レブロン・ジェイムズ率いるクリーブランド・キャバリアーズが2015-2016NBAファイナルでゴールデンステイト・ウォリアーズを下して球団史上初優勝を劇的な展開で達成した先シーズンでしたが、そのドラマティックな展開が記憶に新しいまま、ついに「NBA2016−2017シーズン」が開幕します。
【NBA2015-2016ファイナル最終戦ダイジェスト】
日程は、レギュラーシーズンが2016年10月25日(日本時間の26日)に始まり、2017年4月12日(日本時間の13日)に終了の予定です。そして、「開幕戦」は、王者キャバリアーズが、10月25日に本拠地クイックン・ローンズ・アリーナでニューヨーク・ニックスと対戦します。昨レギュラーシーズンで年間最多勝記録を更新した最強の準優勝チームのウォリアーズは、同日にオラクル・アリーナでサンアントニオ・スパーズと戦います。残る開幕戦1試合は、ユタ・ジャズとポートランド・トレイルブレイザーズがモーダ・センターで対戦します。
ここで、今シーズンを占う上で避けて通れないビッグニュース「ケビン・デュラントのウォリアーズ移籍」について触れずにはいられません。昨シーズンのドラマティックな展開がなんとオフシーズンにも続き、ステファン・カリー、クレイ・トンプソンの「スプラッシュブラザーズ」にデュラントまで加わるという、まるでオリンピックのドリームチームを思わせるようなウォリアーズの布陣が完成しました。
今シーズンのNBAファイナルを制するのはもうすでにウォリアーズだという声も上がっていますが、果たしてどうなるのでしょうか?日本語対応のブックメーカー「10Bet」がNBA2016-2017シーズンの優勝オッズを発表していますので見てみましょう。
【NBA2016-2017優勝オッズ】
※オッズは24日午前8時現在
今シーズンの優勝候補筆頭はやはりウォリアーズとなっています。その倍率は、なんと1.76倍と2倍をきってきているのでかなりの確率で優勝するという予測のようです。そして、2番手に続くのが昨シーズンの覇者キャバリアーズで4.40倍、そしてスパーズが9.50倍で3番手に位置しています。なんと4番手からは20倍を超える倍率となってしまい、ロサンゼルス・クリッパーズとボストンセルティックスが23.00倍で同率の4番手タイとなっています。
続いて、このウォリアーズ圧勝ムードの中でMVP受賞予想はどうなっているのでしょうか?こちらも「10Bet」がNBA2016-2017シーズンのMVPオッズを発表していますので見てみましょう。
【NBA2016-2017 MVPオッズ(上位)】
※オッズは24日午前8時現在
優勝チーム予測と同様3強ムードが漂っていますが、なんとMVP候補筆頭はオクラホマシティー・サンダーのラッセル・ウェストブルックが4.00倍で、カリーの4.25倍、レブロンの4.60倍、デュラントの8.50倍を抑えています。
やはり長年共にサンダーを支えてきたデュラントが突然ウォリアーズに去り、サンダーがウェストブルックのチームの支柱になったことで彼の奮起を予想しているのでしょう。また、たとえ仲間が去ったとしてもチーム生え抜きの主力として長年支えたベテランが奮起する姿を想像するだけで、心に刺さり、応援したくなるのは万国共通なのでしょう。
そして、順当に並ぶ3人カリー、レブロン、デュラントのに続いて5番手に来るのが、スパーズのカワイ・レナードの11.00倍となっています。
このような予想をもとに、少し細かく見ると、今シーズンを考えるとやはり優勝候補筆頭はウォリアーズに間違いなさそうです。
デュラント以外にもデビット・ウェストやザザ・バチューリアが加入しました。デュラント加入のデメリットをあげるとすれば移籍により6人が去ったことによる層の厚さという点でしょう。
次に、キャバリアーズですが、このチームについては、レブロンとカイリー・アービング、そしてケビン・ラブの「キャブスビッグスリー」がポイントになりそうです。シーズンを通しての活躍できることとやはり最後のプレーオフでどのようにウォリアーズと戦うかレギュラーシーズンからヒントを見つけて、昨シーズンのような1勝3敗からでも逆転できる力を発揮できるかが鍵になるでしょう。
最後にスパーズですが、レナードがMVP予想の5番手に入り、チームも優勝予想3番手にあります。ウォリアーズに隠れていますが、スパーズもかなりの勝率を昨レギュラーシーズンで記録しています。
ただ、ティム・ダンカンが昨シーズンで引退したことがどのようにチーム力に影響するのか未知数です。ダンカンの分をいかにリカバリーできるのかが課題となるでしょう。そして、開幕戦ではウェスタンカンファレンスの「2強対決」ということもあり、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリが現役続行し、パウ・ガソルが加入し、「スパーズベテラントリオ」と若手の融合チームが、最強と目されるウォリアーズにどのように立ち向かうのか注目です。