【ブックメーカー】ソチ五輪への道:「女子モーグルは伊藤&上村、スピードスケート男子500㍍は加藤&長島でW表彰台狙う」~第3回:モーグル&スピードスケート~

伊藤 みき 上村 愛子

ライバル同士がともに日の丸を背負って、ソチ五輪でのW表彰台を狙う―。

<女子モーグル:伊藤みき×上村愛子>

ベット365女子モーグルの予選は本日6日の午後11時から、開会式を待たずにスタートします。メダル獲得が期待されている日本人選手として、伊藤と上村が登場します。まずは、女子モーグルの優勝予想オッズをブックメーカー「bet365」が発表していますのでご紹介したいと思います。

【女子モーグル優勝予想オッズ】
女子モーグル優勝予想オッズ
※オッズは6日午後4時現在

日本人選手として伊藤が最も表彰台に近いオッズ予想が出ていますね。5度目の五輪出場の上村には10番目となる51.0倍のオッズが付いています。モーグルって?と思う方もいらっしゃるのではないかと思いますので、2013年W杯第5戦のレースを見ていただき、競技に対するイメージを膨らませていただければ幸いです(伊藤は3分20秒くらいから登場)。


3回目の五輪出場となる伊藤は、前回(2010年)のバンクーバー五輪で、メダルを期待されながら12位と悔しい結果となり、涙ながらに「ソチを目指す」というコメントを残したのが印象的でした。

ソチ五輪 ロゴソチ五輪までの4年間で伊藤は、もともと定評のあった丁寧な滑りにスピードが加わって、一回り以上大きく成長しました。昨年の世界選手権で銀メダルを獲得すると、W杯では初の優勝を飾るなど、リベンジマッチとなるソチ五輪へ順調に歩みを進めていました。

しかし、昨年12月のナショナル合宿中に右ひざ前十字靭帯損傷という重傷を負ってしまいました。ソチ五輪出場に黄色どころか赤信号がともったといっても過言ではなかったのですが、それでも伊藤は手術を拒否して「ソチを目指す」と再び断言し、見事に戦列復帰を果たしました。

このケガさえなければ、もっと上位でもおかしくない・・・という声が聞こえてきそうですが、それでも4番目のオッズは伊藤のパフォーマンスの高さが認められている証拠であろうと思われます。

一方、5回目の出場となる上村は、初出場の長野五輪で7位からスタートし、ソルトレイク五輪は6位、トリノ五輪は5位、そして前回のバンクーバー五輪では4位と表彰台にあと一歩届かずに今回のソチ五輪に初のメダル獲得を狙います。

バンクーバー五輪後の上村のコメントは日本中に感動を与えたのは記憶に新しいところです。「どうして一段ずつ何だろう?」。下記画像をクリックすれば、バンクーバー五輪後の上村のインタビュー音声がお聞きいただけます。


34歳を迎えた上村はおそらくこのソチ五輪が最後となると思います。一段ずつきているのであれば、今度こそメダルに届くはずです。2014年シーズンのW杯開幕戦では3位と表彰台に上がった上村は「エアやターン、スピードをよくするには、地道にコツコツするしかない」と上村らしいコメントを残し、ソチ五輪で有終の美を飾るべく練習を着実に積んできているがゆえの自信がみなぎっています。

8歳差の伊藤と上村が、ともに表彰台に上る姿をぜひ見てみたいと思います。

加藤 条治長島 圭一郎

<スピードスケート男子500㍍:加藤条治×長島圭一郎>

バンクーバー五輪で銅メダルと銀メダル、同じ日本電産サンキョーに所属する加藤と長島も、10日午後10時から始まるスピードスケート男子500㍍で再び表彰台に上がることが期待されています。ブックメーカー「bet365」が発表している勝敗オッズを見てみたいと思います。

【スピードスケート男子500㍍勝敗オッズ】
スピードスケート男子500㍍勝敗オッズ
※オッズは6日午後4時現在

優勝候補筆頭に挙げられているモ・テボム(韓国)以下はほとんどオッズの差がなく、長島までの上位選手は誰が表彰台に上ってもおかしくない状況と言っていいでしょう。

モ・テボム

先週行われたW杯第4戦ベルリン大会で、そのモ・テボムに1000分の2秒差で逆転負けを喫した加藤は、ソチ五輪での雪辱をと燃えています。ソチ入りした加藤は公式記者会見で「3度目の五輪でまだ金メダルは取れていない。全力で(それに)挑戦したい。チャンスはある」と自信をのぞかせていました。下記画像をクリックすれば、バンクーバー五輪での加藤のレースがご覧いただけます。


バンクーバー五輪で銅メダルを獲得した加藤は、ショートトラック経験からくる抜群のコーナーワークに更なる磨きをかけてソチ五輪に挑みます。昨年の3月にソチ五輪の会場と同じアドレル・アリーナで行われた世界距離別選手権で、加藤は強く氷を蹴ることで生まれる推進力を生かしてスピードに乗る日本人選手にとって不利と言われる柔らかい氷上ながら、銀メダルを獲得しました。

ソチ五輪では「氷が固く引き締まっている」と練習での滑りの感触を話した加藤は、自身が持つ日本歴代最高タイムの34秒21を上回る記録を出すことが出来れば、金メダルも十分あり得るでしょう。

加藤の2つ先輩になる前回銀メダルの長島も、負けるわけにはいきません。バンクーバー五輪で銀メダルを獲得したことを会社に高く評価され「2階級特進で係長」になった長島は、今回も前回以上の成績を残し、「メダルを獲得し続ければいずれは社長になる」と揶揄された会社の方でも更なるランクアップを同時に勝ち取りたいでしょう(笑)。

コーナーワークがいい加藤に対して、長島は各国コーチ陣が称賛するほどバランス感覚がよく、美しいスケーティングホームで魅せることもできる選手でしょう。自己ベストも加藤と肉薄の34秒24で、昨年11月のW杯ソルトレイクシティ-大会、そしてアスタナ大会と優勝を勝ち取っています。

公式記者会見で長島は「金メダルを目指して子供のころから(スケートを)やってきた。自信しかない」と加藤以上の自信を見せていました。

加藤&長島でバンクーバー五輪を超える「金銀フィニッシュ」をロシアの大地で見せてくれると信じています。

ウィリアムヒル最後に、日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」がメダル総獲得数のオッズを発表していますのでご紹介しておきます。

【メダル総獲得数優勝オッズ】
メダル総獲得数優勝オッズ

日本は101.0倍。アメリカとノルウェーの一騎打ちでしょうか。ちなみに、アメリカのスポーツ専門紙「スポーツ・イラストレイティット」の日本人選手のメダル獲得予想数は6個(金2、銀1、銅3)となっていました。私は期待を込めて10個くらいいくのではないかと思っていますが、いかがでしょうか?

さあ、ソチ五輪の開幕です!

ソチ五輪金銀銅メダル

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