【bet365】朝日杯フューチュリティステークス2016:ブックメーカー単勝1番人気は牝馬・ミスエルテで2.5倍!大偉業狙う武豊のタガノアシュラは9倍!

ミスエルテ

香港国際競走でのモーリスの圧勝劇やサトノクラウンの大金星。

更には、今年がデビューとなる世界的名馬フランケル産駒の「衝撃的なレース」をまざまざ見せつけられた先週の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1、1600㍍・芝)など、話題に事欠かない12月の競馬開催。

それらの衝撃が冷めやらぬ中、今週末は2歳馬限定戦である朝日杯フューチュリティステークス(G、1600㍍・芝)が阪神競馬場で開催されます(発走18日午後3時40分)。

【朝日杯フューチュリティステークス2016枠順】※16日午後9時30分更新
1-1 レヴァンテライオン(牡2、内田博幸・矢作芳人)
1-2 アシャカリアン(牡2、国分優作・大根田裕之)
2-3 リンクスゼロ(牡2、A.シュタルケ・森秀行)
2-4 ボンセルヴィーソ(牡2、松山弘平・池添学)
3-5 タガノアシュラ(牡2、武豊・五十嵐忠男)
3-6 クリアザトラック(牡2、M.デムーロ・角居勝彦)
4-7 ビーカーリー(牝2、和田竜二・西村真幸)
4-8 ダンビュライト(牡2、C.ルメール・音無秀孝)
5-9 ダイイチターミナル(牡2、北村友一・高市圭二)
5-10 モンドキャンノ(牡2、M.バルザローナ・安田隆行)
6-11 トリリオネア(牡2、松田大作・小島太)
6-12 トーホウドミンゴ(牡2、池添謙一・谷潔)
7-13 ミスエルテ(牝2、川田将雅・池江泰寿)
7-14 ブルベアバブーン(牡2、幸英明・藤沢則雄)
7-15 レッドアンシェル(牡2、V.シュミノー・庄野靖志)
8-16 アメリカズカップ(牡2、松若風馬・音無秀孝)
8-17 サトノアレス(牡2、四位洋文・藤沢和雄)
8-18 トラスト(牡2、柴田大知・中村均)

✩朝日杯FSの勝ち馬予想アンケートは記事後半で!

「クラシックを目指す馬ならば朝日杯を使わない」といった風潮も近年では強くなっており、年末に行われる皐月賞と同じ「中山2000m」で行われるホープフルステークス(G2)や年始に行われる各重賞を目標に掲げる陣営も多くなってきました。

昨年は「エアスピネルVSリオンディーズ」の2強対決が話題となり、結果は2番人気のリオンディーズに軍配が上がりました。

【朝日杯フューチュリティステークス2015(優勝馬:リオンディーズ)】


ベット365確かに、今年は昨年のエアスピネルとリオンディーズによる「2強対決」のような様相は呈していません。ですが、昨年とは違った意味で注目ポイントが目白押しとなっている朝日杯フューチュリティステークス2016。まずはブックメーカー「bet365」が発表しているオッズをご確認ください。

【朝日杯フューチュリティステークス単勝オッズ】
朝日杯フューチュリティステークス単勝オッズ
※オッズは15日午前8時現在

朝日杯フューチュリティステークス2016最新オッズ(bet365発表)

1980年にグレード制導入前の朝日杯を制したテンモン以来、36年ぶりの「牝馬による朝日杯FS制覇」を期待されているのがミスエルテです。牝馬ながらに2.50倍の一番高い評価を得ています。

テンモン

ここまで2戦2勝。前走のファンタジーステークス(G3、1400㍍・芝)では、2歳馬の重賞レースとしては破格の単勝オッズ『1.4倍』に推され、見事その期待に応える完勝劇を見せつけてくれました。

先週行われた2歳牝馬限定戦の阪神ジュベナイルフィリーズを、馬体の疲れがとり切れていなかった敢えて回避。じっくりと調整段階を踏み、牡馬たちに挑みます。

父は、先週の阪神ジュベナイルフィリーズを制したソウルスターリングと同じく、世界的大種牡馬ガリレオ。

そしてそのソウルスターリングに比肩しうるだけの力を有し「潜在能力は牡馬に劣らないかそれ以上」とまで目される一頭だけに、引き続きのガリレオ旋風が吹き荒れるのか大きな注目が集まります。

