56年の歳月を経て、ついに今年、オリンピックが再び東京で開催されます。アジアでは圧の同一都市での複数開催となり、夏季・冬季オリンピックを合わせると、長野オリンピック以来、4回目の日本でのオリンピック開催になります。
7月24日から8月9日にかけて、オリンピック史上最多の33競技339種目における熱い戦いが繰り広げられます。
888sport」が、金メダル最多獲得国についてのオッズを発表。注目国や注目選手とともにご紹介していきます。
東京2020大会は過去最大規模のオリンピックに!
東京オリンピック(東京2020大会)は、夏季オリンピックとして第32回目の大会となり、7月24日(サッカー、ソフトボールは22日)から8月9日まで開催。競技数はオリンピック史上最多の33競技339種目、出場参加予定国・地域は206にのぼります。
オリンピックは、ほかの世界三大スポーツイベントである「サッカーワールドカップ」「ラグビーワールドカップ(ツール・ド・フランスの説も)」を、チケット販売枚数・テレビ視聴者数などの面で圧倒。前回のリオデジャネイロオリンピックは、世界の総人口の約半数となる36億人以上が視聴していたほど。世界中を熱狂させるスポーツイベントであることに異論はないでしょう。
東京オリンピックでは「野球・ソフトボール(12年ぶりの復活)」「空手」「スポーツクライミング」「サーフィン」「スケートボード」の5種目・18競技が新たに追加。「空手」は日本発祥の格闘技ということで、「野球・ソフトボール」に関しては、過去の実績から日本のメダル獲得が期待されています。
リオオリンピックはどうだった?各国の金メダル獲得数ランキング
前回のリオデジャネイロオリンピックの金メダル獲得数ランキングを見ていきましょう。リオオリンピックでは28競技306種目が行われており、スポーツ大国アメリカが合計46個の金メダルを獲得、2位となったイギリスの27個に大差をつけて金メダル最多獲得国となっています。
3位には中国が入っており、金メダル獲得数は26個。4位のロシアは19個、5位のドイツは17個の金メダルを獲得しています。
6位には日本がランクインしており、金メダル獲得数12個。この数字は1964年東京・2004年アテネの16個、1972年ミュンヘンの13個につぐ好成績でした。
7位には10個の金メダルを獲得したフランスが、8位には9個を獲得した韓国がランクイン。8個でイタリア、オーストラリア、オランダ、ハンガリーが並ぶ結果となりました。
金メダル最多獲得数はアメリカが最有力、日本は4番手とブックメーカー予想
【東京オリンピック金メダル最多獲得国オッズ】
※オッズは13日午前10時現在
それでは「888sport」が発表した金メダル最多獲得国オッズを見ていきましょう。
大本命として圧倒的な支持を集めるのがアメリカです。種目の多い陸上競技と競泳が伝統的に強く、体操や、バスケットボールなどの球技でも強さを発揮。また、前回大会から追加となった「自転車BMX」でも金メダルを獲得しています。スポーツ大国アメリカのオッズは驚きの1.10倍となっています。
2位は中国がつけており、オッズは8.00倍です。中国は「飛び込み」と「卓球」を得意としており、競泳においても力をつけています。今回は地理的・気候的にも近い東京での開催のため、中国に有利に働く要素は多数あるのではないでしょうか。
リオオリンピックで2位だったイギリスは9.00倍の3位に。前回大会では馬術をはじめ、ボート・カヌー、セーリング、自転車(トラック)で強さを発揮しています。
4位には日本が入り、オッズは12.00倍です。前回の東京大会で記録した金メダル獲得数16個の更新に期待が集まります。
5位にはドイツと韓国がつけており、オッズは36.00倍。7位は51.00倍でロシアという順位になっています。
圧倒的な実力差を見せつける「スポーツ大国」アメリカ
オリンピックを語る上で欠かせないのがアメリカです。オリンピック史に輝く名選手を多数輩出し、第1回のアテネからリオオリンピックまでの大会で獲得した金メダルの獲得総数は1022個。2位につける旧ソ連の395個を大きく引き離しています。
前回大会では、得意の競泳で16個、陸上競技で13個もの金メダルを量産。競泳・個人メドレーで、日本の瀬戸大也選手のライバルであるチェイス・カリシュ、リオオリンピックで4冠を獲得したアメリカ女子競泳界のエース、ケイティ・レデッキーなどの有力選手を多数送り込んでくるでしょう。
また、新種目「スケートボード」のストリート男子ではナイジャ・ヒューストン、「サーフィン」のコロヘ・アンディーノやジョン・ジョン・フローレンスといった金メダル候補の出場が決定しています。
アジアの盟主として王者アメリカの牙城に挑む中国
中国は過去のオリンピックで獲得した金メダル総数227個のうちの7割以上が「卓球」「飛び込み」「重量挙げ」「体操」「バドミントン」「射撃」の6競技によるものです。
体操とバドミントン、射撃は低迷を続ける中、前回のリオオリンピックでは、飛び込みの男女8種目中の7種目で金メダルを獲得。重量挙げでは5個、卓球では4個の金メダルを獲得しています。さらに、昨年の世界水泳で男子200メートル、400メートル自由形の2冠を達成した孫陽。リオオリンピックで3大会ぶりの金メダルを獲得した女子バレーなど、有力選手・チームに注目が集まります。
開催国の声援を後押しに、日本の金メダル最多獲得記録の更新に期待が高まる
最後に挙げるのは、われらが日本です。日本発祥であり、日本のお家芸ともいえる柔道をはじめ、近年ではレスリング、競泳、体操で金メダルを多く獲得しています。
競泳では、昨年の世界水泳で男子200メートル、400メートル個人メドレーで二冠を達成し、オリンピック代表内定を決めた瀬戸大也選手をはじめ、男女ともに実力者が揃います。
世界陸上で優勝した競歩・男子20キロメートル山西利和選手と男子50キロメートルの鈴木雄介選手にも期待が集まります。
また、新種目「スケートボード・ストリート」の堀米雄斗選手、スノーボードのハーフパイプで、ソチ・平昌冬季オリンピック2大会連続銀メダリストの平野歩夢選手が出場する「スケートボード・パーク」にも注目です。