サッカーファン注目の9月16日(日本時間)から、UEFAヨーロッパリーグ・グループステージ2016-2017が開幕します。
<UEFAヨーロッパリーグ2016-2017最新オッズ(bet365発表)>
UEFAに加盟する各国リーグの上位と国内カップ戦の優勝チームが集うヨーロッパリーグ。組み合わせによってはUEFAチャンピオンズリーグにも匹敵する好カードが実現することもあります。高レベルのチームが集まるため、ヨーロッパ、世界に名を馳せている実力者はもちろん、ビッグクラブに羽ばたく前の若手選手も数多く出場することで、サッカーファンには注目度の高い大会となっています。今年は日本人選手が所属するチームも多く参加し、ますます目が離せない大会となっています。
【UEFAヨーロッパリーグ 2015-16決勝ハイライト(セビージャ対リヴァプール)】
日本のニュースなどでもお馴染みのイギリスの老舗ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が、優勝オッズとグループリーグの勝者オッズを発表しているので見ていきましょう。
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17優勝オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
本命は今季、ズラタン・イブラヒモビッチやポール・ポグバなど名だたるスター選手の補強に成功したマンチェスター・ユナイテッド。オッズは7.00倍となっています。チームは開幕から好調な滑り出しを見せており、新加入の選手との連携が良くなれば更なる強さを見せることでしょう。対抗はA.S.ローマで9.00倍となっています。UEFAチャンピオンズリーグ本戦出場を懸けたプレーオフで、まさかの敗退を喫したローマ。本来は実力のあるチームなので、負傷者などの問題がなければ優勝争いに絡んでくるでしょう。3番手はインテル・ミラノで15.00倍。今季から中国人オーナーに変わり、積極補強に乗り出したインテルは注目の存在です。新加入の選手がどこまで力を発揮できるのか、また、新監督がどこまでチームを作り上げていけるかが優勝のカギとなるはずです。その後に続くのが、アスレティック・ビルバオ、ビジャ・レアル、フィオレンティーナの3チームで17.00倍となっています。
現在はこの6チームが優勝争いの主軸になると思われます。しかし、チャンピオンズリーグ・グループステージでどのチームが敗退し、ヨーロッパリーグにまわって来るのかで状況は変わるでしょう。チャンピオンズリーグの結果によって好カードが生まれるのも、ヨーロッパリーグの楽しみの一つです。
では、グループごとに展望を見ていきたいと思います。
グループA
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループA首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループAにはマンチェスター・ユナイテッド、フェネルバフチェ、フェイエノールト、ゾーユが入りました。クラブとしての格、実力とも頭抜けているマンチェスター・ユナイテッドが1.36倍とダントツの支持を集めています。フェネルバフチェが5.50倍、フェイエノールトが7.00倍、ゾーユが15.00倍で続きます。このグループはオッズの倍率がそのまま結果に反映されるとみて良いでしょう。
今季、パリ・サンジェルマンからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したイブラヒモビッチ。年齢による衰えなど微塵も感じさせないプレーと圧倒的な存在感でチームを引っ張ります。移籍したばかりで周囲との連係も完璧ではない中で、3試合で3ゴールと結果を残しているのはさすが。彼を中心として一つのチームにまとまれば、マンチェスター・ユナイテッドの優勝はそう難しくないでしょう。
グループB
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループB首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループBにはオリンピアコス、ヤングボーイズ、APOELニコシア、アスタナが入っています。チャンピオンズリーグでの経験も豊富なオリンピアコスが1.83倍。クラブの経験値から、本命であることに疑いはありません。久保裕也が所属するヤングボーイズは4.33倍となっています。5年前のチャンピオンズリーグでベスト8まで勝ち上がり、サプライズを起こしたAPOELは4.50倍、カザフスタンのアスタナは8.00倍というオッズです。オリンピアコスの優位は変わりませんが、ヤングボーイズの久保の奮起に期待したいところです。
