3歳牝馬の春のクラシックレース初戦となる「桜花賞2016」(G1、1600㍍・芝)が、10日午後3時40分から阪神競馬場で行われます。昨年の桜花賞では、5番人気だった岩田康誠騎乗のレッツゴードンキがスタートからの見事な逃げ切りで勝利を収めました。
【桜花賞2015(優勝:レッツゴードンキ)】
今年の阪神競馬場で桜吹雪に祝福されるのはどの馬なのでしょうか?7日午後に桜花賞2016の枠順がJRAから発表され、確定しましたので見てみましょう。なお、イギリスの老舗ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」がレース前日9日の夜に単勝オッズを発表しましたら、下記にて更新する予定です。
※ウィリアムヒルから発表はありませんでした(10日午後3時更新)。
【桜花賞2016枠順とブックメーカー発表の単勝オッズ】
1-1 キャンディバローズ(菱田裕二):
1-2 ブランボヌール(三浦皇成):
2-3 メイショウスイヅキ(松山弘平):
2-4 ソルヴェイグ(蛯名正義):
3-5 メジャーエンブレム(C.ルメール):
3-6 ビービーバーレル(石橋脩):
4-7 デンコウアンジュ(川田将雅):
4-8 アッラサルーテ(和田竜二):
5-9 ジープルメリア(松田大作):
5-10 アットザシーサイド(福永祐一):
6-11 レッドアヴァンセ(武豊):
6-12 シンハライト(池添謙一):
7-13 ジュエラー(M.デムーロ):
7-14 カトルラポール(秋山真一郎):
7-15 ラベンダーヴァレイ(戸崎圭太):
8-16 ウインファビラス(松岡正海):
8-17 アドマイヤリード(藤岡康太):
8-18 メイショウバーズ(古川吉洋):
※(カッコ)内は騎乗騎手
※※単勝オッズは「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表次第、更新予定です。
注目は何といっても2歳女王となったルメール騎乗のメジャーエンブレムでしょう。3枠5番に入りました。メジャーエンブレムは、昨年12月のG1初戦「阪神ジュベナイルフィリーズ」(1600㍍・芝)では他馬を圧倒する走りで勝ちました。前走となる2月のデイリー杯クイーンC(G3、1600㍍・芝)でも1番人気に応えて勝利し重賞2連勝として、今回の桜花賞で3冠挑戦への切符を取りに行きます。
【阪神ジュベナイルフィリーズ2015(優勝:メジャーエンブレム)】
桜花賞の大本命と言われているメジャーエンブレムは、新馬戦以外の4戦はすべてマイル戦で結果を残しており、東京競馬場でのクイーンCではレースレコードを大幅に更新するなど並外れたスピードを兼ね備えています。全5戦すべてでタッグを組んでいるルメール騎手も「競馬が上手で息を入れるタイミングも完璧だ」と絶賛しています。田村康仁調教師もこの桜花賞に向けて手ごたえをつかんでおり、逆に絶対に負けられないという重圧と戦っているのではないでしょうか。頭一つ抜けているのがこのメジャーエンブレムです。
今年の桜花賞は“1強”ともいわれていますが、打倒・メジャーエンブレムの急先鋒と考えられるのは、6枠12番のシンハライト(池添謙一騎乗)と7枠13番のジュエラー(デムーロ騎乗)ではないでしょうか?
【チューリップ賞2016(優勝:シンハライト)】
シンハライトは前走で桜花賞のステップレースであるチューリップ賞(G3、1600㍍・芝)の勝ち馬で、阪神競馬場のマイル戦を経験して無傷の3連勝で桜花賞に挑みます。このチューリップ賞ではハナ差で2位となったのがジュエラーです。両馬ともにレース終盤まで中団で待機し、直線でグイグイと伸びて最後はどちらが勝ってもおかしくない勝負となりました。シンハライトについては叩き合いに強い、そしてジュエラーは何といっても爆発力のある末脚が大きな魅力です。最後の直線勝負となれば十分にメジャーエンブレムを破る力は持っています。
メジャーエンブレム、シンハライト、そしてジュエラーの3頭が中心に桜花賞の争いは展開されると予想されますが、春の牝馬の調子は女心と同じで変わりやすく、気まぐれそのもの。昨年の桜花賞でもダントツの1番人気に推されていたルージュバックは9着に沈み、逆に5番人気のレッツゴードンキが逃げ切り勝ちするなど非常に難しいところがあります。
フィリーズレビュー(G2、1400㍍・芝)の勝ち馬である2枠4番のソルヴェイグ(蛯名正義騎乗)は、8番人気から勝ち名乗りを挙げた馬で勢いに乗っているでしょう。フィリーズレビューで2着だった5枠10番のアットザシーサイド(福永祐一騎乗)や、チューリップ賞で3着に入った7枠15番のラベンダーヴィレイ(戸崎圭太騎乗)も虎視眈々とG1初制覇を狙っています。