リオオリンピック(リオ五輪)が開幕して、いよいよ中盤から後半戦へと進んでいきますが、日本にも柔道や競泳から多くのメダルがもたらされています。そして、日本のメダルが期待できる競技としては陸上競技、中でもマラソン、競歩が挙げられるのではないでしょうか。
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マラソン
私たち日本人が最も応援し、約2時間半という長時間の戦いをテレビの前で見入ってしまうものがマラソンです。女子マラソンが日本時間の14日午後9時30分、男子が21日午後9時30分からそれぞれ号砲となります。
女子の日本代表には伊藤舞、福士加代子、そして田中智美が出場し、2004年アテネ五輪の野口みずき以来となるメダル獲得、金メダルを目指します。日本語対応の英大手ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」がリオ五輪女子マラソン金メダルオッズを発表し、日本勢では全体の7番手に田中智美が15.00倍、9番手で福士加代子が19.00倍、10番手で伊藤舞が51.00倍のオッズが付いています。
【リオ五輪女子マラソン金メダルオッズ】
※オッズは8日午後6時現在
日本人で最も金メダルに近いと評価を受けているのが田中です。今年の名古屋ウィメンズ2016で自己ベストの2時間23分19秒をマークして2位に入り、リオ五輪切符を手にしました。名古屋で見せた安定した走りと勝負強さで世界の強豪に食らいついて勝機を見出してほしいものです。福士は大阪国際女子マラソン2016で独走し、陸連が設定した派遣標準記録を破る2時間22分17秒で優勝し、文句なしのマラソンでは初代表に選出されました。伊藤は昨年の世界陸上北京大会で7位入賞を果たして最も早くリオ五輪出場を決めており、自己ベスト(2時間24分42秒)では日本人選手の中で最も遅いのですが、暑さに強い選手なのでリオ五輪でも十分対応できるのではないでしょうか。
日本勢が打ち破りたい世界のマラソン界をリードしているアフリカ勢ですが、「ウィリアムヒル」の金メダルオッズで最有力に挙がっているマレ・ディババ(エチオピア、3.25倍)は昨年の世界陸上で金メダルを獲得しています。2番手にはヘラー・キプロプ(ケニア、5.50倍)はディババに次ぐ銀メダリストで、3番手には今年のロンドンマラソンを制したジュミマ・サムゴン(ケニア、6.00倍)となっています。
男子は、佐々木悟、北島寿典、そして石川末廣の3選手がエントリーして、1992年バルセロナ五輪の森下広一の銀メダル以来となるメダル獲得を狙います。ブックメーカー「ウィリアムヒル」のリオ五輪男子マラソン金メダルオッズでは、今年のロンドンマラソンで優勝したエリウド・キプチョゲ(ケニア)が最有力となる1.91倍のオッズが付いています。2番手には昨年のニューヨークシティマラソンを制したスタンリー・ビウォット(ケニア)で6.50倍、3番手には自己ベスト2時間4分52秒を持つフェイサ・リレサ(エチオピア)で7.00倍のオッズが付いています。
【リオ五輪男子マラソン金メダルオッズ】
※オッズは8日午後6時現在
世界記録は2時間2分台にまで突入した男子マラソンの世界で、日本は2002年に高岡寿成がマークした2時間6分16秒の記録が未だに破られていない状況です。このリオ五輪で意地を見せて欲しい3選手は、英ブックメーカー「Ladbrokes」(ラドブロークス)のオッズではともに101.00倍のオッズと大変厳しい評価となっています。
競 歩
日本の陸上競技の中で唯一、世界記録を持っているのが男子20キロ競歩です。故障のためにリオ五輪を断念した鈴木雄介が1時間16分36秒の記録を持っています。しかし、今回のリオ五輪に出場する日本勢も鈴木に負けない力を持っています。日本からは高橋英輝、藤沢勇、そして松永大介の3選手が男子20キロ競歩に出場します(日本時間13日午前1時45分~)。
ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表したリオ五輪男子20キロ競歩金メダルオッズでは、昨年の世界陸上で銀メダルを獲得した王鎮(中国)の3.25倍の次いで、同大会金メダルのミゲル・アンヘル・ロペス(スペイン)と並んで高橋が5.50倍の2番手につけています。そして3番手には藤沢が7.00倍で続き、松永は26.00倍と表彰台圏内につけています。
【リオ五輪男子20キロ競歩金メダルオッズ】
※オッズは8日午後6時現在
日本勢の金銀銅独占も十分あり得るのではないでしょうか。というのも、リオ五輪の選考会で高橋、藤沢、そして松永がマークした記録は、今シーズンの世界ランクトップ3を独占する記録なのです。中でも高橋は今年2月の日本選手権20キロ競歩で1時間18分26秒をマークして大会2連覇を果たすなど、23歳の若武者に金メダルの期待がかかります。
最も過酷な男子50キロ競歩(日本時間19日午後10時~)でもメダル獲得が期待されます。日本からは谷井孝行、荒井広宙、そして森岡紘一朗の3選手が出場します。ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表したリオ五輪男子50キロ競歩では、昨年の世界陸上で銅メダルを獲得している谷井が5番手となる10.00倍、6番手に11.00倍で昨年の日本選手権で日本歴代3位となる3時間40分20秒をマークした荒井がつけています。
【リオ五輪男子50キロ競歩金メダルオッズ】
※オッズは8日午後6時現在
金メダル最有力は昨年の世界陸上金メダルのマテイ・トス(スロバキア)で4.00倍、2番手には同銀メダルのジャレド・タレント(オーストラリア)と世界記録(3時間32分33秒)保持者のヨアン・ディニ(フランス)で5.00倍のオッズが付いています。リオの暑さにどう戦っていくかが、メダル獲得のキーポイントとなりそうです。必ずしも自己記録がいい選手が勝つのではないというのが競歩競技の特徴でもあるのです。
リオ五輪陸上競技最新オッズを確認しながら、リオの暑い夏を感じて楽しんでみてはいかがでしょうか?
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