【ウィリアムヒル】ケンタッキーダービー&オークス2018:レース展望、予想をブックメーカー発表のオッズから紐解く

ケンタッキーダービー

いよいよ1か月後に迫った日本ダービー。しかしその前にこちらも要注目なのが、チャーチルダウンズ競馬場で開催されるアメリカクラシックレース一冠目、ケンタッキーダービー(海外G1、2000㍍・ダート)。そしてその前日に開催されるケンタッキーオークス(海外G1、1800㍍・ダート)の両レースです。

ケンタッキーダービーロゴケンタッキーオークスは今年で第143回、そしてダービーは第144回と、世界的に見ても伝統と格式ある両レース。早速、見どころ、そして有力出走馬をご紹介していきましょう。

ケンタッキーダービー2018

ご存知の方も多いかもしれませんが、アメリカのクラシックは大きな特徴があります。それが「レーススケジュール」です。

<2018年アメリカ三冠クラシックレーススケジュール>
5月5日:ケンタッキーダービー
5月19日:プリークネスステークス
6月9日:ベルモントステークス

ご覧のように、1か月間の内に三冠レースすべてを行う超過密な日程。その為近年では「三冠レース皆勤賞」という陣営も非常に少なくなりました。

ウィリアムヒルしかし今年は思わず三冠を期待してしまうような楽しみな出走馬が多数顔をそろえることとなったケンタッキーダービー。まずは、ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しているオッズをご確認いただいてから、有力出走馬をご紹介していきましょう。

【ケンタッキーダービー2018オッズ】
ケンタッキーダービー2018オッズ※オッズは30日午前8時現在

5.00倍と2番手評価に挙がっている内の一頭が、前走のサンタアニタダービー(海外G1、1800㍍・ダート)において初重賞挑戦、勝利を収めたのがJustify(ジャスティファイ)。
3戦3勝の無敗でダービーに挑むこととなります。

ジャスティファイ

デビュー直後からの圧倒的なレースぶりを見せていただけジャスティファイでしたが、サンタアニタダービーには2歳時にG12勝を挙げていた実績馬ボルトドーロ(Bolt d’Oro)も出走。新進気鋭のジャスティファイ、世代最上位実績馬のボルトドーロ、両馬の一騎打ちが予想されていました。

しかし、ふたを開けてみればジャスティファイが3馬身差をつけての完勝。予想以上にジャスティファイの実力が高いことを示す結果となりました。

この結果にジャスティファイを管理するB.バファート調教師も「かつてのポイントギヴンをみているようだ」と、同氏が管理していた二冠馬を引き合いに出すほどの手ごたえを感じていました。

バファート調教師

一方で敗れたボルトドーロはこれまでの実績がありながらもジャスティファイには敵わないとこのレースで捉えられたのか、11.00倍とかなりオッズ上も差が開きました。

しかし、オッズをご覧いただくとわかるようにこれだけのレースを見せていてもジャスティファイの評価は抜きんでたものではありません。

1番手評価の4.50倍を付されたのが、日本馬も参戦していたUAEダービー(海外G2、1900㍍・ダート)を圧勝したアイルランドからの刺客、メンデルスゾーン(Mendelssohn)です。

【UAEダービー2018(勝ち馬:メンデルスゾーン)】

2着には18馬身半差をつけ、勝ちタイムはコースレコード。なにひとつ文句の付けようのない結果は、まさに衝撃的でした。これでいて恐ろしいのは「ダート初挑戦だった」という点。半姉にはアメリカG1を11勝したビボルダーが居る超良血馬ではありますが、未だ底知れぬ実力を秘めていても不思議はありません。

もう一頭、こちらも注目なのが4連勝でフロリダダービー(海外G1、1800㍍・ダート)を勝利したオーディブル(Audible)。

オーディブル

その実績ももちろん評価されるべきではあるのですが、直近2年のケンタッキーダービーの勝ち馬は両頭ともに「フロリダダービーの勝ち馬」という事実。

ローテーション的にはまさに「勝ちローテ」と言えるだけに、こういった点でも要注目と言えるでしょう。こういった点も含めて8.00倍と3番手評価となっています。

粗削りながらに楽しみな馬なのが10.00倍となっているマグナムーン(Magnum Moon)。アーカンソーダービー(海外G1、1800㍍・ダート)を制して3戦無敗でケンタッキーダービーに臨みます。

マグナムーン

前走では直線外へ外へとやや斜行気味になってしまいながらも、最後は他馬をもう一度突き放すレース内容。素質は十二分に感じることが出来る一戦だったといえるでしょう。

その他にも、昨年のブリーダーズカップジュヴェナイルを制したグッドマジック(Good Magic)なども13.00倍と注目を集めています。

ケンタッキーオークス2018

ケンタッキーダービーの前日に行われるのがケンタッキーオークス。ちなみに、ダービーとは違いオークスはアメリカの牝馬三冠にあたる「ニューヨーク牝馬三冠」には含まれておらず、そちらを目指す陣営も少なくありません。

今年は出走頭数こそ少ない物の、昨年以上に大混戦が予想されるケンタッキーオークス。まずはブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しているオッズをご確認いただいてから、有力出走馬をご紹介していきましょう。

【ケンタッキーオークス2018オッズ】
ケンタッキーオークス2018オッズ※オッズは30日午前8時現在

3.25倍で1番手評価となっているのが、ミッドナイトビズ(Midnight Bisou)です。

ミッドナイトビズ

デビュー直後は2連続2着だったものの、そこから重賞レースを2連勝。更に前走はステップアップレースとなるサンタアニタオークス(海外G1、1800㍍・ダート)をキッチリと勝利。非常に安定した走りが持ち味となっています。

一方、4.00倍で2番手評価となっているモノモイガール(Monomoy Girl)も、実績面では負けていません。

モノモイガール

前走はアッシュランドステークス(海外G1、1700㍍・ダート)を勝利して通算6戦5勝。レースも逃げ切り勝ちと強い内容でした。オッズ差こそあれど、ミッドナイトビズとの実力差はそう大きくないとみるべきでしょう。

この2頭からはやや話されて8.00倍となっているのがコーチロック(Coach Rocks)。

コーチロック

これまで8戦を戦い抜き、勝利数こそ2勝どまりですが、その2勝は前走前々走と連勝で挙げたもの。

レース経験だけでなく勢いも備えた存在だけに、上位2頭を脅かす1頭としての資質は十分あると言えます。

ダービーでも注目の「UAE組」もご紹介しておきましょう。今年のUAEオークス(海外G3、1900㍍・ダート)を制したのはラッヤ(Rayya)。

ラッヤ

オッズこそ15.00倍とやや低評価ですが、多くの馬が1800m以上を未経験な中、前走で1900mを経験しているという点は大きなアドバンテージになるでしょう。

注目のアメリカ3歳クラシックレース。ケンタッキーダービーは5月5日土曜日に、ケンタッキーオークスはその前日、5月4日金曜日に開催されます。