西インド諸島に浮かぶ島国バハマに毎年世界トップクラスのゴルファーたちが18人集結する贅沢な慈善大会、ヒーロー・ワールドチャレンジ2017が、11月30日（木）から12月3日（日）にかけて開催されます。主催する伝説のゴルファーの動向も注目を集めるこの大会の展望をブックメーカー「188BET」が発表している優勝オッズを参考にしながら、ご紹介していきます。
タイガー・ウッズがホストを務める大会
1999年に始まり、毎年12月に開催されているPGAツアー非公認の招待試合であるヒーロー・ワールドチャレンジ。主催者はあの史上最強との呼び声も高かったゴルファー、タイガー・ウッズです。大会にはホストのウッズに加え、前年度優勝者と世界トップの16選手が出場します。
腰の負傷などによって戦線を離れているウッズが今大会で9カ月ぶりに復帰することを発表しており、注目を集めています。今年5月末には自宅のあるフロリダで飲酒もしくは薬物を服用した状態で自動車を運転した容疑で逮捕され、世界的なニュースとなりました。その後有罪判決を受け、執行猶予処分を受けています。生涯獲得賞金史上1位、史上2人目のトリプルグランドスラム達成など、史上最強の名にふさわしい成績を残しているウッズは、再びその名声に相応しい姿を人々の前に示すことができるのでしょうか。
2017年大会には、前回優勝者の松山英樹とホストのタイガー・ウッズに加え、ダスティン・ジョンソン、ジャスティン・トーマス、ヘンリク・ステンソン、ジョーダン・スピース、ジャスティン・ローズ、パトリック・リード、アレックス・ノーレン、フランチェスコ・モリナーリ、マット・クチャール、ブルックス・ケプカ、ケヴィン・キスナー、チャーリー・ホフマン、リッキー・ファウラー、トミー・フリートウッド、ケヴィン・チャペル、ダニエル・バーガーと、まさにそうそうたる世界トップのゴルファーたちが集結しています。
2016年は松山英樹が初優勝
2016年大会を制したのは日本の松山英樹。2014年に初めて同大会に参加し、3大会目で見事優勝を飾ることに成功しています。最終日は2位に7打差をつけた首位でスタートした松山は2バーディ、1ボギー、1ダブルボギーと少々苦戦。昨年の全英オープン王者ヘンリク・ステンソンの猛烈な追い上げに合いましたが、なんとか2打差で逃げ切りました。
ジャスティン・トーマスが僅差で優勝最有力オッズに
【ヒーロー・ワールドチャレンジ2017優勝オッズ】
※オッズは２７日午後８時現在
＜ヒーロー・ワールドチャレンジ2017最新オッズ情報（bet365発表）＞
ブックメーカー「188BET」の発表するヒーロー・ワールドチャレンジ2017優勝候補筆頭は、ジャスティン・トーマスでオッズは6.50倍となりました。オッズ7.00倍とわずか0.50倍の僅差でトーマスを追うのはダスティン・ジョンソンとジョーダン・スピースの2選手。世界ランキング上位3選手が三つ巴の様相を呈しています。
続く4番手には世界ランク9位のリッキー・ファウラーが10.0倍、5番手タイにはブルックス・ケプカとジャスティン・ローズが11.0倍。昨年の王者・松山英樹は7番手の13.0倍のオッズが付けられました。
日の出の勢いの若武者が頂点を狙う
11月20日更新の世界ランキングでダスティン・ジョンソン、ジョーダン・スピースに次ぐ3位に付けるジャスティン・トーマス。8月に全米プロゴルフ選手権に勝利してメジャー初制覇を成し遂げると、9月にデルテクノロジーズ選手権も制するなど今季PGAツアー5勝とまさに飛躍の1年となりました。
賞金ランキングでも1位に立ち、勢いはジョンソンやスピースをも上回っているといえるでしょう。世界の強豪が集うワールドチャレンジを制覇し、さらなる浮上のきっかけとすることができるでしょうか。
松山はさらなる進化を模索する
11月19日に最終日を迎えたダンロップフェニックストーナメントで今シーズンの国内男子ツアーに初めて出場した松山英樹。そこで公式戦初のホールインワンを記録し、大きな話題となりました。
現在は来年4月のマスターズに向けて、スイングの修正に取り組んでいるといいます。伸びつつある飛距離に、より高い精度を伴わせることを目標としており、先日のホールインワンはその成果が出つつあることを示しているのかもしれません。
11月上旬に来日したアメリカ大統領ドナルド・トランプと一緒にラウンドしたことでも注目を浴びた松山は、今度は並み居る超一流たちを相手にワールドチャレンジ2連覇を飾ることができるでしょうか。
伝説は再びその在りし日の姿を見せられるか
昨年、同じヒーロー・ワールドチャレンジで復帰を飾ったウッズ。3度の腰の手術で1年3ヶ月戦線から離れ、ようやくの復帰でしたが結局すぐに再び腰を痛めて休養に。4月に椎間板の一部を切除し、入れ替える手術を受けてリハビリに励んできました。
今回は休養から9カ月での復帰と前回よりも早く、また同じ結果に終わるのではないかと危惧する声が多く上がっています。もはや終わった選手として扱われつつある彼ですが、世間はその復活を求めてやみません。
