2年目を迎える日本のプロバスケットボールリーグであるBリーグの2017-2018シーズンは前半戦を終え、1月14日に熊本でオールスターゲームを開催しました。2016年4月に発生した熊本大地震のチャリティーとして開催されたこの試合は一般発売のチケットがわずか2分で完売するなど、その人気の高まりを強く感じさせる盛況ぶりを見せています。
そして、いよいよ1月18日(木)から21日(日)にかけて、後半戦の始まりとなる第16節がスタート。その勝敗オッズをブックメーカー「bet365」が発表していますので、その数字を参考に後半戦の展望をご紹介していきます。
2年目も後半戦を迎えるBリーグ
それまで並列していた2つのトップリーグであるbjリーグとナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)が国際バスケットボール連盟(FIBA)の通告を受け、1つのトップリーグとして統合する形で2016-17年にスタートしたのがBリーグです。
東地区、中地区、西地区の3つの地区にそれぞれ6チームが所属し、毎週末に同一カード・同一会場で2連戦を行い、それを1節と計算。レギュラーシーズンで全32節戦い、各地区の上位2チームおよびワイルドカード2チームがBリーグチャンピオンシップに進出します。なお、順位は勝率によって決定されます。
チャンピオンシップはレギュラーシーズン上位のチームの本拠地で2連戦を行い、決勝は中立地で開催されます。最後まで勝ち残ったチームが、その年の日本の頂点に立つチームとなります。
前半戦終了時の状況
東地区は昨年王者が崩壊して三つ巴の様相
現在東地区の首位に立つのは、昨年地区2位で、チャンピオンシップではセミファイナルで中地区優勝の川崎ブレイブサンダースに敗れたアルバルク東京。22勝6敗の勝率7割8分6厘で2位の千葉ジェッツ(19勝9敗の6割7分9厘)に3勝の差をつけて独走しています。3位は今年運営権が東芝からDeNAに譲渡され、東地区に移った川崎がここまで18勝10敗の6割4分3厘という成績を残し、チャンピオンシップへの可能性を大きく残しています。
驚きは昨年度のリーグチャンピオン栃木ブレックスの現状でしょう。東地区を46勝14敗の勝率7割6分7厘で制し、チャンピオンシップ決勝でも川崎を破って初代王座を手にした栃木は今季、すでに昨年度を超える15敗を喫してダントツの最下位に沈んでいます。
【東地区順位表(1月17日現在)】
※「Bリーグ公式HP」より抜粋
中地区は三河が完全に独走態勢に
昨年優勝チームの川崎がいなくなった中地区を牽引しているのは昨年西地区優勝チームのシーホース三河。22勝6敗の勝率7割8分6厘と、東地区の東京と並んでリーグ最高勝率につけています。2位は昨年も中地区2位の三遠ネオフェニックスで13勝15敗の勝率4割6分4厘。首位との差は実に9勝と、前半戦は三河の突出した実力がうかがえる結果となりました。
3位の富山グラウジーズが三遠と並ぶ13勝15敗、4位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが11勝17敗の3割9分3厘、5位の新潟アルビレックスBBが10勝18敗の3割5分7厘と差が少なく、激しい2位争いが展開される見込みとなっています。
【中地区順位表(1月17日現在)】
※「Bリーグ公式HP」より抜粋
西地区は琉球と京都が上位に抜け出す
中地区同様、昨年の優勝チームの三河がいなくなった西地区で首位に立つのは昨年地区2位の琉球ゴールデンキングス。ここまで21勝7敗の勝率7割5分という成績を残しています。2位には昨年地区5位の京都ハンナリーズが16勝12敗の5割7分1厘。首位に5勝の差をつけられています。3位の滋賀レイクスターズも11勝17敗の3割9分3厘と2位に5勝差がついており、現状上位2チームが頭1つ以上抜け出している展開となっています。
【西地区順位表(1月17日)】
※「Bリーグ公式HP」より抜粋
Bリーグ2017-2018後半戦開幕戦オッズ
【Bリーグ2017-18後半戦開幕戦オッズ】
※オッズは18日午前8時現在
<Bリーグ2017-2018最新オッズ情報(bet365発表)>
ブックメーカー「bet365」が1月18日に行われるBリーグ2017-2018後半戦の開幕戦「栃木ブレックス対滋賀レイクスターズ」のオッズを発表し、マネーライン(勝敗オッズ)では栃木勝利が1.34倍、滋賀勝利が3.15倍と昨シーズン王者の栃木が有利との見立てとなっています。
Bリーグの試合のオッズは、基本的に全試合発表されていますので、そのほかの試合のオッズについては上記「最新オッズ情報」をご参照ください。
千葉との高レベルな争いがアルバルクを頂点へ導くか
地区優勝に向けて堅実に歩みを進めるアルバルク。大みそかと元日に連戦となった千葉との首位攻防戦では2連勝を飾り、差をつけることに成功しています。とはいえ千葉もその後天皇杯の2連覇を達成しており、まだまだ東地区の優勝争いは激しいものとなりそうです。
この首位攻防戦で目立ったのが菊池祥平。元日の試合では千葉のスター富樫勇樹を抑え、千葉の得点を今季最少となる49にとどめる活躍を見せました。その「ディフェンスのアルバルク」とも呼ばれる高い守備力で、このまま頂点までの道を駆け上がれるでしょうか。
三河は天皇杯準優勝をチャンピオンシップへの糧としたい
リーグ戦では首位を独走し、そして天皇杯でも決勝に進出した三河。しかし、決勝の舞台では第3クオーターに突如崩れ、千葉の大会2連覇を許す結果となってしまいました。金丸晃輔もチームがしばしば自らリズムを崩してしまいがちだと認めるなど、一発勝負でのもろさを感じさせています。
とはいえ、まだシーズンが半分残っている時点でそこに気づけたというのは大きな収穫のはず。チャンピオンシップではそのもろさを克服した姿で臨んでくることでしょう。今年も優勝候補の一角として力強い戦いを見せるはずです。