【ウィリアムヒル】リーガ・エスパニョーラ2019-2020:連覇狙うバルサがブックメーカー発表の優勝オッズで1.57倍!レアルは2番手の2.62倍

レアル・マドリッドに移籍した久保建英

世界最高の座を競うクラブを多く擁し、世界中のファンを日夜熱狂の渦に巻き込むスペインのトップリーグ、リーガ・エスパニョーラがまもなく開幕します。

2019-2020年のリーガ・エスパニョーラは8月16日(金)に開幕し、来年5月24日(日)の第38節で決着の時を迎えるスケジュールとなりました。

ウィリアムヒル1934年に設立され、スポーツのみならず政治関係のオッズにも対応、日本向けにも特別オプションが準備されるなど幅広いオッズが用意されているイギリスの老舗ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。

世界最強クラブを擁する世界最高リーグの一角、リーガ・エスパニョーラ

リーガ・エスパニョーラ優勝杯

1923年に創設されたリーガ・エスパニョーラはスペイン人の熱狂的な後押しを受けてその歴史の中で大きく成長し、特にレアル・マドリッドとバルセロナは世界の2強ともいうべき地位を占めるまでに成長しました。

近年はそこにディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリッドが第3軸として台頭し、世界トップクラスのレベルの高い戦いを繰り広げています。

ヨーロッパ最強を決める大会であるUEFAチャンピオンズリーグにおいても、レアル・マドリッドが歴代最多の13回優勝、バルセロナが5位タイの5回優勝。国別優勝回数では計18回と2位のイングランド(13回)に大きく差をつけています。

日本人で初めてスペイン1部に移籍したのは1996年の財前宣之。そして2000年には城彰二がレアル・バジャドリッドに移籍し、日本人初ゴールを決めました。2005年に大久保嘉人がマジョルカ、2009年に中村俊輔がエスパニョール、2016年に清武弘嗣がセビージャ、2017年に柴崎岳がヘタフェに移籍。

2019-2020年シーズンは2015年からスペイン1部でプレーする乾貴士がレアル・ベティスから古巣のエイバルに復帰し、再びリーガ・エスパニョーラを戦うことに。昨年1部のヘタフェでプレーした柴崎は今シーズン2部のデポルティボ・ラコルーニャへの移籍が決まっています。

そしてなんといっても注目はレアル・マドリッドに電撃移籍した久保建英でしょう。下部組織であるレアル・マドリッド・カスティージャへの所属予定とはなっていますが、その活躍次第ではトップチームでの出場もありうる久保。そのプレーぶりは高く評価されており、日本のみならずスペインでも連日その動向が報道されています。

2018年はバルセロナが連覇を達成!レアルは苦渋に満ちたシーズンを送る

バルセロナ(昨年度リーガ・エスパニョーラ優勝セレモニー)

2018-2019年シーズンのリーガ・エスパニョーラを制したのはバルセロナ。2シーズン連続26回目のリーグタイトル奪取に成功しています。

33回優勝を記録しているレアル・マドリッドにはまだ及びませんが、バルセロナはこの10年で8回目の優勝。ヨーロッパを総なめにし続けていたレアル・マドリッドとは対照的に、もはやスペインの地はバルセロナの支配下といってもいいような状態となっています。

タイトル争いの対抗馬である宿敵レアル・マドリッドはオフシーズンのクリスティアーノ・ロナウドのユベントスへの電撃移籍やジヌディーヌ・ジダン監督の電撃退任、新監督のフレン・ロペテギ監督を巡るスペインサッカー協会との軋轢(レアル・マドリッドは当時スペイン代表監督だったロペテギ監督の新監督就任をW杯開催直前に発表)などにより大きく乱れ、スタートダッシュに失敗。

一時はアトレティコ・マドリッドがバルセロナに迫るも追いつくには至らず、2位に勝ち点11差つけて堂々の連覇達成。3位レアル・マドリッドはバルセロナに勝ち点19も差を付けられる屈辱を味わう結果になりました。

最高オッズは王者バルセロナ!再起を誓うレアルも2.62倍と高評価!

【リーガ・エスパニョーラ2019-2020優勝オッズ】
リーガ・エスパニョーラ2019-2020優勝オッズ※オッズは11日午後4時現在
ウィリアムヒル 登録方法

William Hill(ウィリアムヒル)」による2019-2020年のリーガ・エスパニョーラ優勝オッズの筆頭は王者バルセロナ。オッズは1.57倍となりました。

2番手は昨シーズン3位に終わった久保建英所属のレアル・マドリッドで2.62倍。続いて同2位のアトレティコ・マドリッドが3番手で13.0倍と、上位2チームとは差がつく展開となっています。

4番手バレンシアはオッズ101.0倍、5番手セビージャは151.0倍。乾貴士が復帰したエイバルは501.0倍となりました。

大補強のバルセロナ、費やした金額に見合う成果を生み出すことができるか

アントワーヌ・グリーズマン(バルセロナ)

3連覇を狙うバルセロナは昨年ヨーロッパの舞台で躍進を遂げたアヤックスの立役者フレンキー・デ・ヨングを約91億円で、ブラジル代表GKネトを約45億円で獲得したのに加え、タイトル争いのライバルであるアトレティコ・マドリッドからエースのアントワーヌ・グリーズマンを約146億円で強奪。強力すぎるラインナップを生み出すことに成功しました。

リーグタイトルとUEFAチャンピオンズリーグの2冠が至上命令といってもいいほどの大補強を遂げたバルセロナは、それに見合う対価を得ることができるのでしょうか。

苦境にあえぐレアル・マドリッド、久保はチームの希望の星となりたい

久保建英(レアル・マドリッド)

久保建英の獲得に加え、チェルシーからエデン・アザールを獲得したのを筆頭にバルセロナに負けないレベルでの大補強を敢行したレアル・マドリッドですが、プレシーズンの時点ですでに多くの怪我人が発生しており、早くも新シーズンの戦いぶりを危ぶまれています。

プレシーズンマッチでも負け続きで、アメリカで行われたアトレティコ・マドリッドとのマドリッドダービーではまさかの3-7で敗戦。主力が多く出場していた前半終了時点では0-5という惨敗ぶりでした。

さらには“スペインの至宝“マルコ・アセンシオがシーズン絶望となる大怪我を負うなど悪いこと続きのレアル・マドリッド。とはいえ、ファンにとっては数少ないプラス材料となっている久保にはトップチームに定着するチャンスといえるかもしれません。クラブの窮地を救う活躍に期待したいところです。

主力2人が抜けたアトレティコは危機を変革のチャンスにして更なる飛躍を狙う

ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリッド)

アントワーヌ・グリーズマンとディエゴ・ゴディン、長年攻守の要を務めた2人がチームを去り、不安視されていたアトレティコ・マドリッドでしたが、プレシーズンのレアル・マドリッド戦ではエースのヂエゴ・コスタが4ゴール叩き込んだのを筆頭に、背番号7を引き継いだ超新星ジョアン・フェリックスにもゴールが飛び出すなど、戦力の充実ぶりをライバルに見せつけることができました。

2011年からの長期政権となったディエゴ・シメオネ監督のもとバルセロナ、レアル・マドリッドの2強体制を打ち崩し、3強体制の確立に成功。今シーズンのチーム変革を経て、バルセロナ、レアル・マドリッドを超える節目の一年とできるのか、注目です。