惜しくもチャンピオンズリーグ・プレーオフで敗退し、本戦への出場を逃したヤングボーイズ。チーム事情からリオ五輪出場を見送った久保は、チャンピオンズリーグ予選3回戦では2ゴールを決める活躍を見せました。両足から放たれる精度の高いシュート、パワーとスピードを兼ね備えた選手としてチームでの地位を確立しています。現在22歳とサッカー選手として伸び盛りの時期。久保の今後の飛躍が期待されます。
グループC
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループC首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループCにはアンデルレヒト、サンテティエンヌ、1FSVマインツ05、ガバラが入りました。このグループは混戦が予想されます。本命に挙がるのは武藤嘉紀所属のマインツで2.75倍、続いてアンデルレヒトの3.00倍、サンテティエンヌで3.25倍と続きます。クラブの格、戦力の劣るガバラは8.00倍となります。
豊富な運動量と抜群のスピードを生かしたプレーが持ち味の武藤。怪我のため、昨シーズンの大半を欠場することに。復活を期して臨んだ今シーズンのブンデスリーガ開幕戦では途中出場でゴールを決める活躍を見せました。今シーズンは怪我からの完全復活と国内リーグ、ヨーロッパリーグでの活躍に期待がかかります。
グループD
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループD首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループDはゼニト・サンクトペテルブルク、AZ、マッカビ・テルアビブ、ダンダークのグループです。ヨーロッパリーグの前身であるUEFAカップを制したこともあり、チャンピオンズリーグでの経験も豊富なゼニトが1.28倍と大本命。このグループはゼニトの一強とみて良いでしょう。AZも5.00倍と対抗に挙げられていますが、ゼニトが最有力であることは間違いありません。
ロシアの強豪・ゼニトに所属すMFアクセル・ヴィツェル。強靭なフィジカルを生かした守備や高いパス精度、足元の技術を兼ね備えた選手です。ベルギー代表の中心選手でもある彼は、シーズン前にイタリア・セリエA王者のユベントスへ移籍する予定でした。ビッグクラブ注目のヴィツェルのプレーには注目です。
グループE
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループE首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループEにはASローマ、FCビクトリア・プルゼニュ、オーストリア・ウィーン、アストラが入りました。このグループのローマの一強と考えて良いでしょう。オッズも1.25倍とダントツの支持を集めているローマには、チャンピオンズリーグのプレーオフでのうっ憤を晴らすような活躍を期待したいところです。8.00倍のプルゼニュ、9.00倍のウィーンもヨーロッパリーグなどでの実績はありますが、ローマには及びません。
今季が現役ラストシーズンと予想されるトッティ。“永遠の王子”としてローマのシンボルとしてチームを牽引してきましたが、昨シーズンからはスーパーサブとしての出場が多くなっています。控えからでも彼がピッチ上に立つ姿を見たい人は多いはず。彼のヨーロッパの大会で活躍する勇姿を目に焼き付けたいところです。
グループF
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループF首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループFはアスレティック・ビルバオ、KRCヘンク、SKラピド・ウィーン、サッスオーロが入っています。このグループは、アスレティック・ビルバオが大本命で1.57倍、サッスオーロが4.50倍で続いています。ヘンクは6.00倍、ラピド・ウィーンは10.00倍のオッズとなっています。
グループG
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループG首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループGはアヤックス、セルタ・デ・ヴィーゴ、スタンダール・リエージュ、パナシナイコスが入りました。このグループは過去の実績、戦力が拮抗したクラブ同士が集まり混戦が予想されます。アヤックス、セルタが2.50倍、スタンダールが6.00倍、パナシナイコスが6.50倍のオッズとなります。オッズではアヤックス、セルタが優位ですが、スタンダール、パナシナイコスの両チームの実力も侮れません。
グループH
