2019年も終わりに近づく中、史上最高のゴルファーの一人が主催する大会、ヒーローワールドチャレンジが間もなく開催されようとしています。2019年のヒーローワールドチャレンジは12月4日（水）にスタートし、12月7日（土）に決着の時を迎える日程となりました。
アジアで確固たる地位を築き、世界的にもマンチェスター・シティやリバプールの公式スポンサーとしても知られる日本語対応のブックメーカー「188BET」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
ヒーローワールドチャレンジはタイガー・ウッズ主催の非公認試合
ヒーローワールドチャレンジは毎年12月にバハマで行われるPGAツアー非公認の大会です。主催者はタイガー・ウッズ。ワールドランキング上位者に加え、大会ホストであるタイガー・ウッズ、そしてタイガー・ウッズ推薦枠2選手の合計18選手が出場します。大会名につく「ヒーロー」は冠スポンサーであるインドのオートバイメーカー、ヒーロー・モトコープに由来するもので、2014年から現在の名称となっています。
第1回大会は1999年にアリゾナ州スコッツデールのグレイホークGCで行われ、アメリカのトム・レーマンが制しました。2014年には日本人として松山英樹が初出場。2016年には18アンダーで優勝を飾っています。
開催コースのアルバニー・ゴルフクラブはアーニー・エルスが設計した広いリンクスタイプのコースです。ヒーローワールドチャレンジは非公認大会なのでフェデックスランキング対象外ですが、世界ランキングポイントの対象ではあります。
直後にプレジデンツカップを控えていることもあり、賞金総額も350万ドルと安くない金額が設定されているので、決して花試合とは言い切れない真剣勝負の舞台となることでしょう。
2019年大会の出場者はホストのタイガー・ウッズに加え、ダスティン・ジョンソン、ジャスティン・ローズ、ジャスティン・トーマス、ジョン・ラーム、パトリック・キャントレー、ザンダー・ショフレ、ブライソン・デシャンボー、トニー・フィナウ、ウェブ・シンプソン、パトリック・リード、ゲーリー・ウッドランド、リッキー・ファウラー、マット・クーチャー、ババ・ワトソン、ケビン・キスナー、大会ホスト推薦枠でジョーダン・スピースとヘンリク・ステンソンという非常に豪華なメンバーがそろっています。
2018年はスペインのジョン・ラームが初制覇！松山は悔しい最下位に沈む
2018年のヒーローワールドチャレンジを制したのはスペインのジョン・ラーム。スペイン人として初めてのヒーローワールドチャレンジ制覇となりました。最終日を首位タイでスタートしたラームは7バーディ、ノーボギーの65を記録し、通算20アンダーで2位のトニー・フィナウに4打差をつけて圧勝しています。
5年ぶりに大会復帰を果たした大会ホストのタイガー・ウッズは通算1アンダーで17位。松山英樹は最終日に2バーディ、1ダブルボギー、1トリプルボギーの75と大叩きしてしまい、通算イーブンパーで最下位に終わりました。
優勝オッズ筆頭は昨年王者ラーム！主催者ウッズも5番手に名前が挙がる
【ヒーローワールドチャレンジ2019優勝オッズ】
※オッズは１日午前１１時現在
＜188BET 登録方法＞
2019年のヒーローワールドチャレンジにおいてブックメーカー「188BET」により優勝候補筆頭に挙げられたのは昨年度チャンピオンのジョン・ラームと、今季2勝の世界ランク5位ジャスティン・トーマスの2選手。オッズは7.50倍となりました。ラームには2006年、2007年のタイガー・ウッズ以来史上2回目となる2連覇に大きな期待がかかっています。
3番手は世界ランク6位のパトリック・カントレーで10.0倍、4番手は世界ランク4位のダスティン・ジョンソンで11.0倍。大会ホストのタイガー・ウッズは5番手タイの13.0倍となりました。
2連覇へ！スペインの星ラームがタイガー・ウッズの持つ歴代記録に挑戦する
昨年度チャンピオンのジョン・ラームは2019年度の絶好調。PGAツアーでは4月のチューリッヒクラシックを制し、6月の全米オープンで3位入賞するなどしたことで世界ランキングは3位に浮上。また、欧州ツアーでは今季3勝を挙げ、スペイン勢としては伝説の名手セベ・バレステロスが1988年に達成して以来史上2人目となる年間王者に輝きました。
伝説を超える新たなるスペインの星となることが期待されているラームは、このヒーローワールドチャレンジでまずはタイガー・ウッズの持つ記録に並ぶことでさらにその地位を高めていくことができるでしょうか。
タイガーに習い育ったトーマス、師匠の主催試合でその成長をアピールできるか
今シーズンは8月のBMW選手権に10月のザ・CJカップと2大会を制し、26歳にして早くもツアー通算11勝を挙げたジャスティン・トーマス。過去に27歳以前で彼以上の優勝回数を誇るのはタイガー・ウッズ（34勝）、ジャック・ニクラウス（20勝）、ローリー・マキロイ（11勝）、ジョーダン・スピース（11勝）の4選手のみ。トーマスも伝説に足を踏み入れつつあるのがよくわかります。
その成長の秘訣は大先輩にしてゴルフ史上最高の伝説の一人であるタイガー・ウッズに習うことが大きいとしています。さらなる高みへ登りつめるため、そしてタイガー・ウッズの実績に少しでも追いつくため、この大会を制して師匠超えをアピールしたいところです。
完全復活のタイガー、大会ホストとしてその至高の実力を発揮したい
4月のマスターズで2005年大会以来14年ぶりとなる優勝を果たし、完全復活を遂げたタイガー・ウッズ。10月には日本の習志野カントリークラブで開催されたZOZO CHAMPIONSHIPを制覇してPGAツアー歴代最多タイとなる通算82勝目を挙げ、さらに史上最強のゴルファーの称号に近づきました。
翌週にオーストラリアのメルボルンで開催されるプレジデンツカップではアメリカ代表チームをキャプテンとして初めて率いることが決まっており、それに向けても気合の入っていることでしょう。タイガーチャージがバハマの地でも炸裂することになりそうです。
