7月13日(金)に大阪の京セラドーム、7月14日(土)に熊本のリブワーク藤崎台球場でオールスターゲームが開催されます。
そして、年に一度の祭典が終わればいよいよ2018年プロ野球の後半戦の始まり。7月16日(月)から新たな戦いが幕を開けます。
混戦続くセントラル・リーグ(以下セ・リーグ)に対し、それぞれ順位に差が付きつつあるパシフィック・リーグ(以下パ・リーグ)ですが、まだまだシーズンは半ば。ここからどのように展開していくかは誰にもわかりません。
今後のプロ野球の展望を占う日本シリーズ優勝オッズをブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表していますので、ご紹介していきます。
昨年のセ・リーグは横浜が19年ぶりの日本シリーズ出場を果たす
昨年度の前半終了時点で首位に立っていたのは広島カープ。なんと貯金+23という独走ぶりでした。続いて阪神タイガースが首位とゲーム差16の+7、横浜DeNAベイスターズが同21の+2とここまでがAクラス。
Bクラスの4位読売ジャイアンツが同29の-6とここで大きく差が付き、中日ドラゴンズが同30の-7と僅差の5位、そして最下位ヤクルトスワローズは-24と、首位広島から実に47ゲーム差というダントツ最下位となっていました。
そしてシーズン終了時にも順位の変動はなく、首位広島、2位阪神、3位横浜がクライマックスシリーズに進出しています。
クライマックスシリーズでは下克上が発生。3位横浜がファーストステージで阪神を2勝1敗で下すと、今度は広島を相手に初戦を落とすもその後まさかの4連勝。1998年に優勝を果たした時以来となる、史上3回目の日本シリーズ出場を勝ち取りました。
昨年のパ・リーグはソフトバンクが2年ぶりの日本シリーズ出場を勝ち取る
2017年序盤のパ・リーグは楽天ゴールデンイーグルスと福岡ソフトバンクホークスの大接戦となりました。
前半戦終了時点で楽天が貯金+25、ソフトバンクが+23と他を圧倒的に突き放す勝ち星を挙げています。続いて埼玉西武ライオンズが+9でクライマックスシリーズ圏内となる3位に位置していました。
Bクラスは4位に-4でオリックス・バファローズ、5位に-20で北海道日本ハムファイターズ、6位に-30で千葉ロッテマリーンズとなっています。
後半戦はBクラスに変動がなかったのに対し、Aクラスは大変動が発生。ソフトバンクが最終的に+45まで勝ち星を伸ばした一方、楽天は8月から大失速。西武に抜かれて+14の3位に転落しました。
それでも楽天はクライマックスシリーズで意地を見せ、ファーストシリーズの西武相手に2勝1敗で勝抜きに成功。ファイナルステージでもソフトバンク相手に最初の2戦を奪取するも、その後3連敗を喫して力尽きています。
2017年日本シリーズはソフトバンクが8回目の日本一を飾る
2017年の日本シリーズを制したのはソフトバンク。久しぶりの大舞台となった横浜は悔し涙を飲む展開となっています。
ソフトバンクは地元福岡での初戦と2戦目で2連勝。さらに横浜に洗浄を映した3戦目も制し、このまま4連勝でシリーズ終了かとも思われました。
しかしここで横浜が意地を見せ、4戦、5戦を2連勝。再び舞台を福岡に戻した6戦も9回裏まで横浜がリードし、ついにタイに持ち込むかという展開に。
そんなイケイケムードの横浜の夢を打ち砕いたのが内川聖一でした。2000年にドラフト1位で横浜に加入し、2010年にFAでソフトバンクに去っていったかつての秘蔵っ子が守護神・山崎康晃から同点のソロホームランを放って延長に。
そして11回裏の川島のタイムリーでソフトバンクが勝利。見事8回目の日本一に輝いています。
ソフトバンクの連覇が日本シリーズ優勝オッズ最有力に
【日本シリーズ2018優勝オッズ】
※オッズは13日午前9時現在
ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表した2018年の日本シリーズ優勝候補の筆頭に挙げられたのはソフトバンク。オッズは4.33倍となりました。2連覇に大きな期待がかかります。
2番手はセ・リーグの首位を快走する広島で4.50倍。昨年クライマックスシリーズで敗れた雪辱を果たしたいところです。
3番手は西武で5.00倍。パ・リーグで現在首位に立つ実力は本物でしょうか。4番手は2016年以来の日本一を目指す日本ハムで5.50倍となっています。
ソフトバンク、苦戦の前半戦を経て逆襲の後半戦となるか
昨年は圧倒的な実力を見せつけたソフトバンクも、今年は絶好調西武の前に苦戦する展開となりました。
前半戦終了時点で首位西武との対戦成績は4勝5敗と一歩譲り、大きなゲーム差がついた3位の座に甘んじています。
2位の日本ハムにも大きく負け越しており、上位陣から勝てていないソフトバンク。課題は明確です。とはいえ資金力でも選手層でも他を圧倒するソフトバンクのこと。必ずや状態を挙げてくることでしょう。ソフトバンクの後半戦の逆襲に注目です。
広島カープは今年もセ・リーグで頭一つ抜けた成績を残す
黄金時代を迎え、もはやセ・リーグでは敵なしの様相を見せているカープ。昨年横浜を前に屈したファイナルシリーズの雪辱を果たす準備は整いつつあります。
丸佳浩や鈴木誠也、野間峻祥らを中心とした打撃陣に、早くも2ケタ勝利を記録した大瀬良大地を筆頭とする投手陣は盤石そのもの。ここ数年でもっとも完成度の高いチームだといって過言ではないでしょう。
西日本を襲った豪雨は広島にも甚大な被害をもたらし、3試合の延期を決めるなどその大きな影響を受けました。
戦後の復興時代から広島の街と寄り添い、力強く生きてきた広島カープ。1984年以来となる日本一となり、被災者に夢と希望を与えることができるでしょうか。
“山賊打線”西武が日本一の座を奪取するか
昨年はクライマックスシリーズに進出するもファーストシリーズで楽天の前に涙を飲んだ西武。日本シリーズからは2008年以降遠ざかっており、かつての栄光時代を取り戻したいところです。
今年はその打線が大爆発。秋山翔吾、浅村栄斗、山川穂高ら強力な選手を揃えた打線は「山賊打線」と呼ばれ対戦相手の恐怖の対象となりました。
7月9日終了時点でチーム打撃成績は打率.275、長打率.450、出塁率.358、OPS.808とまるでクリーンナップの成績のような数字が並んでいます。
歴代でもまれに見る強力打線を擁し他チームを略奪し続けている西武が、このまま日本シリーズまで奪取してしまうかもしれません。