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループH首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループHはシャフタール・ドネツク、スポルティング・ブラガ、KAAヘント、コンヤスポルとなりました。このグループはシャフタール、ブラガの2チームが中心となるでしょう。ヨーロッパリーグ優勝経験もあり、チャンピオンズリーグを何度も経験するシャフタールが1.67倍、同じくヨーロッパリーグなどでの経験豊富なブラガは3.75倍のオッズとなっています。昨年、チャンピオンズリーグでベスト16とサプライズを起こしたヘントは7.00倍で続いています。
グループI
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループI首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループIにはシャルケ04、クラスノダール、ニース、レッドブル・ザルツブルクが入りました。このグループは、シャルケを中心に混戦が予想されます。実績、実力とも頭抜けたシャルケは2.10倍、クラスノダール、ニースが4.50倍、ザルツブルクが5.00倍のオッズをつけています。内田篤人が所属するシャルケが首位で突破するのか。それとも南野拓実が所属するザルツブルクが他チームを抑え首位突破を決めるのか。注目のグループです。
ここ数シーズン、以前に見せていた天才的なひらめき、天性の身体能力を生かしてのプレーが影をひそめているバロテッリ。調子を落とし、所属クラブでの冷遇が続き不遇の時を過ごしていました。今シーズンからニースに移籍。若手が多いチームの中で意識改革が行われれば、彼の爆発とともにチームも波に乗るかもしれません。バロテッリの覚醒に期待です。
グループJ
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループJ首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループJにはフィオレンティーナ、PAOK、FCスロバン・リベレツ、カラバフFKが入っています。このグループは実力と実績を鑑みて、フィオレンティーナの一強と考えてよさそうです。1.40倍のオッズのフィオレンティーナに対し、オッズ5.50倍をつけたギリシャのPAOKがどこまで対抗できるかが、このグループの見どころです。
グループK
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループK首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループKに入ったのはインテル・ミラノ、サウサンプトン、スパルタ・プラハ、ハポエル・ベエルシェバFCです。このグループの注目はインテル・ミラノとサウサンプトンの2チーム。オッズ1.83倍のインテルはクラブの格、実績を見ても他チームを圧倒的しています。今シーズンは積極的に補強を行っており、低調だった数シーズンとは違うチームになることでしょう。ビッグクラブがひしめくプレミアリーグで好成績を収めたサウサンプトン。監督が変わり、国内リーグでは開幕から3戦を終えて白星はありませんが、チームが復調すれば、インテルを脅かすことでしょう。オッズは3.00倍となっています。この2チームに追随できる可能性があるのは6.00倍のオッズをつけるスパルタ・プラハです。チェコの強豪は虎視眈々とグループ首位を狙います。
若い頃から類まれな得点感覚を有していたマウロ・イカルディ。インテルに移籍したばかりの頃は怪我などの影響もあり、ベンチスタートが続いていました。しかし、レギュラーの座を奪取すると持ち前の得点能力を発揮。2014-15シーズンは22得点をあげリーグ得点王に輝く活躍を見せました。現在23歳と若く、更なる成長が期待されます。
グループL
【UEFAヨーロッパリーグ2016-17 グループL首位オッズ】
※オッズは12日午前8時現在
グループLはビジャ・レアル、ステアウア・ブカレスト、チューリッヒ、オスマンルスポルが入りました。このグループはオッズ、1.44倍のビジャ・レアルが頭抜けています。主力選手の移籍の影響からか、国内リーグでは2戦して2引き分けと調子の上がらないビジャ・レアルがどこまで復調するかがポイントとなります。他チームのオッズ状況は、チャンピオンズリーグの前身の大会で優勝経験のあるルーマニアの古豪ステアウア・ブカレストが6.00倍、チューリッヒが7.00倍、オスマンルスポルが8.00倍で続いています。
チャンピオンズリーグの“下の大会”と位置づけ、認知されているヨーロッパリーグですが、プレミアリーグをはじめとするトップリーグでしのぎを削るチームが集う大会であることは間違いありません。事実、昨年は香川所属するドルトムントとリヴァプールといったビッグマッチも実現しています。
クラブ、選手の意地とプライドがぶつかり合うヨーロッパリーグは熱戦が期待される組み合わせも多数あり、今年も目が離せません。