今回で101回目の開催となる全国高等学校サッカー選手権大会は、高校男子サッカー部の頂点を決めるサッカーの大会で、各都道府県代表の48校(東京都からは2校)によるトーナメント戦で行われます。12月28日に開幕した今大会もいよいよ終盤。既に昨年王者の青森山田が敗退、強豪前橋育英もPK戦で散る波乱の展開となっていますが、事前の優勝予想オッズでは、前橋育英が最も人気の3.86倍、2番人気に青森山田5.33倍と過去の戦績からすれば妥当と思われる内容でした。ですが、どちらの常連校も準々決勝でまさかの敗退となりました。準決勝に駒を進めた4強のうち、神村学園のオッズは12.20倍、大津は14.86倍、岡山学芸館と東山に関しては予想オッズに絡んでいなかった事から見ても、波乱の展開と言えるのではないでしょうか。
【第101回全国高校サッカー選手権 優勝予想オッズ】
※オッズは4日午後6時現在(こちらのオッズは既に確定済みです)
準決勝予想オッズについてはブックメーカー「ベットチャンネル」が随時更新しておりますので、最新のものをご確認ください。
悲願の全国タイトル獲得へ向け神村学園が躍進!
鹿児島の名門・神村学園は全国高校サッカー選手権に6年連続10回目の出場となりますが、未だに全国タイトルを獲得したことがありません。今年はJ1内定のMF大迫塁や、来年ドイツ1部ブンデスリーガ ボルシアMG入りが内定しているFW福田師王のNo.1アタッカーコンビが最終学年となるので、この2人を中心に伝統の「攻め勝つスタイル」を充分に発揮できるかが決勝へ進む鍵となりそうです。
対する岡山学芸館は、2回連続5回目の出場となります。昨夏の全国高校総体では2大会連続で8強に進出したものの、4強の壁に跳ね返される結果となりました。ですが、今大会では佐野日大を4-0で下すなど終始試合の主導権を握る展開で、目標であったベスト4入りを決めました。
そんな2校の予想オッズを見ると、神村学園1.90倍、岡山学芸館3.54倍と神村学園が優勢の見方となっています。攻撃的なスタイルの神村学園が予想通りの勝利を収めるのか、当初の目標であるベスト4入りを果たした岡山学芸館が番狂わせを起こすのか、注目の一戦です。
【第101回全国高校サッカー選手権 準決勝 神村学園 vs. 岡山学芸館 勝利予想オッズ】
※オッズは4日午後6時現在
昨年準優勝の大津は雪辱なるか?対する東山も最高の仕上がり
前回大会にて青森山田に敗れ、準優勝に終わった大津が今年も勝ち上がってきました。2年連続19回目の出場となるこの学校は、公立でありながら巻誠一郎や、昨年のカタール杯にも出場していた谷口彰悟など日本代表メンバーを輩出してきました。Jクラブのユースがひしめく昨年のプレミアリーグWESTでも6位に入る奮闘を見せるなど、優勝に向けて着々と実力を上げています。また、対する東山も「歴代最高の仕上がり」と言われており、初のベスト4入りとなりました。特にJ1内定のMF阪田澪哉のスピードに乗ったドリブルからのプレー展開は全国レベルでも一目を置かれています。予想オッズを見ても東山が2.78倍、大津が2.28倍と大差はありません。昨年の雪辱を晴らし優勝を狙う大津と快進撃が続く東山、こちらの一戦も見逃せません。