【ウィリアムヒル】ソチ五輪への道:「15歳の平野、金メダルなるか!?日本のお家芸・複合の渡部、好調維持し表彰台狙う」~第4回:スノーボードハーフパイプ&ノルディック複合~

平野 歩夢ショーン・ホワイト

五輪2連覇中の王者・ショーン・ホワイト(アメリカ)に堂々と挑む、日本の15歳・平野歩夢―。

スノーボード男子ハーフパイプの予選が11日の午後7時からスタートします。雪上競技での史上最年少記録となる15歳で五輪初出場を果たした平野が金メダルを狙います。

平野は4歳からスノーボード競技を始めると、わずか10歳で「バートン」とスポンサー契約を結ぶなど、その若く秀でた才能をいち早く開花させていきました。2011年と2012年のバートンUSオープン(ジュニアクラス)で連覇を達成させると、世界最高峰の大会である「Xゲームズ」(2013年)のハーフパイプでは史上最年少での表彰台となる2位になるなど、メキメキと力を付けてきました。

若き日本のサムライスノーボーダーをアメリカのスポーツ専門テレビ「ESPN」は、「ショーン・ホワイトを超える存在だ」として記事に紹介しました。2013年8月には、初出場したW杯で平野はそのままあっけなく優勝してしまい、日本のみならず海外のメディアから称賛と驚きの声が聞かれました。

平野の持ち味は何と言っても6㍍を超えるとも言われているエアの高さでしょう。ソチ入りして迎えた記者会見で平野自身も「自分は高く飛ぶのが持ち味。自分の最高の滑りをしたい」と自信を見せていました。王者のホワイトも平野に一目を置いており、「次のショーン・ホワイトだ」と紹介する海外メディアもいるほど、期待が高まっています。

下記画像をクリックすれば、平野の競技映像がご覧いただけます。平野の凄さを目の当たりにしてみてください!


ウィリアムヒル「年収800万ドルのスーパースター」とアメリカ紙で言われているほど、「Xゲームズ」などでのタイトルを欲しいままにしてきた”赤毛のアニマル”の五輪3連覇を、日本の若武者が阻止することが出来るのでしょうか?日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が優勝オッズを発表しているので、見てみたいと思います。

【スノーボード男子ハーフパイプ優勝オッズ】
スノーボード男子ハーフパイプ優勝オッズ
※オッズは10日午後5時現在

ソチ五輪 ロゴ大事を取ってスノーボードスロープスタイルを棄権したホワイトがダントツの金メダル候補となっています。しかし、2番手以降は大きな差はなく、平野は8.0倍で3番目となっています。ホワイトを脅かす存在としての位置としては悪くないと思います。

また、日本からは昨年の世界選手権で銀メダルを獲得し、大技「ダブルコーク」を披露する奈良出身の18歳・平岡卓も堂々のメダル候補となっています。昨年2月にはソチ五輪会場で行われたW杯では見事に優勝し、「スピードが付きやすいパイプは好み」と相性の良さを口にしていた平岡にも十分にチャンスはあると思います。

平岡 卓 青野 令

バンクーバー五輪で9位だった青野令もソチでのリベンジを狙っています。日本勢で表彰台を独占というのも夢ではないのではないでしょうか。若武者たちの戦いに期待しましょう。

12日にはノルディック複合のノーマルヒルが行われます。前半のジャンプが午後6時30分から、後半の距離(クロスカントリー10㌔)が午後9時30分から行われ、日本からはメダルが期待される渡部暁斗が登場します。

渡部 暁斗

ノルディック複合という競技がどのようなものなのかが、ピンとこない方もいらっしゃると思います。昨年12月に行われたW杯での渡部の競技ダイジェスト映像が下記画像をクリックすればご覧いただけます。


ノルディック複合は、日本のお家芸と呼ばれるほどその力を世界に見せつけてきました。1992年のアルベールビル五輪の同競技団体で日本は、荻原健司が確立した「前半のジャンプでトップに立ち、後半の距離で逃げ切る」という必勝パターンで見事金メダルを獲得しました。リレハンメル五輪でもこのパターンで連覇を果たした日本は、ノルディック複合での強さを世界に印象付けました。

荻原 健司

今大会が3度目の五輪出場となる渡部は、この日本の必勝パターンが崩されても戦える選手と言えるでしょう。

昨シーズン、後半の距離で集団から抜け出すスプリント力不足を実感したという渡部は、今シーズンに向けて筋持久力を重点に強化してきました。その結果、今季のW杯開幕戦では前半のジャンプで28位と大きく出遅れましたが、後半の距離で21人抜きを達成し、7位まで追い込むことができました。もし、前半のジャンプで上位に入っていれば・・・。前半ダメでも後半で追い上げる力を持つのが渡部の魅力でしょう。

後半の距離でも戦えるという大きな手ごたえをつかんで、ソチ五輪に入った渡部は今シーズン出場のW杯5戦中、銀1回、銅4回といずれも表彰台に上がっています。「表彰台は当たり前。あとは(ソチ五輪で)勝つか、勝たないかだ」と五輪3度目の正直でメダル獲得を誓っていました。

ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が優勝オッズを発表しているので、最後に紹介しておきたいと思います。

【ノルディック複合のノーマルヒル優勝オッズ】
ノルディック複合のノーマルヒル優勝オッズ
※オッズは10日午後5時現在

永井 秀昭欧州勢が上位を占める中で、渡部は堂々とその中に食い込んでいますね。また、昨季の世界選手権で5位入賞の永井秀昭にも期待しましょう!

ノルディック複合は12日にノーマルヒル、18日にラージヒル、そして20日に団体戦が予定されています。まだまだソチ五輪は始まったばかりです!

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