1月12日〜2月10日、カタールにて『AFCアジアカップ2023』が開催されます。今大会は当初中国で開催予定でしたが、新型コロナウィルスの影響により開催が困難となり、2024年1月にカタールでの開催が決定しました。4年に1度アジアの頂点を決める第18回目のAFCアジアカップで、森保ジャパンは2011年以来、3大会ぶりの王座奪還を目指します。日本代表と同じくW杯でベスト16に進出した韓国、オーストラリア、王者アルゼンチンに唯一勝利したサウジアラビアなどアジアのライバルを打ち破ることができるでしょうか?日本代表はグループDでベトナム、イラク、インドネシアと対戦します。グループステージ初戦となるベトナム戦は1月14日、アルトゥマーマスタジアムにて行われます。
AFCアジアカップカタール2023:日本代表vsベトナムの展望は「ウィリアムヒル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
13年ぶりの戴冠を狙うサムライブルーの初戦予想オッズは?
森保一監督率いる日本代表は、今大会で2011年以来となる3大会ぶり5回目の優勝を目指します。2022年に同じくカタールで行われたW杯では、ドイツやスペインといった欧州の強豪と同組になりながらも、その2チームを撃破し決勝トーナメントへと進出。ラウンド16ではPK戦の末に敗れたものの、最終的に3位となったクロアチアと激戦を演じて世界を驚かせました。大会後も森保ジャパンは好調を続け、6月以降の9試合のうち8試合で4得点以上を奪取。現在、森保ジャパンは昨年6月から続く国際Aマッチで日本歴代最長となる9連勝を達成と勢いがあります。三苫薫や久保建英の負傷は心配されますが、アーセナルやリバプールなど世界的な強豪チームで活躍する冨安健洋、遠藤航らもいるだけに、日本に対する注目は高まるばかりです。
今大会優勝予想オッズを見ても、韓国や開催国のカタール、サウジアラビアら強豪国を抑えて日本が3.00倍と1番人気となっています。初戦の試合予想オッズを見ても、日本1.02倍、ベトナム46.00倍と日本が圧倒的優勢の予想です。ですが、初戦のベトナム代表には前回大会の準々決勝で苦戦を強いられており、堂安律のPKゴールにより何とか1-0で勝利を掴みました。3連勝でグループリーグを勝ち上がりたい日本代表の初戦はどのような展開となるのでしょうか?
【AFCアジアカップカタール2023:トーナメント勝者予想オッズ】
※オッズは9日午後7時現在
【AFCアジアカップカタール2023:日本 対 ベトナム予想オッズ】
※オッズは9日午後6時現在
トルシエ監督率いるベトナム代表はどのような戦いを見せるのか?
対するベトナム代表を率いるのは、1998年から2002年まで日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエ監督ということでも注目を集めます。日本のサッカーを熟知しているだけに、決して侮れない相手となるでしょう。しかし、3月にトルシエ監督が就任してからは3連勝ののちに3連敗を喫しており、とりわけ下半期は6試合で2勝4敗と負け越しています。異例の3試合をこなした10月シリーズは中国代表、ウズベキスタン代表、韓国代表に3連敗。11月から始まった2026年北中米ワールドカップのアジア2次予選では初戦のフィリピン代表戦こそ2-0で勝利したものの、アジアカップのグループステージでも対戦予定のイラク代表にはホームで0-1と苦杯をなめました。これらの結果から、トルシエ監督への批判は強く、現在のベトナム代表を支持しないファンが80%にものぼると言われています。
そんな逆風の中でも注目を集めるのが、元セレッソ大阪のGKダン・バン・ラムが負傷によるアジアカップ欠場のため、新たな正守護神候補となったGKフィリップ・グエンです。フィリップ・グエンは、名門スパルタ・プラハの下部組織で育ったGKで、同国1部リーグでは100試合以上の出場歴を誇り、スロバン・リベレツ時代の2020年9月にはチェコ代表から初招集を受けたこともある選手です。UEFAネーションズリーグでの出場はなく、A代表デビューは叶わなかったものの、昨年6月からはベトナム1部リーグのハノイ公安FCでプレーしており、10月に開幕したベトナム1部リーグの2023-24シーズンも正守護神を務め、出場した8試合のうち4試合でクリーンシートを記録しています。日本代表にとっては、今大会最初に立ちはだかる壁となりますが、9連勝中と勢いに乗る日本代表は、初戦で快勝することができるでしょうか?