スノーボード女子パラレル大回転で4回目の五輪出場となった竹内智香が銀メダルを獲得し、ソチ五輪日本女子としてメダル第1号をもたらしました。
これに続けと、日本時間の本日早朝にフィギュアスケート女子のショートプログラム(SP)が行われましたが、「まさか」が起きました。金メダル候補だったバンクーバー五輪銀メダルの浅田真央がジャンプに失敗し、今季自己ワーストとなる55.51点で16位と大きく出遅れてしまいました。
浅田のSPの演技が下記画像をクリックすればご覧いただけます。フィニッシュを決めた後に、下を向いて「こんなはずじゃない、何が起きたんだ?」と言わんばかりに首を小さく横に振る姿が、見ている私たちにも何とも言えない心境にさせられましたね。
浅田自身も佐藤信夫コーチも「原因がわからない」と繰り返していました。調子が良かっただけに、余計にその「まさか」の演技が起こってしまったことが謎めいたものになってしまったのでしょう。
バンクーバー五輪で金メダルを獲得し、浅田の最大のライバルと目されていたキム・ヨナ(韓国)は、五輪連覇の重圧をはねのけるかのような演技を見せて、74.92点で首位に立ちました。最終演技者だった浅田は、キム・ヨナの演技をどのような心境で見ていたのでしょうか。
日本勢トップは60.97点を獲得した鈴木明子の8位で、五輪初出場の村上佳菜子は浅田の1つ上の15位(55.60倍)と日本勢は苦戦を強いられたSPでした。
日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」は、フィギュアスケート女子の金メダルオッズをアップデートしているのでご紹介しておきます。
【フィギュアスケート女子金メダルオッズ】
※オッズは20日午後1時現在
浅田のオッズは151.0倍。正直、厳しいと言わざるを得ませんね。首位とはSP終了時点で20点近く開いています。SP直前のオッズでは5倍前後で3番手につけていたので、やはりこのSPでの結果はメダル獲得を一層険しくしてしまいました。
金メダル争いは混戦です。首位のキム・ヨナから3位のカロリーナ・コストナー(イタリア)まで0.8点差となっています。2位のアデリナ・ソトニコワ(ロシア)の3選手でハイレベルな争いが、21日午前0時からスタートするFSで繰り広げられるでしょう。
自身最後と言っているソチ五輪で、浅田はとにかく自分の演技を出し切って欲しいですね。もし、もう一度メダルを取りたいと2018年の平昌(ピョンチャン)五輪に挑戦することもありうるかもしれません。
フィギュアスケート女子のFSが始まる前には、フリースタイル女子ハーフパイプの予選(20日午後11時30分~)がスタートします。スノーボードの同種目男子では平野歩夢が銀メダルを獲得したことが記憶として鮮明に残っていますね。
今回のソチ五輪から正式種目となったフリースタイル女子ハーフパイプには、小野塚彩那と三星マナミが登場し、表彰台を狙います。スノーボードの同種目は何となくイメージが沸くのかなと思いますが、フリースタイルはピンとこない方もいるのではないかと思います。ソチ五輪開幕前に放送された小野塚の特集番組がありましたので、ご覧いただければ競技のイメージなどもつかめるのではないかと思います。
小野塚はもともと技術系といわれるスキー選手権の選手として活躍していました。しかし、ソチ五輪で正式種目としてスキースノーボードが開催されることが決まると、2011年からはスキーハーフパイプ種目に力を入れて、メキメキと頭角を現してきました。そして、ノルウェーで行われた2013年フリースタイルスキー世界選手権では日本人選手として初となる銅メダルを獲得し、一気に世界への展望が開けました。
日本語対応のブックメーカー「10Bet」が、フリースタイル女子ハーフパイプの金メダルオッズを発表していますので紹介しておきます。
【フリースタイル女子ハーフパイプ金メダルオッズ】
※オッズは20日午後1時現在
小野塚は3番手として高い評価を受けていますね。十分にメダル圏内にいると言えるでしょう。小野塚の強みは、技術系のスキーで磨いたスキー操作テクニックとエアの高さです。この2つを存分にロシアの雪上で見せてくれると思います。
幼少期はタレントとしても活躍し、容姿端麗さも注目されている三星にも期待です。昨シーズン、ニュージーランドで行われたW杯では2位に入るなど実力も十分兼ね備えたスキーヤーです。
日本勢のこれまでのメダル獲得数は合計7個(金1、銀4、銅2)で、そのうち6個を男子日本が獲得しています。女子日本勢にメダルをもう一つ、二つと期待してしまうのは私だけでしょうか?
あっという間にソチ五輪も終わりに近づいています。最後まで何が起こるかわからないのがオリンピックです。世界最高峰のプレイヤーたちを応援しながら、パワーを頂きましょう!!