「世界陸上モスクワ」いよいよはじまりますね！
注目は何と言っても、２００９年の世界陸上ベルリンで９秒５８の世界記録をマークした男子百㍍のウサイン・ボルト（ジャマイカ）です。日本だけではなく世界中で「世界一速い男」のレースに視線がそそがれることでしょう。
『ブックメーカー情報局』が推奨するブックメーカー「888sport」は、“スペシャル”として「ボルトが世界新記録を樹立するか？」というオッズを発表しています。Yes：９．０倍、No：１．０３倍のオッズが付いており、「世界陸上モスクワ」での新記録樹立は厳しいのではないかという見方が強いようです。たしかに、新記録を樹立した次の世界陸上テグ（２０１１年）でボルトは、記録更新を期待されながらよもやの失格という悲劇を味わいました。しかし、だからこそ「倍返しだ」ではないですが、今回は余計にやってくれるのではないかと思ってしまうのは私だけでしょうか？いろんな要素がすべてうまくかみ合って初めて「世界新」という世界の頂上に立つことが出来るのだなと改めて感じました。
ボルトが世界記録を樹立したレースの模様は、下記画像をクリックするとご覧いただけます。何度見ても鳥肌ものです。
今回の「世界陸上モスクワ」には“陽性反応”で不参加となった２位のタイソン・ゲイ（アメリカ）もこの時９秒７１をマーク、こちらもとんでもない記録だったのですが、ボルトがすごすぎました。今回の大会ではゲイのようなライバルが不在のような気が若干しますが、ぶっちぎりでの世界新記録をたたき出して欲しいものです。
前回の記事（８月５日付）で男子百㍍については触れているので、ここではこれくらいにしたいと思います。日本人初となる９秒台への期待がかかる桐生祥秀や、自己ベスト１０秒０７を持つ山縣亮太も登場します。男子百㍍の予選は、日本時間の１１日午前１時１５分から、準決勝は１２日午前０時５分、決勝は同日午前２時５０分から行われます。
世界陸上は、１９８３年にフィンランドのヘルシンキで第１回が開かれ、それ以降第３回の世界陸上東京から２年に１度開催され、今回で１４回目を迎えます。２０１１年の第１３回の世界陸上テグ大会までの国別のメダル獲得数を見ると、アメリカが金メダル１３２個を含む２７５個でダントツのトップ、２位はロシアで１５２個、３位はケニアで１００個、４位はドイツで９４個と続きます。日本は４個の金メダルを含む２１個で２１位となっています。
日本がメダル獲得を期待できる競技の一つは、１０日午後７時から行われる女子マラソンではないでしょうか。２００４年のアテネ五輪で金メダルを獲得した３４歳の野口みずきに加えて、福士加代子、木崎良子の３選手がエントリーしています。残念ながら、ブックメーカーのオッズ対象には入っておりませんが、なでしこ３人がメダルを取って、日本チームに勢いをつけて欲しいですね。
マラソン日本代表選手の意気込みなどは、下記の画像をクリックするとご覧いただけます。
序盤戦（開幕から１２日くらいまで）に行われる注目競技について、ブックメーカー「888sport」のオッズの情報を交えてお伝えしたいと思います（オッズは８日午後４時現在）。
まずは、１０日の午後１１時５５分から行われる男子一万㍍決勝です。日本勢からは今年の日本選手権で優勝した佐藤悠基や、２０１１年の日本選手権でその佐藤に僅差で敗れて代表入りを逸したものの、今年の４月に２７分３８秒３１の日本学生新をマークした早大の大迫傑、世界陸上初出場の宇賀地強が登場します。
しかし、ダントツの強さを誇るモハメド・ファラー（イギリス）が君臨しています。昨年のロンドン五輪の五千㍍、一万㍍で「２冠」を達成した英国の英雄は、今回も「２冠」を狙ってきます。ブックメーカー「888sport」は、「ファラー優勝」のオッズを１．２５倍と予想しており、２番目の選手が７．５倍であることを考えると、やはりファラーの能力が他を大きく上回っていると言わざるを得ません。日本勢３選手はオッズ外という屈辱の予想がされています。ぜひ日本男児の意地を見せて欲しいですね。
１２日の午前２時５分からは、女子１万㍍決勝が行われ、独特なキャラクターで茶の間を和ませている新谷仁美が挑戦します。６月の日本選手権１万㍍では２位選手を周回遅れにするほどの圧倒的な走りで優勝した新谷は「女子１万㍍はケニアとエチオピアにいつもタイトルを取られている。その選手たちに『何なのこの日本人』と思わせるようなレース展開に持ち込みたい」と意気込みを語っていました。
「888sport」のオッズ予想は、北京とロンドン五輪の１万㍍を連覇したエチオピアのティルネシュ・ディババに、１．２５倍のオッズを付けています。自己ベストでディババに約１分離されている新谷には２５０．０倍のオッズが付いています。得意のスタートからの飛び出しで、新谷に上位争いに食い込んでもらいたいものです。
あとは、１２日午前０時から行われる女子走幅跳決勝に、最もセクシーなロシア女子アスリートだと視線を集めているダリャ・クリシナ（ロシア）が登場します。モデルもしているというクリシナですが、決して美貌だけが素晴らしいというわけではありません。今年の欧州室内選手権では今年の室内世界ランク１位となる７㍍０５をマークした実力者です。１８０㌢の身体が魅せるダイナミックなジャンプで、世界陸上で初タイトルを狙います。「888sport」の優勝予想では、４番目となる１０．０倍のオッズが付いています。
優勝最有力には、ロンドン五輪と世界陸上２大会（ベルリン、テグ）で金メダルを獲得したブリトニー・リース（アメリカ）を挙げており、２．２５倍のオッズが付いています。リースはクリシナの自己ベストより２０㌢勝る７㍍２５（室外）を今年の５月にマークしており、好調さを維持してモスクワに乗り込んでいると思われます。数センチをめぐる攻防も楽しみですね！
「世界陸上モスクワ」は１８日まで行われます。続きは次回以降にまた書いていきたいと思います。楽しみです。
