ついにやってきました!年末の世界戦ラッシュ。日本では、12月30日と31日にかけて多くの世界タイトルマッチが行われます。
その中でも、注目するべき4つの試合を紹介していきます。まずは、イギリスの人気ブックメーカー「bet365」がオッズを発表していますので紹介します。
【ボクシング世界戦2016オッズ】
※オッズは26日午前7時現在
<12月30日>
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 「井上尚弥vs 河野公平」
WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)と前WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)によるWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチが東京・有明コロシアムで行われる「ボクシングフェス2016」のメインイベントとして行われます。
世界的評価も高い「怪物」井上尚弥に、「タフボーイ」河野公平が挑戦します。
「bet365」が発表したオッズでは、井上が1.05倍、河野が9.00倍と、井上有利の見方が強いようです。
井上尚弥<11戦11勝(9KO)>
【世界タイトル】
WBC世界ライトフライ級(2014年)、WBO世界スーパーフライ級(2014年)
【vs ペッチバンボーン・ゴーキャットジム】
河野公平<42戦32勝(13KO)9敗1分>
【世界タイトル】
WBA世界スーパーフライ級(2012年)、WBA世界スーパーフライ級(2014年)
【vs ルイス・コンセプション】
井上はフットワーク、リードパンチを駆使して自分の距離を保つことで、KOのチャンスが生まれるでしょう。高い技術力、ハードパンチを誇る井上に、河野が持ち味の突進力、手数でどう応戦するかがポイントになりそうです。
KO、判定、どちらにおいても井上が圧倒的に有利なのではと予想されます。
<12月31日>
WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ 「モイセス・フエンテス vs 田中恒成」
WBO世界ライトフライ級1位のモイセス・フエンテス(メキシコ)と同級2位で元WBA世界ミニマム級王者の田中恒成(畑中)によるWBO世界ライトフライ級タイトルマッチが岐阜メモリアルホールで行われます。
ブックメーカー「bet365」が発表したオッズでは、フエンテスが2.20倍、田中が1.66倍と、田中有利の見方が強いようです。
モイセス・フエンテス<26戦23勝(12KO)2敗1分>
【世界タイトル】
WBO世界ミニマム級(2012年)、WBO世界ライトフライ級(2013年)
【vs オズワルト・ノボア】
田中恒成<7戦7勝(4KO)>
【世界タイトル】
WBO世界ミニマム級(2015年)
【vs レオ・パティラノ】
27戦24勝というキャリアを誇るメキシカンのフエンテスに、田中の武器であるハンドスピードやコンビネーションでどのように応戦していくかがポイントになりそうです。フエンテスのボディ攻撃につかまってしまうと、田中の持ち味であるスピードは十分に機能しません。両者の間合い、距離も重要になってきそうです。
KO、判定においても田中が有利なのではと予想しております。
WBA世界フライ級タイトルマッチ 「井岡一翔 vs スタンプ・キャットニワット」
WBA世界フライ級王者の井岡一翔(井岡)とWBA世界フライ級暫定王者のスタンプ・キャットニワット(タイ)によるWBA世界フライ級タイトルマッチが京都・島津アリーナで「W世界タイトルマッチ」のメインイベントとして行われます。
スポーツブック「bet365」が発表したオッズでは、井岡が1.04倍、キャットニワットが10.00倍と、井岡有利の見方が強いようです。
井岡一翔<21戦20勝(12KO)1敗>
【世界タイトル】
WBC世界ミニマム級(2011年)、WBA世界ミニマム級(2012年)、WBA世界ライトフライ級(2012年)、WBA世界フライ級(2015年)
スタンプ・キャットニワット<15戦15勝(6KO)>
【世界タイトル】
WBA世界フライ級(2015年)
【vs グレゴリオ・レブロン】
十分な技術に裏打ちされた安定感のある試合を展開する井岡に対し、15戦全勝中の暫定王者キャットニワットがペースを崩していけるかがポイントとなりそうです。
KO、判定においても井岡が圧倒的に有利なのではと予想しています。
WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 「ジェスレル・コラレス vs 内山高志」
【「コラレス vs 内山」1戦目の動画】
WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者のジェスレル・コラレス(パナマ)と同級3位で前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ)によるWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチが東京・大田区総合体育館で「THE BEST OF BEST」のメインイベントとして行われます。
今年4月にコラレスにKO負けを喫した内山のリベンジマッチとして注目を集めています。
ブックメーカー「bet365」が発表したオッズでは、コラレスが1.53倍、内山が2.37倍と、コラレス有利の見方が若干強いようです。
ジェスレル・コラレス<22戦20勝(8KO)1敗1無効試合>
【世界タイトル】
WBA世界スーパーフェザー級(2016年)
内山高志<26戦24勝(20KO)1敗(1KO)1分>
【世界タイトル】
WBA世界スーパーフェザー級(2010年)
【vs オリバー・フローレス】
コラレスのスピード、スイッチなどを入れた変則的な動きに内山がどれだけ対応できるかがポイントになりそうです。
コラレスはスピードを生かした前半のKOが狙えるでしょう。対して、内山はいかにコラレスの動きに慣れて、チャンスを狙えるかが重要です。前半のKOならコラレス有利、中盤以降のKOであれば内山有利なのではと予想しております。判定では内山が有利なのではないかと考えられます。