ウィンタースポーツの王様ともいえる世界的人気スポーツ、アイスホッケー。その最高峰と言われるNHLの2015-2016シーズンも折り返し地点にきました。「NHLオールスターゲーム2016」(the 2016 Honda NHL All-Star Game)が日本時間の2月1日午前7時5分からナッシュビル・プレデターズの本拠地・ブリジストンアリーナで行われます。
2016年のオールスターは、これまでと方式を変更して行われます。これまでは通常、名称は様々でしたがイースタンカンファレンスとウェスタンカンファレンスの2チームでの対戦で争われましたが、今回は4チームによるトーナメント戦で優勝を決定します。具体的には、4つのディビジョンでそれぞれオールスターを選出し(フォワード6選手、ディフェンスマン3選手、ゴーリー2選手)、3対3による1ピリオド(20分)で争われます。まずは、イースタンカンファレンスのアトランティック・ディビジョン(大西洋岸地区)対メトロポリタン・ディビジョン(大都市圏地区)、続いてウェスタンカンファレンスのセントラル・ディビジョン(中部地区)対パシフィック・ディビジョン(太平洋岸地区)が準決勝で戦います。その勝者同士が同じく1ピリオド(20分)のゲームで優勝を競います。
ブックメーカー「888sport」は、NHLオールスター2016の準決勝オッズ、ならびに優勝オッズを発表していますので見てみましょう。まず、日本時間の2月1日午前7時5分から行われる「大西洋岸地区対大都市圏地区」は、大西洋岸地区勝利が2.50倍、大都市圏地区勝利が2.35倍、ドロー(X)が3.80倍と拮抗しています。準決勝第2試合(1日午前8時5分~)の「中部地区対太平洋岸地区」では、中部地区勝利が2.18倍、太平洋岸地区勝利が2.70倍、ドロー(X)が3.85倍と中部地区が有利との見方となっています。
【NHLオールスター2016準決勝オッズと優勝オッズ】
※オッズは29日午後5時現在
この準決勝を勝ち上がってオールスターのチャンピオンに輝くのは?上記「888sport」のWinner(優勝オッズ)では、中部地区が2.50倍で最有力、続いて大都市圏地区が2.75倍、そして大西洋岸地区と太平洋岸地区が4.25倍となっています。中部地区にはシーズン前半で30勝以上したチームが2チーム(ブラックホークスとスターズ)、大都市圏地区には両カンファレンス最多の35勝をマークしているキャピタルズがいます。3 on 3で争われるため何が起こるかわかりませんが、どのチームもこのオールスターで勝ってシーズン後半戦を迎えたいところでしょう。
NHL2015-2016シーズンは前半戦を終了しました。そしてこのオールスターゲームが終われば、プレイオフ進出、そしてスタンレーカップ出場に向けて各チーム激しい戦いを繰り広げます。ということで、前半戦の成績と順位を簡単に振り返りながら、後半戦を展望してみましょう。ブックメーカー「bet365」がカンファレンス優勝オッズを発表していますので、それを見ながらやってみようと思います。
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イースタンカンファレンス(大西洋岸地区・大都市圏地区)
【成績と順位表(2016年1月28日現在)】
※順位表はすべて「日刊スポーツ」より抜粋
まずは大西洋岸地区ですが、29勝15敗(勝ち点63)でパンサーズが首位を走っています。勝ち点5の差でライトニングとレッドウィングズがあとを追っています。ブルーインズが26勝18敗で勝ち点1差の4位につけています。大都市圏地区はキャピタルズが35勝8敗(勝ち点73)で首位を独走し、2位のレンジャーズとの勝ち点差は14となっています。3位には勝ち点56でアイランダーズ、4位にはペンギンズとデビルスが勝ち点55であとを追う展開となっています。
