2013年以来の開催となる「ワールドカップ・オブ・ゴルフ2016」が11月24日から27日にオーストラリアのメルボルンにある「キングストンヒースゴルフクラブ」(Kingston Heath Golf Club)で行われます。賞金総額は800万ドル、優勝賞金が120万ドルです。
28カ国が参加する予定で、各国2名の代表選手が出場します。出場権はゴルフ世界ランキングで決定され、出場権を得た各国の世界ランキング上位者がチーム相手を選ぶという方法で、日本チームは松山英樹が石川遼に出場を打診し、最強の同じ年コンビで世界と戦うことになりました。
2013年の試合では、各国の代表選手がそれぞれ72ホールのストロークプレーを行い、個人での順位による個人順位を競いつつ、各国代表選手2人のスコアを合計することにより国別順位をつけました。2013年は個人戦では、ジェイソン・デイが優勝し、かつ国別でもジェイソン・デイとアダム・スコットのオーストラリアが優勝しました。
ちなみに、「日本チーム」は第6回日本大会で小野光一と中村寅吉のコンビが初優勝を挙げ、2002年メキシコ大会で伊澤利光と丸山茂樹のコンビが45年ぶり2度目の優勝を果たしています。
2013年では、個人戦の順位に応じて世界ランクのポイントも獲得できましたが、2016年は72ホールの団体戦という色合いが強くなり、個人の世界ランクポイント等もつかない模様です。
「ワールドカップ・オブ・ゴルフ2016」は第1ラウンドと第3ラウンドをベストボール・マッチ※1、第2ラウンドと第4ラウンドをフォアサム※2で行い、72ホールのチーム合計スコアで競うことになります。
※1それぞれ自分の球を打ち、各ホールにスコアの良い選手の球を記録する
※2それぞれ1つのボールを交互に打ち、ティーショットを打つ順番は、ホールごとに交代
第1ラウンド:ベストボール・マッチ(フォアボール)
第2ラウンド:フォアサム
第3ラウンド:ベストボール・マッチ(フォアボール)
第4ラウンド:フォアサム
【出場国出場選手一覧】
日本: 松山英樹 石川遼
アイルランド: シェーン・ローリー グラエム・マクダウェル
アメリカ:リッキー・ファウラー ジミー・ウォーカー
イタリア: フランチェスコ・モリナリ マテオ・マナセロ
イングランド: ダニー・ウィレット リー・ウェストウッド
ウェールズ: ジェイミー・ドナルドソン ブラッドリー・ドレッジ
オーストラリア: ジェイソン・デイ アダム・スコット
オーストリア: ベルント・ウィスバーガー マーティン・ウィーグル
オランダ: ヨースト・ルイテン ダリウス・バン・ドリエル
カナダ: デビッド・ハーン グラハム・デラエ
スコットランド: ラッセル・ノックス ダンカン・スチュワート
スウェーデン: アレックス・ノレン デービッド・リングマース
スペイン: ラファ・カブレラベロー ジョン・ラーム
タイ: トンチャイ・ジェイディー キラデク・アフィバーンラト
ドイツ: アレックス・チェイカ テファン・イェーガー
デンマーク: ソレン・ケルドセン トービヨン・オルセン
ニュージーランド: ダニー・リー ライアン・フォックス
フィジー: ビジェイ・シン クリシュナ・シン
フィリピン: ミゲル・タブエナ アンへロ・ケー
フランス: ビクター・デュビッソン ロマイン・ランガスキュー
ベネズエラ: ジョナサン・ベガス フリオ・ベガス
ベルギー: トーマス・ピータス ニコラス・コルサーツ
ポルトガル: リカルド・ゴウベイア ホセフィリペ・リマ
中国: 呉阿順 李昊桐
韓国: アン・ビョンフン 金庚泰
南アフリカ: ジャコ・バンジイル ジョージ・クッツェー
では、純粋に世界ランキングだけでは測れない本大会で、今年の好不調も考慮するとどの国が優勝するのでしょうか?ブックメーカー「bet365」の優勝オッズを見てみましょう。
【ワールドカップ・オブ・ゴルフ2016優勝オッズ】
※オッズは21日午前9時現在
<ワールドカップ・オブ・ゴルフ2016最新優勝オッズ(bet365発表)>
参加28カ国のすべてのオッズが出ています。それでは、TOP3を紹介したいと思います。
優勝候補筆頭(5.00倍):「オーストラリア」ジェイソン・デイ アダム・スコット
先の「ザ・プレーヤーズ選手権」で最終日最終組を松山英樹と回り勝利したことも記憶に新しい世界ランク1位ジェイソン・デイと、今年も安定した成績を残した世界ランク7位アダム・スコットの世界最強コンビといっても過言ではないでしょう。
対抗筆頭(7.50倍): 「アメリカ」リッキー・ファウラー ジミー・ウォーカー
世界ランク12位のリッキー・ファウラーと世界ランク19位のジミー・ウォーカーとのコンビ、若手と中堅の組み合わせで最強オーストラリアに挑みます。
対抗2番手(8.50倍):「日本」松山英樹 石川遼
世界ランク6位の松山と世界ランク99位の石川コンビが堂々優勝予測3番手にランクインしています。3度目の日本の優勝に向けて、特に松山のゴルフに注目が集まります。「ザ・プレーヤーズ選手権」では最終日最終組で優勝争いを演じたあたりから好調さが目立ってきました。10月には日本人初のWGC制覇を達成し、7打差をつける圧勝でWGC「HSBCチャンピオンズ」を制し、米国男子ツアー3勝目をあげました。
松山はシーズン開幕直後ではありますが、フェデックスランクも1位です。一方、石川も10月のCIMBクラシックでは、松山が2位でしたが、10位と健闘し、その後2戦あまり成績はよくないですが、ここという時の爆発力をこのワールドカップで発揮してくれることを楽しみにしたいと思います。
果たして、3回目の優勝を日本が達成するのか?オーストラリアの連覇か?注目の1戦が24日にオーストラリアのメルボルンで始まります。