【bet365】安田記念2017:7枠15番イスラボニータがブックメーカー単勝オッズで3.25倍の1番人気!絶好調のルメール騎手とのコンビでVなるか?

イスラボニータ

春の3歳クラシックシーズンが終わり、この時期のG1ラッシュも残すところあと2レースになりました。そんな中、今週末は東京競馬場にて春のマイル王決定戦、安田記念(G1、1600㍍・芝)が開催されます。

【安田記念2017枠順】
1-1 トーキングドラム(牡7、石橋脩・斎藤誠)
1-2 ディサイファ(牡8、四位洋文・小島太)
2-3 サンライズメジャー(牡8、池添謙一・浜田多実雄)
2-4 アンビシャス(牡5、横山典弘・音無秀孝)
3-5 コンテントメント(セ7、J.モレイラ・J.サイズ)
3-6 レッドファルクス(牡6、M.デムーロ・尾関知人)
4-7 グレーターロンドン(牡5、福永祐一・大竹正博)
4-8 エアスピネル(牡4、武豊・笹田和秀)
5-9 ロンギングダンサー(牡8、横山和生・田村康仁)
5-10 クラレント(牡8、岩田康誠・橋口慎介)
6-11 ブラックスピネル(牡4、松山弘平・音無秀孝)
6-12 ビューティーオンリー(セ6、Z.パートン・A.クルーズ)
7-13 ロジチャリス(牡5、内田博幸・国枝栄)
7-14 サトノアラジン(牡6、川田将雅・池江泰寿)
7-15 イスラボニータ(牡6、C.ルメール・栗田博憲)
8-16 ロゴタイプ(牡7、田辺裕信・田中剛)
8-17 ヤングマンパワー(牡5、松岡正海・手塚貴久)
8-18 ステファノス(牡6、戸崎圭太・藤原英昭)

キタサンブラックやサトノダイヤモンドといった確固たる主役級が存在する古馬の中長距離路線に比べ、モーリスが引退した後のマイル路線はかなりの混戦ムードが漂います。

今年の安田記念における注目ポイントは、やはり古馬世代VS4歳世代の「世代交代」が果たされるか否かという点でしょう。

まずはブックメーカー「bet365」が発表しているオッズをご確認ください。

【安田記念2017オッズ】
安田記念2017オッズ
※オッズは2日午前9時現在

多くの意味で注目を集めるのは、C.ルメール騎手鞍上のイスラボニータ(3.25倍)。最も高い評価を得ています。

前走のマイラーズカップ(G2、1600㍍・芝)においては、3歳秋に制したセントライト記念以来実に2年7か月ぶりの重賞勝利。

とはいえ、勝利自体が久々なだけであって、昨年の安田記念(5着)以降は1400~1600mのレースに照準を絞り、4戦連続で2着という結果を残していました。

ベット365現在こそマイル路線を進んでいますが、かつては皐月賞(G1、2000㍍・芝)においての勝利や、日本ダービー(G1、2400㍍・芝)において2着に入線するなど、中距離においても一線級の活躍をしていたイスラボニータ。

秘めている能力はやはり相当なモノがあるだけに、マイル路線脇役から主役へのステップアップを狙いたいところです。

そんなイスラボニータにとって今これ以上ない強い味方が、鞍上のC.ルメール騎手。

ルメール騎手

ヴィクトリアマイル(アドマイヤリード)

オークス(ソウルスターリング)

日本ダービー(レイデオロ)

と、現在目下G1レース3週連続勝利という偉業を達成中。また、日本ダービー週にはG2の目黒記念も制し、日本では非常に珍しい「同日重賞2勝」の記録も達成しました。

まさに今ノリにノっている両コンビといえるでしょう。

とはいえ、確たる主役が居ないのが今のマイル路線。
だからこそ今年は「別路線」から虎視眈々と戴冠を狙う実力馬が続々と登場します。

中距離路線から安田記念に駒を進めてきたのが、今年の大阪杯(G1、2000㍍・芝)で2着の実績を持つステファノス(8.00倍)。

ステファノス

中距離G1レースにおいて安定した実績を残し続けてきた同馬ですが、実際重賞を制したのは僅か一勝のみ。ですがそのレースが安田記念と同じ条件で行われる富士ステークスであったことからも「安田記念こそ最も力が発揮できる舞台」そういった声も挙がっています。

こちらは、昨年のスプリンターズステークス(G1、1200㍍・芝)そして今年の京王杯スプリングカップ(G2、1400㍍・芝)を制した短距離王レッドファルクス(10.00倍)。

