【ウィリアムヒル】世界最高賞金17億6000万!「ペガサスワールドカップ2018」はガンランナーがブックメーカーで1番人気に

ペガサスワールドカップ

ある意味で世界中が注目するレースが、2018年度のビッグレースのトップバッターを務めることとなります。それがアメリカのガルフストリームパーク競馬場で1月27日に開催される第2回ペガサスワールドカップ(海外G1、1800㍍・ダート)です。

「世界最高賞金額レース」と銘打って開催された第1回。しかし、第2回は更に賞金額を追加し総賞金1600万ドル(約17億6000万円)と、約4億円以上賞金が追加されることとなりました。

この大幅アップの裏側には、ペサガサスワールドカップ施行前まで「世界最高賞金」を誇っていたドバイワールドカップ(海外G1、2000㍍・ダート)側のモハメド殿下から「もう一度ドバイを最高賞金のレースにする」という、けん制があってのこと。来年は更に賞金額が増えている可能性も否定できません。

モハメド殿下

また、ペガサスワールドカップは通常の競馬レースとは大きく異なる点があります。それが「出走枠を購入する」といった一風変わったルール。

その金額は1枠なんと100万ドル(1億1000万円)。日本のG1レース1勝分にも値するような金額で取引されています。しかし、これだけの破格の金額であることには理由も存在します。

ひとつは「枠が取引自由」であるという点。例えば、販売開始直後に購入し、後で出走したい陣営に高値で売る行為や、出走枠を所持している人間が有力馬サイドに「共同出資者」という形で参加することも可能です。

もうひとつが「本レースでのスポンサー料や放映料、馬券売り上げを山分けする」というシステム。その為、昨年は「生涯で馬を所有したことのないピザ屋のオーナー」が枠を購入するなど「競馬」ではなく「投資」という観点でも注目を集めていました。

レースの内外で注目どころの多いペガサスワールドカップ。第1回は当時最強と目されていたカリフォルニアクロームと、そのカリフォルニアクロームを2016年度のBCクラシックで負かしたアロゲートの再戦もあり大きな注目を集めていました。

ウィリアムヒル今年は一体どんなレースを見せてくれるのか、まずはブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しているオッズをご確認いただきましょう。

【ペガサスワールドカップ2018オッズ】
ペガサスワールドカップ2018オッズ※オッズは22日午前7時現在

カリフォルニアクロームが去り、そのライバルであったアロゲートが去った世界のダート戦線。

そんな中で今年の主役筆頭候補となるのはやはり、昨年のブリーダーズカップクラシック(海外G1、2000㍍・ダート)を完勝したガンランナー(Gun Runner)でしょう。オッズ上も1.80倍とかなり抜けた人気となっています。

ガンランナー

昨年は6戦5勝2着1回とほぼ完ぺきな成績。唯一の2着となったドバイワールドカップに関しても、当時全盛期だったアロゲートに敗れただけであり、3着馬には5馬身差をつけていました。

ほとんど文句の付けようがない強さを誇るガンランナーですが、ガルフストリームパークは今回のレースが初めてという点だけは未知数であるといえます。

逆にここをすんなりと制することがあれば3歳馬勢が台頭してくる秋まで、ガンランナーの天下となる可能性がぐっと高まります。

2番手評価となっているのが4歳馬ウェストコースト(West Coast)。ガンランナー以下のオッズは混戦模様ですが、7.00倍とやや抜けています。

ウェストコースト

昨年のアメリカ3歳ダート戦線を思い返してみると、3冠すべてを違う馬で分け合ったように、正直な話レベルが高かったとは言い難い面があります。そのことを表すかのように一線級の古馬と3歳馬が激突するBCクラシックの結果を考えても11頭立てで6頭もの3歳馬が出走したにもかかわらず、5着以下が5頭という結果に。

そんな中で3着に入線を果たしたのがウェストコースト。クラシック路線には間に合わなかったものの、昨年8月に行われたトラヴァーズステークス(海外G1、2000㍍・ダート)においては、3冠レースの勝ち馬3頭が顔をそろえた中で3馬身差をつけて完勝。やはりこの馬だけは1頭レベルが違ったということでしょう。

コレクテッド

「ガンランナーに最も近い馬」といえるのは昨年のBCクラシックでも2着に入線したコレクテッド(Collected)。8.00倍となっています。

昨年のパシフィッククラシックステークス(海外G1、2000㍍・ダート)においてはアロゲートとの激戦の末、勝利。前走でも敗れていたアロゲートに「とどめを刺した」ともいえるのはコレクテッドだったと言えるやもしれません。

また、注目したいポイントがウェストコースト、コレクテッド共にボブ・バファート調教師の管理馬という点。

ボブ・バファート

実は昨年の勝利馬アロゲートの管理をしていたのもこのボブ・バファート調教師。昨年から苦汁をなめさせられ続けているガンランナーに陣営一丸となって挑むこととなります。

未知なる可能性があるのは9.00倍のオッズとなっているシャープアズテカ(Sharp Azteca)。昨年はマイル路線で活躍。年末のシガーマイルハンデ(海外G1、1600㍍・ダート)では勝利を挙げています。

確かに、上に挙げた2頭はガンランナーに敗北を喫してしまっているだけに、シャープアズテカに期待を寄せるというのもひとつの選択肢といえるでしょう。しかし、初めてとなる2000mで名実ともに世界最強とも呼べるガンランナーを相手にするのは、やや分が悪いとも思えます。

その他、4歳馬ながらに豊富な出走経験が強みのガンナヴェラ(Gunnevera)や、G1レースを5勝している牝馬のステラウィンド(Stellar Wind)らが17.00倍で続きます。

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