦に。1勝のアドバンテージを持つ広島は巨人を相手に各試合1失点しか許さず、ホームで見事3連勝。圧倒的な実力を見せつけて日本シリーズへ進出を果たしています。
2018年のパはソフトバンクが下克上!2年連続で日本シリーズに臨む
パリーグ・クライマックスシリーズに進出したのは、レギュラーシーズン2位で昨年度日本一の福岡ソフトバンクホークス(以下、ソフトバンク)と同3位の北海道日本ハムファイターズ(以下、日ハム)、そして同1位の埼玉西武ライオンズ(以下、西武)となりました。
ファーストステージはソフトバンクがホームアドバンテージを生かし、2勝1敗で突破。ファイナルステージでは山賊打線擁する西武を相手に打撃戦を繰り広げ、5試合合計44-28という派手な戦いの末に2年連続の日本シリーズ進出を勝ち取っています。
ソフトバンクが2連覇を達成!甲斐キャノンが一躍脚光を浴びる
平成最後の日本シリーズとなった2018年は、広島東洋カープ対福岡ソフトバンクホークスという史上初めての顔合わせとなりました(ソフトバンクの前身の南海、ダイエー時代を含む)。
広島のホームMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島で行われた第1戦は2-2の引き分け、そして第2戦は1-5で広島が先勝。しかし、ソフトバンクのホーム福岡ヤフオク!ドームではソフトバンクが怒涛の追い上げを見せ、一気に3連勝を果たして優勝に王手をかけます。
再び広島に戻った第6戦、なんとか追いつきたい広島でしたがここでもソフトバンクが2-0で勝利を手にし、日本シリーズ連覇を達成しました。
日本シリーズMVPは甲斐キャノンで一躍時の人となった捕手の甲斐拓也(ソフトバンク)が受賞。打率はわずか.143に留まったものの、日本シリーズ新記録となる6連続盗塁阻止の記録を打ち立て、捕手として2009年の阿部慎之助(巨人)以来、そして野手として打点本塁打ゼロおよび育成選手出身者として初めてのMVP受賞者と、記録ずくめの受賞となっています。
連覇中のソフトバンクが優勝オッズトップ!巨人、日ハムらがその後を追う
【NPB2019優勝オッズ】
※オッズは25日午前8時現在
<ピナクル 登録方法>
ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が発表した2019年NPBの優勝オッズで筆頭に名が挙がったのは福岡ソフトバンクホークス。2連覇中の王者がオッズ3.760倍となりました。
2番手は名将原辰徳監督が復帰したかつての球界の盟主読売ジャイアンツで5.150倍、3番手は昨年の甲子園を沸かせた吉田輝星の活躍に期待がかかる北海道日本ハムファイターズで5.820倍。
4番手はリーグ連覇を果たし、セリーグを席巻している最強赤ヘル軍団・広島東洋カープで5.850倍、5番手は昨年のパリーグを制した超強力・山賊打線が売りの埼玉西武ライオンズで10.850倍、6番手は人気・実力ともに赤丸急上昇中、オープン戦でさえ満員御礼続出の横浜DeNAベイスターズで13.190倍となっています。
3連覇へ!新たなる球界の盟主ソフトバンクは年々その戦力をさらに向上中
孫正義オーナーの情熱を背景とした圧倒的な資金力と、卓越したプロジェクトでいま最も球界の盟主と呼ぶにふさわしい球団に成長した福岡ソフトバンクホークス。
過去10年で5回の日本一、平成という区切りにおいても巨人を抜いて単独首位となる7回の日本一に輝いています。
2019年に向けて、一番注目したいのは外野手の上林誠知。23歳のまだ若い選手ですが非常に守備がうまく、また打撃も年々向上してきており2018年は143試合に出場して本塁打22本、打点62、14三塁打、打率.270のOPS.803と優勝に貢献。2020年に海外FA権を取得する柳田悠岐に代わる外野の柱となりうる逸材です。
上林ら若い選手の台頭により、さらにその戦力に厚みを増しているソフトバンクの覇道を阻むことができるチームは現れるのでしょうか。
名将が帰還!かつての球界の盟主・巨人に復権の時は訪れるか
2年間の高橋由伸政権を経て、再び原辰徳監督が指揮を執ることとなった巨人。2016年の野球賭博問題発覚時に事前に逃げるように監督を辞任したことや、2012年の暴力団への1億円支払い疑惑など、ダーティーなイメージが付きまとう人物ではありますが、監督を務めた12年でリーグ優勝7回、日本一3回、Bクラスはわずか1回のみと史上トップクラスの実績を持つ名将であることには間違いありません。
まさに劇薬ともいうべき原辰徳帰還という大きな賭けに出た巨人は、早速広島から丸佳浩、西武から炭谷銀次郎をFAで獲得し、フリーとなっていた中島宏之と岩隈久志、メジャーリーガーのクリスチャン・ビヤヌエバとライアン・クックをそれぞれパドレスとマリナーズから獲得するなど、得意の巨大補強を敢行しました。巨人は2019年のプロ野球を制し、再びかつてのような球界の盟主の座に舞い戻ることができるのでしょうか。
王座奪還へ、スター軍団日ハムは北国でその鋭い牙を研ぐ
2018年は3位でクライマックスシリーズに進出したものの、ソフトバンクに敗れて涙をのんだ北海道日本ハムファイターズ。とはいえ、前年は5位に終わり、さらにスーパースター大谷翔平がメジャーに移籍してしまった状況で迎えた1年としては上々といっていいでしょう。
2019年は甲子園のスター吉田輝星をドラフト1位、花咲徳栄を2017年甲子園で優勝に導いた強打者野村佑希を2位、甲子園を制した大阪桐蔭のエース柿木蓮を5位で指名するなど未来の主軸選手たちを獲得したほか、台湾の“大王” 王柏融や元オリックス・バファローズのエース金子弌大、ヤクルトから高梨裕稔、太田賢吾とのトレードで秋吉亮、谷内亮太といった即戦力を多く獲得するなど、積極的な補強に出ました。
中田翔や清宮幸太郎、斎藤佑樹といった甲子園の主役たちを多く擁するなど、スター性のある選手が多い日ハム。長年苦しめられてきた札幌ドームからの2023年の移転も決まり、意気の上がる北国の精鋭たちが再び頂点に立つ日も決して遠くないはずです。