2戦1勝と、実績面ではやや心もとありませんが、ミスエルテに次ぐ高い評価を得ているのがダンビュライト(4.00倍)です。

ダンビュライト

サウジアラビアロイヤルカップ(G3、1600㍍・芝)において2着に敗れながらも、そのレースの勝ち馬であるブレスジャーニーが後の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3、1800㍍・芝)を勝利したことから、相対的にダンビュライトの評価も高いものとなりました。

「2歳の時点でイギリスダービーに登録している」ということで一部話題となっていたのがトラスト(15.00倍)。デビュー戦は地方公営の川崎競馬。その後中央へ転厩し、見事に札幌2歳ステークス(G3、1800㍍・芝)を勝利しました。

トラスト

「デビュー戦が地方競馬」といった経歴の中央馬は少なくありませんが、オーナーである岡田繁幸氏は積極的にこのルートを活用しており、近年では2014年にプレイアンドリアルが京成杯(G3、2000㍍・芝)を制するなど着実に結果を残しています。

ちなみに、トラストでのイギリスダービー挑戦は断念したとのことですが、代わりに日本ダービー制覇を目指すとのこと。それであればなおのことこの舞台でも好走を期していることでしょう。

大記録達成に注目が集まるのがタガノアシュラと武豊騎手のコンビでしょう。現在は9.00倍の評価が付されています。

タガノアシュラ

「JRA全G1制覇」という偉業達成まで、残すところこの朝日杯フューチュリティステークスのみとなっている武豊騎手。

昨年のエアスピネルが最大のチャンスと言われていながらも、リオンディーズの前に2着に敗れ去ってしまいました。

しかし、今年コンビを組むタガノアシュラも決して勝利を狙えない位置に居るわけではありません。

札幌2歳ステークス(G3、1800㍍・芝)では、出遅れてしまい敗北を喫するも、前走の黄菊賞(条件戦、2000㍍・芝)では、あのブエナビスタの仔であるコロナシオンを破って勝利を挙げました。

タガノアシュラ最大の武器はやはりその逃げ脚。そこに、数々の名馬をはじめ、近年でもキタサンブラックやエイシンヒカリといった「逃げの名馬」の手綱をとる武豊騎手が跨るとなれば、決して油断ならない存在でしょう。

「スピードは出走馬中最上位」と誉高いのは京王杯2歳ステークス(G2、1400㍍・芝)を制したモンドキャンノです。その点を高く評価されて3番手評価の6.50倍となっています。

モンドキャンノ

「父:キンシャサノキセキ×母父:サクラバクシンオー」という、まさに短距離の申し子のような配合であることを考えると、課題ははじめてとなる1600mへの対応力でしょう。

ですが、キタサンブラック(母父がサクラバクシンオー)が3200m戦の天皇賞・春を制しているように、血統では測りきれない部分があることも事実であり、競馬の奥深いところです。

2戦2勝と負け知らずなのは、何も先ほどご紹介したミスエルテだけではありません。アメリカズカップ(15.00倍)、レッドアンシェル(11.00倍)の2頭も、無敗でG1の舞台に挑みます。

アメリカズカップとレッドアンシェルの父は、ともに2015年に逝去したマンハッタンカフェ。

今年のエリザベス女王杯をクイーンズリングやルージュバックなど、ここ最近牝馬の活躍馬は多いのですが、牡馬では中々大物が誕生していない現状を考えると、レースでの活躍はもちろんですが父の跡を継ぐ種牡馬としての期待も高まります。

その他にも「素質は大器を思わせる」と、評判の高い4戦2勝のサトノアレス(9.00倍)や、昨年の覇者リオンディーズと同じ「抽選組」の台頭など、正に「出走馬全頭に勝つ可能性がある」といっても過言ではない朝日杯フューチュリティステークス。

来年のクラシックを占う一戦にもなるだけに、注目です。