レッドファルクス

もとはといえばダートの短距離路線を進んでいた同馬。転機が訪れたのは昨年の夏、CBC賞(G3、1200㍍・芝)へ挑戦したこと、そして久々にM.デムーロ騎手が手綱を取ったことでした。

焦点となるのはやはり「距離への適性」でしょう。「ダート1400mをこなしていたことから、スタミナやパワーはある」という見方もあれば、「未勝利戦で9着と大敗しているように、1600mは長すぎる」という声も。

鞍上含め、非常に怪しい怖い存在に映ります。

上記でご紹介した3頭はすべてが「6歳馬」と、かなり競走馬としては円熟期。彼らに対抗するのが3歳時に「超ハイレベル世代」と謳われていた現4歳馬たちです。

超ハイレベル世代の中でも、マカヒキ、サトノダイヤモンド、リオンディーズと並び「4強」と称されていたのがエアスピネル(5.50倍)です。

エアスピネル

クラシックシーズンの結果は4着、4着、3着と勝ちきれない結果に。

ただこのことに関してはクラシック前より「2000mですら少し長いのではないか」といった声もあり、その通りだったのか古馬になってからはマイル路線を狙い撃ち。

G3の京都金杯での勝利を含む1着、3着、2着と、ようやく同馬のパフォーマンスを発揮できる条件で競馬が出来ているといったところでしょう。

同時に、今年エアスピネルと全く同じローテーションを歩み、東京新聞杯(G3、1600㍍・芝)で勝利したブラックスピネル(15.00倍)も現4歳。新たな時代の幕開けを告げる可能性は十二分にあるでしょう。

騎手で勢いづくのがC.ルメール騎手なら、出走馬で勢いがあるのはグレーターロンドン(7.00倍)。現在5連勝中と波に乗っています。

グレーターロンドン

総成績を見ても7戦6勝2着1回とほぼパーフェクト。安田記念が重賞初挑戦となる点や、初の負担重量58キロと、未経験な点も多いのは確かですが、それでも挑んでくるからにはG1レベルでも十二分に戦えるという陣営の自身の裏返しとも考えらえます。

香港から参戦する2頭。コンテントメントとビューティーオンリーについてもご紹介しておきましょう。

2頭とも、前走は香港を代表するマイルG1、チャンピオンズマイル(海外G1、1600㍍・芝)において1着がコンテントメント(21.00倍)、2着がビューティーオンリー(8.50倍)という結果になりました。

【チャンピオンズマイル2017(優勝馬:コンテントメント)】


コンテントメントは昨年2月にG1を勝利して以降、大きな勝ち鞍に恵まれていなかったために、ゴール後の鞍上が見せたガッツポーズに秘められた喜びは並大抵のものではないでしょう。

敗れはしたものの実績面や充実度で言うなら、昨年の香港マイル(海外G1、1600㍍・芝)を制したビューティーオンリーに軍配が上がるでしょう。このことはブックメーカー側のオッズのつけ方をご覧いただいてもお分かりいただけるでしょう。

ビューティーオンリー

昨年の香港競馬界、こと短距離路線は主役不在と言われていた中で、安定した成績と何より香港マイルを制した実績は見過ごせるものではありません。安定して最後に伸びてくる末脚は、今年の安田記念においても大きな武器になり、日本勢を脅かします。

また、コンテントメントにはモレイラ騎手が、ビューティーオンリーにはパートン騎手が騎乗予定。

モレイラ騎手(左)とパートン騎手(左から2番目)

特にモレイラ騎手は、ドバイウィークに見せたヴィブロスでの「神騎乗」と称されるレースぶりや、3月には香港のシャティン競馬場で一日8勝という偉業を達成するなど、波に乗っています。

日本競馬界でもしっかりとその名騎乗ぶりを見せていた二人だけに、両馬ともに実力をいかんなく発揮できそうです。

その他、ダービー卿チャレンジトロフィー(G3、1600㍍・芝)を制したロジチャリス(41.00倍)や、昨年の覇者ロゴタイプ(12.00倍)。ステファノス同様に中距離路線から矛先をマイルに向けてきたアンビシャス(9.00倍)なども出走予定です。

マイル路線でしのぎを削り続けた古豪たちが維持を見せつけるのか、他路線の一線級がマイル戦線も制圧するのか。はたまた、4歳世代が真価を発揮するのか。

大波乱も有り得る春のマイラー王決定戦、安田記念は6月4日15:40に発走予定です。