ドゥラメンテ対リアルスティールの一騎打ち―。皐月賞2015(G1、2000㍍・芝)でワンツーフィニッシュを果たした両馬が、東京競馬場での日本優駿で再びワンツーを争うことになるのでしょうか?
第82回目となる「日本ダービー2015」(G1、2400㍍・芝)が31日午後3時40分に東京競馬場で発走します。昨年は、ワンアンドオンリーが横山典弘騎手との見事なコンビネーションで3歳馬No.1の称号を得ました。
【日本ダービー2014(優勝:ワンアンドオンリー)】
「最も幸運に恵まれた馬が勝つ」と言われている日本ダービーで、今年の勝ち名乗りを上げるのはどの馬なのでしょうか?本日28日にJRAから日本ダービー2015の枠順が発表されましたので、ご紹介しましょう。競馬の母国・イギリスの老舗ブックメーカー(スポーツブック)「William Hill(ウィリアムヒル)」がレース前日30日の夜に単勝オッズを発表する予定ですので、発表され次第下記にて更新する予定です。
【日本ダービー2015枠順と単勝オッズ】
1-1 サトノラーゼン(岩田康誠):13.00倍
1-2 タンタアレグリア(蛯名正義):21.00倍
2-3 コメート(嘉藤貴行):67.00倍
2-4 グァンチャーレ(松岡正海):101.00倍
3-5 ダノンメジャー(小牧太):67.00倍
3-6 ポルトドートウィユ(武豊):17.00倍
4-7 レーヴミストラル(川田将雅):13.00倍
4-8 ベルラップ(三浦皇成):101.00倍
5-9 コスモナインボール(柴田大知):101.00倍
5-10 ミュゼエイリアン(横山典弘):26.00倍
6-11 サトノクラウン(C.ルメール):6.50倍
6-12 アダムスブリッジ(和田竜二):51.00倍
7-13 リアルスティール(福永祐一):3.75倍
7-14 ドゥラメンテ(M.デムーロ):2.25倍
7-15 ミュゼスルタン(柴田善臣):21.00倍
8-16 スピリッツミノル(酒井学):51.00倍
8-17 キタサンブラック(北村宏司):13.00倍
8-18 タガノエスプレッソ(菱田裕二):101.00倍
※(カッコ)内は騎乗騎手
※単勝オッズは「ウィリアムヒル」発表。30日午後8時更新
☆日本ダービーオッズの探し方:ウィリアムヒルHP→競馬→「Tokyo」
7枠14番で皐月賞に続く「2冠」を狙うミルコ・デムーロ騎乗のドゥラメンテが、やはり日本ダービーでの本命馬となるのではないでしょうか。3番人気で挑んだ皐月賞では、まさしく「圧勝」という強さでその栄光を勝ち取りました。
【皐月賞2015(優勝:ドゥラメンテ)】
「すごく良かった。テンションもいい」。調教で鞍上したデムーロ騎手はドゥラメンテの現在の調子をこのようにコメントし、順調に「2冠」へ向けて調整が進んでいます。激しい気性で知られるドゥラメンテにあえてレース前にデムーロ騎手に騎乗させたことについて、堀宣行調教師はリスク以上にこの馬の力を最大限に引き出そうとする意図があるようです。前回の皐月賞でも同様にデムーロ騎手を乗せたことで、その気性が闘争本能となってレースでも出すことが出来ました。今回もその画を描くことで、直線の長い東京でさらに自慢の末脚を引き出そうとしているのでしょう。
気性に難があることを逆手にとって、それを力にレースに挑むドゥラメンテ。改善傾向にあるという気性もデムーロ騎手は気にしない様子。後方からのスタートとなっても折り合いさえつけば、長い東京競馬場の直線で自慢の末脚を披露してくれるでしょう。
このドゥラメンテの最大のライバルなのが7枠13番のリアルスティールです。奇しくも隣のゲートに収まりました。皐月賞ではドゥラメンテの後塵を拝して2着となりましたが、その前哨戦となった共同通信杯(G3、1800㍍・芝)では見事に勝利を収めています。両者の対戦成績は1勝1敗で、今回の日本ダービーで一つの決着を見ることになります。
【共同通信杯2015(優勝:リアルスティール)】
新馬戦からこれまで4戦でタッグを組んできた福永祐一騎手がこの大一番でも騎乗します。追い切りでも鞍上した福永騎手は皐月賞の時よりも状態がいいことを実感しながら「最初から乗せてもらって変化や成長を一番近いところで感じさせてもらっている。まだまだ良くなる余地を残しているが、ちょっとずつ良くなってきた」と手応えを口にしていました。
共同通信杯は日本ダービーと同じ東京競馬場で行われ、そのレースでドゥラメンテに勝てているのが一番のリアルスティールの強みです。それでも皐月賞での1馬身半差をつけられた過去は拭い去れない部分があるようです。「逆転できる範囲だとは思うが、簡単ではない差」と福永騎手。圧倒的な爆発力を誇るドゥラメンテにリアルスティールが東京競馬場でどのように戦いを挑むのかに注目です。
ドゥラメンテ、リアルスティールの2強に割って入りたいのが、皐月賞では1番人気を博しながら6着に沈んだ6枠11番のサトノクラウン(クリストフ・ルメール騎乗)でしょう。すでに重賞2勝と実績は申し分なく、さらに東京スポーツ杯2歳S(G2、1800㍍・芝)で東京でも勝利を経験しています。ルメール騎手は「ハーツクライのようだ」とその強さと可能性を秘めていることをサトノクラウンに感じています。
もう一頭挙げるとすれば、「競馬の祭」の日本ダービーにはふさわしい8枠17番のキタサンブラック(北村宏司騎乗)はいかがでしょうか?何と言っても馬主は演歌界の大御所・北島三郎氏です。名曲「まつり」をそろそろ東京競馬場で歌いたくてうずうずしているのではないでしょうか?有力馬には差し馬が多く、後方でけん制し合う展開で北村騎手の逃げがハマれば、サブちゃんの悲願達成もあり得ます。
さあ、競馬のお祭り「日本ダービー」は31日午後3時40分の発走です。