【10Bet】英仏夏競馬2018:ジュライカップ&パリ大賞典2018レース展望とブックメーカー発表オッズ

ジュライカップ

宝塚記念が終了し、日本は夏競馬シーズン。G1レースがないことから日本競馬におけるオフシーズン的な位置づけの夏ですが、ヨーロッパ、アメリカの競馬界は夏の暑さにも負けない熱いG1レースが目白押しとなっています。

その中でもひときわ注目を集めるのが、イギリスはニューマーケット競馬場で開催される夏のスプリント王決定戦にしてヨーロッパでもっとも高い格式をもつスプリントレース、ジュライカップ(海外G1、1207㍍・芝)。

そしてこちらも、150年余りの古い歴史を持つ、フランスはロンシャン競馬場で開催される3歳限定G1レース、パリ大賞典(海外G1、2400㍍・芝)。

パリ大賞典

今回はこの欧州大注目の両レースをブックメーカーのオッズと共にご紹介していきます。

ジュライカップ2018

欧州夏のスプリント王決定戦であるジュライカップですが、2000年には日本調教馬であるアグネスワールドが武豊騎手と共に勝利したレースであることからも、レース名に聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。

10Bet ロゴ今年の欧州ナンバーワンスプリントの栄冠を手にするのはどの馬でしょうか。まずはブックメーカー「10Bet」が発表しているオッズをご確認いただいてから、出走各馬のご紹介に移りましょう。

【ジュライカップ2018オッズ】
ジュライカップ2018オッズ※オッズは12日午前8時現在

一番手評価の4.00倍となっているのが、日本でもおなじみのゴドルフィン所属、ブルーポイント(Blue Point)。

ブルーポイント

これまで、重賞勝利、そしてG1の好走実績こそあれど、中々勝利まで手が届かなかったブルーポイント。加えて前々走の香港、チェアマンズスプリントプライズではまさかの最下位に敗れる結果に。

しかしそんな不安をものともせず前走のキングズスタンドステークス(海外G1、1000㍍・芝)では1.3/4馬身を付けての快勝。ようやく結果を残すことが出来ました。

ちなみに、ブルーポイントを管理するC.アップルビー調教師はイギリスダービーを制したばかり。

アップルビー調教師

そんなアップルビー調教師が「2歳のころから期待していた1頭」と語るだけに、勢いのある厩舎、そして馬自身も本格化の兆しが見える今回、やはり大注目の一頭でしょう。

6.00倍の2番手評価となっているのが、昨年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出されたユーエスネイヴィーフラッグ(U S Navy Flag)。

ユーエスネイヴィーフラッグ

2歳最優秀に選ばれた同馬ですが、2歳5月にデビューしてから年内で11戦を消化。その内未勝利を勝ち上がるまでに5戦を費やしながらも着実に成長。ミドルパークステークス、デューハーストステークスのスプリント2歳G1を勝利するまでに至りました。

しかし、年が明けてからの4戦はやや適正より長いマイル路線を歩んだこともありかなり精彩を欠いた内容に。本来の力をいかんなく発揮できるであろうスプリントに戻り、2歳王者の貫録を今一度見せつけることが出来るでしょうか。

3歳のスプリント自慢ならばこの馬も忘れてはいけません。今年のコモンウェルスカップ(海外G1、1200㍍・芝)を勝利したエクティダール(Eqtidaar)。6.50倍となっています。

エクティダール

デビューから一貫して1200mを走り続けてきた正にスプリントのスペシャリスト。混戦模様の欧州スプリント路線を統べるような走りを期待したいところです。

同じく、8.50倍でオッズ一桁台に推されているのが3歳馬のサンズオブマリ(Sands Of Mali)。こちらは1200mの重賞を二連勝中と勢いに乗っています。

その他、4歳馬ながらにけがの影響で4戦3勝といまだそこを見せていないドリームフィールド(Dreamfield)が9.50倍、ニュージーランドのスプリントG1を3勝した実績を持つレッドカークウォーリア(Redkirk Warrior)が10.00倍で続きます。

本格化著しい4歳新王者がここも制し新たな時代の幕開けを告げるのか、それとも勢いのある3歳勢がそこに待ったをかけるのか。今回のジュライカップの見どころはここにあるといえるでしょう。

パリ大賞典2018

世界的な有名レースとなった凱旋門賞が設立されるまで、ロンシャン競馬場、そしてフランス競馬における最高位の位置に値したのがパリ大賞典。設立当初は3000mで施行されていたことからもわかるように、中長距離に強い、重厚なフランス競馬の象徴的レースとも言えるでしょう。

まずはこちらもブックメーカー「Paddy Power」発表のオッズをご確認いただいてから、出走各馬のご紹介に移りましょう。

【パリ大賞典2018オッズ】
パリ大賞典2018オッズ
※ブックメーカー「Paddy Power」発表。13日午前10時更新

当初「A.オブライエン厩舎が16頭中8頭登録」という、非常に稀な状況になっていた今年のパリ大賞典。結局参戦を表明したのはそのうち2頭となりました。

今年のパリ大賞典において注目を集めるのがリス賞(G3、2400㍍・芝)を勝利したヌフバスク(Neufbosc)。

ヌフバスク

4戦3勝2着1回。デビュー戦を除けばすべて2400m戦に絞って戦ってきた同馬だけに、パリ大賞典を狙ってきたローテーションと言えるでしょう。

パリ大賞典において毎年注目されるのが「イギリスダービー」からのローテーション馬。今年はダービー2着のディークスビー(Dee Ex Bee)が参戦。

ディクスビー

実績的には当然上位、しかし前走のアイルランドダービー(海外G1、2400㍍・芝)では最有力候補に推されながらも7着に敗れたことを考えると、信頼を寄せるにはやや不安材料も残ります。

冒頭でご紹介したエイダン・オブライエン厩舎から送り込まれるのは、前走でG2戦を勝利したキューガーデン(Kew Gardens)。

キューガーデン

ここまで9戦3勝、デビュー戦と前々走のダービーを除けばすべて掲示板圏内と堅実な走りが持ち味ですが、2400mという距離に関してはやや未知数な部分もあります。

直近5年間はすべてフランス所属馬が地元の意地を見せ勝利しているパリ大賞典。果たして今年のフランス3歳クラシックディスタンス王はどの馬となるのか、注目が集まります。