FIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)が3年ぶりに日本に返ってきました。サッカーのクラブ世界一を決めるFIFAクラブW杯ジャパン2015が10日に開幕します。昨年はモロッコで開催され、決勝でレアル・マドリード(スペイン)がサン・ロレンソ(アルゼンチン)を2-0で破り、2000年以降で初優勝を遂げました。
【FIFAクラブW杯2014決勝ハイライト】
今年のクラブW杯は6大陸連盟からの代表に加えて、開催国代表として今シーズンのJ1リーグを制したサンフレッチェ広島が出場し、7チームによって10日から20日までの11日間でクラブ世界一を競います。すでに対戦カードは決まっており、10日午後7時45分から横浜国際競技場で行われる開幕戦では、サンフレッチェ広島とオークランド・シティーFC(ニュージーランド)が対戦します。
【FIFAクラブW杯2015トーナメント表】
※「日本サッカー協会HP」より抜粋
開催国枠のサンフレッチェ広島、オセアニア代表のオークランド・シティーFCに加えて、北中米カリブ海代表のクラブ・アメリカ(メキシコ)、アジア代表の広州恒大(中国)、アフリカ代表のTPマゼンベ(コンゴ)、南米代表のリバープレート(アルゼンチン)、そして欧州代表のFCバルセロナ(スペイン)が出場します。
今年のFIFAクラブW杯を制するのはどのチームなのでしょうか?ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が優勝オッズを発表しましたので見てみましょう。
【FIFAクラブW杯2015優勝オッズ】
※オッズは8日午後3時現在
FCバルセロナが1.12倍で優勝筆頭に挙げられています。2番手にはリバープレートが8.00倍、3番手にはクラブ・アメリカで17.00倍と続いています。4番手には広州恒大で26.00倍、5番手にはサンフレッチェ広島で34.00倍、TPマゼンベが67.00倍が6番手、そして最後に251.00倍でオークランド・シティーFCとなっています。
やはり優勝最有力はFCバルセロナでしょう。現在開催中の欧州CLでは早々に決勝トーナメント進出を決めるなどその力を世界中に見せつけています。リーガ・エスパニョーラでも勝ち点34で首位を走るバルサには、これまでバロンドールを4回受賞している世界のリオネル・メッシがいます(7日現在)。ブックメーカー「bet365」が発表した今シーズンのFIFAバロンドール受賞オッズでは、メッシが1.083倍と2番手のネイマール(11.00倍)、3番手のクリスティアーノ・ロナウド(17.00倍)に大きく差を付けるほどの活躍を見せています。このメッシがチームをけん引して、バルセロナはこの10年で4回の欧州王者となっています。
【FIFAバロンドール2015受賞オッズ】
※オッズは8日午後3時現在
バルセロナと言えばやはり超強力なFWトリオでしょう。メッシ、ネイマール、そして“噛みつき”ルイス・スアレスで昨シーズンの公式戦で合わせて122ゴールをたたき出しました。これだけでも世界一への資格は十分でしょう。間違いなくFIFAクラブW杯2015の優勝大本命です。
バルセロナに対抗するのは、南米代表のリバープレートでしょう。メッシの母国・アルゼンチンを代表するクラブです。114年の歴史を持つリバープレートは、1986年にインターコンチネンタルカップで優勝して以来、ビッグタイトルからは長年遠ざかっていましたが、今年の南米最強の王者を決める「コパ・リベルタドーレス」では、決勝でUANLティグレスを2試合合計3-0で破り、クラブW杯初出場を決めるなど2014年12月以降で4つのタイトルを奪うなど、いま最も勢いのあるチームと言えるでしょう。順当にいけば決勝でバルサと対戦することになりそうですが、“ジャイアントキリング”も十分にあり得るのではないかと思います。
アフリカ代表のTPマゼンベは、2010年大会決勝でインテルに0-3で敗れましたが準優勝の実績のあるチームです。同大会の決勝進出は欧州、南米以外で初の快挙ということで当時はかなり話題に挙がりました。マゼンベは再び決勝進出し、アフリカへ初のトロフィーを持ち帰ることをもくろんでいることでしょう。今年のCAFチャンピオンズリーグ決勝では、マゼンベは決勝でUSMアルジェと対戦し、2試合合計4-1で快勝し、過去7年間で3度目のアフリカ王者のタイトルを獲得しました。2010年の準優勝メンバーも残っており、世界一を狙える経験値は他に引けを取らないでしょう。
アジア代表の広州恒大は、中国リーグとアジアチャンピオンズリーグの2冠を果たして2年ぶり2回目のFIFAクラブW杯出場を決めました。アジアチャンピオンズリーグ決勝ではアル・アハリ・ドバイと対戦し、2試合合計1-0の接戦を制しました。今やアジアを代表するビッグクラブへと成長を遂げました。あとは世界一の称号をと気合十分です。中南米カリブ海代表のクラブ・アメリカはメキシコを代表するチームで、CONCACAFチャンピオンズリーグ決勝ではカナダのモントリオール・インパクトと対戦し、2試合合計4-2で破り6回目の優勝を果たし、FIFAクラブW杯出場権を獲得しました。両チームとも世界一の座を虎視眈々と狙っています。
13日午後4時からヤンマースタジアムで行われる準々決勝で対戦が決まっている広州恒大とクラブ・アメリカの勝敗オッズをブックメーカー「Marathonbet」が発表していますので紹介しておきます。広州恒大勝利が2.70倍、クラブ・アメリカ勝利が2.70倍、ドローが3.50倍と非常に競っていますね。
【FIFAクラブW杯2015準々決勝オッズ】
※オッズは8日午後4時現在
10日の開幕戦で対戦するJリーグ王者のサンフレッチェ広島は、今年のJ1リーグで年間勝ち点74と18チーム制になって以来リーグ最多となる勝ち点を挙げるなど、年間を通して安定した力を見せました。ガンバ大阪とのJリーグチャンピオンシップ決勝では、2試合合計4-3で勝利し、3度目のJ1リーグ王者となりました。J1通算記録157ゴールに並ぶ歴代トップタイとなったエース・ストライカーの佐藤寿人の躍動に期待がかかります。
2004年に創設されたオセアニア代表のオークランド・シティーFCはクラブの歴史こそ浅いものの、FIFAクラブW杯にはすでに7回目の出場となる強豪クラブです。2009年大会ではTPマゼンベに勝利して5位になった実績もあります。日本人プレイヤーのDF岩田卓也の日本凱旋試合ともなり、この両者の開幕ゲームにも注目が集まります。
ブックメーカー「Marathonbet」の開幕戦オッズでは、サンフレッチェ広島勝利が1.49倍、オークランド・シティーFC勝利が7.40倍、ドローが4.45倍となっており、広島が圧倒的有利との見方が強いようです。
【FIFAクラブW杯2015開幕戦オッズ】
※オッズは8日午後4時現在
世界レベルのサッカーがいよいよ日本にやってきます。各試合のブックメーカー発表の勝敗オッズは「清崎民喜公式ツイッター」で配信していきますので、どうぞフォローのほどよろしくお願いします。