イースタンカンファレンスで最も躍動しているのがキャピタルズでしょう。ゴール数も両カンファレンストップとなる158、失点も104と攻守のバランスが高いレベルで取れており、後半戦も優勝争いの軸になることは間違いないでしょう。攻撃の要であるアレクサンドル・オベチキンは、リーグ2位となる28ゴールを挙げると、ショッツオンゴールズは234とリーグトップの活躍を見せています。また、守ってはゴーリーのブレーデン・ホルトビーが30ウィンズ(WINS)でリーグトップ、1試合平均喪失ゴール数もリーグ5番目の2.07と抜群の安定感と強さを見せています。大都市圏地区でキャピタルズを追うレンジャーズやアイランダーズも優勝に向けては厳しい戦いを強いられそうです。
大西洋岸地区は、パンサーズが一歩抜け出しているもののライトニングやレッドウィングズ、ブルーインズとほとんど差がなく接戦が予想されます。パンサーズはリーグトップとなる1試合平均ゴール喪失数2.18と非常に守りが固く、36歳ベテランゴーリーのロベルト・ルオンゴはセーブパーセンテージが.930、リーグ2番目となる4つのショットアウトと体を張ってパンサーズゴールを守っています。
ブックメーカー「bet365」が発表したイースタンカンファレンス優勝オッズでは、優勝候補筆頭にはパンサーズで2.90倍、2番手にはパンサーズで6.50倍、3番手にはライトニングで8.00倍となっています。
【イースタンカンファレンス優勝オッズ】
※オッズは29日午後6時現在
ウェスタンファレンス(中部地区・太平洋岸地区)
【成績と順位表(2016年1月28日現在)】
※順位表はすべて「日刊スポーツ」より抜粋
まずは中部地区から見てみましょう。首位には昨シーズンのスタンレーカップ優勝チームのブラックホークスが33勝16敗(勝ち点70)でがっちり首位をキープしています。2位には勝ち点3差でスターズ、3位には28勝16敗の勝ち点64でブルースがつけています。上位3チームをワイルドとアバランチが勝ち点55で追う展開となっています。太平洋岸地区は、キングスが20勝15敗(勝ち点63)で首位、2位にはシャークスが勝ち点7差で追っています。以下、コヨーテス、ダックス、カナックスと続いています。
中部地区は、やはりブラックホークスが強さを見せています。大エースのパトリック・ケインが53試合に出場し、30ゴール、43アシスト、73ポイントとリーグ3冠の活躍でチームをけん引しています。ブラックホークスに入った2007年から9シーズン目を戦っているケインですが、すでにゴール数30はまだ前半戦を終えただけなのにキャリアハイタイに並ぶ数字と、得点を量産しています。スタンレーカップで優勝した昨年の成績をこの3つの項目においてすべて超えているほどの鬼神の活躍を見せています。2連覇に向けて視界良好といった感じではないでしょうか。
太平洋岸地区は、キングスが首位に立っています。チームの2枚看板ともいうべきアンゼ・コピターとタイラー・トフォーリがチームを引っ張ります。コピターがチーム1位となる29アシスト、トフォーリが同じくチームトップの22ゴールを決めています。しかしながら、カンファレンスで見るとキングスは4位と、中部地区のスターズ、ブルースに後塵を拝しています。後半戦では太平洋岸地区の意地を見せて欲しいものです。
スポーツブックの「bet365」が発表したウェスタンカンファレンス優勝オッズでは、ブラックホークスが4.50倍で優勝最有力となっていますが、2番手のスターズが5.50倍、3番手のキングスが5.75倍と非常に拮抗しています。最後の最後までもつれるまさしく血みどろの戦いとなりそうです。
【ウェスタンカンファレンス優勝オッズ】
※オッズは29日午後6時現在
NHL2015-2016のスタンレーカップ優勝チームは?
さて、今シーズンのNHLの王者に立つのはどのチームなのでしょうか?ブックメーカー「bet365」がスタンレーカップ優勝オッズを発表していますので見てみましょう。
【スタンレーカップ2016優勝オッズ】
※オッズは29日午後6時現在
キャピタルズが優勝最有力で4.75倍、2番手にはディフェンディングチャンピオンのブラックホークスで8.00倍、3番手にはスターズで10.00倍となっています。あなたの予想はいかがでしょうか?