各大陸王者による世界最強クラブ決定戦、FIFAクラブワールドカップ。1年に1度のサッカーの祭典が間もなく開催されようとしています。
世界で最もレベルの高いヨーロッパで3連覇を果たし、クラブワールドカップの舞台でも同じく3連覇を期す最強王者を阻むクラブは現れるのでしょうか。
ブックメーカー「10Bet」がオッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
2018年は再びUAEで開催。鹿島がアジア王者として参戦する
昨年に続き、中東のアラブ首長国連邦(UAE)で開催される2018年のクラブワールドカップ(以下CWC)。今年は12月12日の開催国王者アルアイン(UAE)対オセアニア王者のチーム・ウェリントンによるプレーオフで幕を開けます。
プレーオフの勝者が準々決勝へ駒を進め、アフリカ王者のエスぺランス(チュニジア)と対戦。もう一方の準々決勝ではアジア王者の鹿島アントラーズ(日本)と北中米カリブ海王者のグアダラハラ(メキシコ)が対戦します。
エスぺランスとプレーオフ勝者の対戦の勝者は準決勝で南米王者(アルゼンチン)と対戦。鹿島とグアダラハラの勝者はヨーロッパ王者にして現在CWC2連覇中のレアル・マドリッド(スペイン)と対戦。鹿島が準決勝進出となれば、2016年決勝以来となる対戦となります。
そして準決勝で勝利したチームは、12月22日にアブダビで行われる決勝戦へ進出。世界の頂点をかけた戦いに挑むこととなっています。
2017年はレアルが2連覇を達成!本田のパチューカも3位の座に輝く
2017年のCWCを制したのはレアル・マドリッド。14回目の大会にして3度目、2016年に続く2連覇を達成しています。
レアルが決勝戦で対戦した南米王者グレミオ(ブラジル)は準決勝では本田圭佑擁する北中米カリブ海王者のパチューカ(メキシコ)と対戦し、延長戦の末1-0で勝利して決勝進出。
CWC初出場にして初優勝を狙いましたが、クリスティアーノ・ロナウドの一撃の前に玉砕という結果に。
登録選手23人中21人がブラジル人(残りはアルゼンチン人とパラグアイ人)で、監督もブラジル人というほぼ純国産のチームが、世界の強豪国の主軸選手を集めたレアルの巨大戦力の前に屈しています。
アジア王者としてCWCに参戦した浦和レッズは準々決勝で開催国王者のアル・ジャジーラにまさかの敗戦を喫し、5位決定戦へ。アフリカ王者のウィダード・カサブランカ(モロッコ)に3-2で辛くも勝利し、5位となりました。
本田圭佑のパチューカは3位決定戦でアル・ジャジーラと対戦し、4-1と圧倒して3位の座を獲得しています。
優勝オッズ
ブックメーカー「10Bet」が日本時間12日に公開したクラブワールドカップ2018優勝オッズによると、3連覇を狙うレアル・マドリッドが1.25倍で優勝最有力に挙げられています。2番手はすったもんだで南米王者となったリバー・プレートで4.00倍、3番手にはグアダラハラ(北中米カリブ海王者)で15.00倍と続いています。アジア王者の鹿島アントラーズは4番手の51.00倍となっています(12日午前7時加筆)。
【FIFAクラブワールドカップ2018優勝オッズ】
※12日午前7時更新
<10Bet 登録方法>
開催国王者のアルアインとオセアニア代表のチーム・ウェリントンの対戦が、日本時間の13日午前0時45分から行われます。ブックメーカー「10Bet」がFIFAクラブワールドカップ2018の開幕戦オッズを発表し、アルアイン勝利が1.40倍に対してチーム・ウェリントン6.75倍とアルアイン有利との見立てとなっています。
【FIFAクラブワールドカップ2018開幕戦オッズ】
※オッズは10日午前9時現在
<「FIFAクラブワールドカップ2018最新オッズ情報」by bet365>
レアル、名実ともに世界史上最高のクラブへ。最多優勝・最多連覇へ王手をかける
レアル・マドリッドはリーガ・エスパニョーラでは近年バルセロナやアトレティコ・マドリッドの後塵を拝していますが、ヨーロッパ、そして世界の舞台では依然として最強の地位を堅持しています。
とはいえ、今シーズンは名将ジヌディーヌ・ジダンの電撃辞任、そして絶対的エースであったクリスティアーノ・ロナウドのユベントス移籍という激震に見舞われ、一時は5試合連続未勝利(4敗1分け)を喫するなど歴史的な低迷を味わいました。
10月末には今シーズン就任したばかりのジュレン・ロペテギ監督を解任し、クラブOBで下部組織の監督を務めていたサンティアゴ・ソラーリを後任に就任させるなど、まさに四苦八苦の状況です。
それでもUEFAチャンピオンズリーグの舞台ではグループリーグで単独首位に立つなど、国外ではその強さを維持しており、やはりCWCの舞台でもダントツで優勝候補であることには疑いがありません。
3連覇となれば、前身のTOYOTAカップ時代を合わせても単独で最多(2連覇は過去にサントス、インテル・ミラノ、ACミラン、サンパウロが達成)となり、優勝回数でも3回で並ぶ宿敵バルセロナを超えて単独最多の4回となり、まさに世界最高のクラブであることを証明することとなるでしょう。
レアルは自身の輝かしい歴史に更なる称号を加えることができるでしょうか。
レアルにリベンジを!鹿島アントラーズが悲願の舞台まであと一歩に立つ
開幕から常にJリーグをリードし、盟主として君臨し続けてきた鹿島アントラーズ。2016年に王者レアル・マドリッドを相手に決勝戦で延長戦までもつれ込んだ経験は大きな自信となり、2018年には長年の悲願であるAFCチャンピオンズリーグ優勝を達成。
前回の開催国王者としてではなく、アジア王者として再び世界の舞台に殴り込みをかけることとなりました。
鹿島の目標は、まず準々決勝で北中米カリブ海王者のグアダラハラに勝利すること。そうすれば、準決勝で再びレアルと対戦することが叶います。
注目は鹿島のFW鈴木優磨。2年前は売り出し中の若手という立場で、クリスティアーノ・ロナウドを真似たゴールパフォーマンスで知名度を上げましたが、今回は王者鹿島のエースとして戦いに臨みます。
海外志向の強い鈴木にとっても、CWCは絶好のアピールチャンス。2年前の柴崎岳のように大きく自身の評価を高める活躍ぶりを見せたいところです。