プロ野球が開幕してようやく春を感じられる季節がやってきました。野球賭博問題や円陣での声出しによる金銭授受問題など様々な問題が噴出したプロ野球ですが、きっと選手たちはプレイで私たちファンを魅了してくれるに違いありません。
プロ野球2016が25日にセ・パ同日に開幕します。最も早く開幕するのはkoboスタ宮城で行われる「楽天対ソフトバンク」で25日午後4時に開幕します。以降、QVCマリンで行われる「千葉ロッテ対日本ハム」が午後6時30分以外はすべて午後6時にプレイボールの声がかかります。
昨シーズンのペナントレースは、パリーグ王者のソフトバンクがセリーグ王者のヤクルトを4勝1敗で下し、2年連続7回目の日本一に輝きました。一方、ヤクルトは前年(2014年シーズン)最下位から日本シリーズを制すれば1960年の大洋以来となる55年ぶり2回目の快挙達成目前で優勝を逸しました。
【プロ野球日本シリーズ2015第5戦ハイライト】
今シーズンのプロ野球は25日に開幕して、5月31日から6月19日までセ・パ交流戦が行われます。そしてオールスターゲームが7月15日(第1戦@ヤフオクドーム)、7月16日(第2戦@横浜スタジアム)の2日間で行われます。そして両リーグ上位3チームずつがプレイオフに進出し、10月8日からクライマックスシリーズのファーストステージが、10月12日からセカンドステージがスタートし、日本一を決定するSMBC日本シリーズは10月22日に開幕します。
さあ、2016年のプロ野球を制するのはどのチームでしょうか?プロ野球解説者たちの予想も出そろってきましたが、一番多いのがパリーグはソフトバンク、セリーグは阪神や巨人などばらけている印象があります。昨シーズンのヤクルトの快進撃は誰も予想ができなかったことでしょう。
昨シーズンのプロ野球日本一予想では、日本語対応のブックメーカー「ピナクルスポーツ」が発表したオッズによると、優勝したソフトバンクが2番手の4.7倍、そして惜しくも敗れたヤクルトは最下位となる47.41倍のオッズが付いていました。ヤクルトが勝っていれば大番狂わせとなっていたわけですね。
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では、プロ野球2016年シーズンを制するのはどのチームでしょうか?スポーツブック「ピナクルスポーツ」が優勝オッズを発表しましたので見てみましょう。
【プロ野球2016日本シリーズ優勝オッズ】
※オッズは21日午前11時現在
日本一の最有力に挙がっているのがソフトバンクで2.590倍となっています。2番手には同じくパリーグの日本ハムで4.609倍、3番手には5.440倍でセリーグの巨人が続いています。これらを追うのが4番手の阪神で7.890倍、5番手には中日で9.750倍と続いています。昨シーズンのセリーグ王者のヤクルトは13.190倍で6番手予想となっています。アンダードックは楽天で120.120倍と唯一の“万馬券”となっています。
セリーグ展望
12球団で一番若い40歳で初めてチームの指揮を執る高橋由伸監督率いる巨人は、選手の野球賭博問題など野球のプレイ以外で頭を悩めていますが、セリーグでは最も戦力的には整っていると言えるでしょう。開幕投手に指名されている菅野智之にはエースとしての期待がかかり、また2年目の岡本和真ら若手の台頭がチームを活性化させるなど、高齢化が進むチームにおいてかつての大型戦力補強をせずに若手育成に力を入れている高橋監督の手腕に期待がかかります。
この巨人に対抗するのは阪神と中日が挙げられます。阪神は鉄人・金本知憲監督が新指揮官となりチームは非常に引き締まっています。金本監督は3年で優勝を狙うと言っていますが、今季からチームに復帰して先発に回る藤川球児や、開幕投手を務める安定感のあるメッセンジャー、そして4年目の藤浪晋太郎ら投手陣に力があり、初年度からいきなりの優勝もあり得るのではないでしょうか。
昨シーズン5位に沈んだ中日は、開幕投手を公表しないなど様々な奇襲作戦をかけて飛躍を狙っています。中日は投打のバランスという意味ではセリーグで最も安定した力を持っています。昨シーズンはチーム打率2位、防御率は3位とともにAクラスながら5位に甘んじてしまったという印象です。谷繁元信監督が今季から監督業に専念できることもあり、うまくかみ合えば昨シーズンのヤクルトのようにいつの間にか首位だったということもありうるでしょう。
ヤクルトはトリプルスリーの山田哲人、DeNA(優勝オッズ:59.170倍)は侍ジャパンの4番候補の筒香嘉智に期待がかかりますし、広島(同:45.820倍)は前田健太の抜けた穴をどうチームで埋めていくのかその戦いぶりに注目が集まります。
パリーグ展望
優勝の大本命であるソフトバンクの力が頭一つ抜けています。プロ野球解説者、評論家が口をそろえてソフトバンクは今年も強いと各スポーツ紙やスポーツ番組で述べているほどです。打ってはトリプルスリーの柳田悠岐やメジャー移籍を断念して残留したチームリーダー・松田宣浩など、イ・デホが抜けたとはいえそれでも余りある打撃力を有しており、守っては5年連続で開幕投手を務める摂津正や武田翔太に加えて復活にかける松坂大輔もおり、先発陣の層も厚いですね。2年目の工藤公康監督が今シーズンも宙を舞うのか?そしてどのチームがソフトバンクを叩くのかに注目が集まります。
対抗馬としてはアメリカでキャンプを行った日本ハムが挙げられます。今シーズンも二刀流でさらに磨きをかける大谷翔平が投打でどれくらいの成績を収められるかが、チームの成績にも大きく影響しそうです。今シーズンの監督で最も長い5年目を迎えた栗山英樹監督はこの大谷の打撃の機会を増やす考えがあるようで、大谷が打てばチームもさらに勢いづくでしょう。また、西武(優勝オッズ:14.710倍)も2008年以来となる日本一に向けて密かに牙を研いでいます。初の開幕投手を担う左腕・菊池雄星、シーズン最多安打を昨シーズンマークした秋山翔吾に、6度の本塁打王・中村剛也など強いコマはそろっています。
昨シーズンは大型補強を敢行して優勝候補にも挙がっていたオリックス(優勝オッズ:28.020倍)は投の金子千尋、打の糸井嘉男がどれだけチームをプレイで引っ張れるか?また、千葉ロッテ(同:16.670倍)は突出した選手があまり見当たらない中で、エースの涌井秀章の活躍如何が上位進出のカギを握るでしょう。楽天は戦力的に見て苦しいシーズンとなりそうですが、昨シーズンのヤクルトのようにノーマークから一気に勝ち上がることもあり得ますので、決してあなどれないでしょう。
最後に、優勝予想以外にブックメーカー「Marathonbet」が対象の2チームのうちどちらが順位が上か?を当てるオッズを発表しましたので紹介しておきます。例えば、一番上にある「日本ハムと西武:西武」ならば、西武が日ハムよりも順位は上であることを示しており、そのオッズは2.04倍となります。優勝予想とは違った楽しみ方ができますね。