【ウィリアムヒル】Jリーグ2019:富士ゼロックススーパーカップを制した川崎Fの3連覇か?タイトル最多「20」の鹿島、悲願の初制覇狙う神戸にも注目

アンドレス・イニエスタ&ダヴィド・ビジャ(ヴィッセル神戸)

日本中で熱い戦いが繰り広げられるJ1リーグ開幕の時が間もなく来ようとしています。

2019年のJ1は2月22日(金)のセレッソ大阪対ヴィッセル神戸で開幕を迎えます。18チームがホーム&アウェーで全34節を戦い、12月7日に閉幕を迎える日程となりました。

ウィリアムヒル創業が1934年、イギリス生まれで日本語にも対応した老舗ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。

2019年は松本山雅と大分が昇格、ルールにも大きな変更点あり

松本山雅

2019年のJ1リーグには昨シーズンJ2で優勝を果たした松本山雅が2015年以来4年ぶり、2位となった大分トリニータが2013年以来6年ぶりのトップリーグに挑みます。特に大分は2015年にはJ3降格を味わったものの、1年でJ2、さらに2年でJ1と猛烈な勢いでかつていた場所に舞い戻ることに成功しました。

2019年からは2人以上の「12歳から21歳の間、3シーズンまたは36か月以上、自クラブで登録していた」選手のトップチームへの登録義務を定めた「ホームグロウン制度」の導入、そして外国人選手の登録制限の撤廃とベンチ入り、出場上限の5人への増加と、戦術を左右する大きな変更がなされています。

新ルールへの適応いかんでは大きくクラブの力関係も変わってくることでしょう。特に序盤戦においては注目が集まるところとなりそうです。

2018年は川崎が2連覇を達成!柏はまさかの降格の憂き目を見る

川崎フロンターレ(昨年度優勝セレモニー)

2018年のJ1リーグを制したのは川崎フロンターレ。2017年に最終節で逆転の初優勝を遂げた川崎が見事オリジナル10以外では初めてとなるJ1連覇を達成しています。

リーグ序盤戦は圧倒的な勢いでサンフレッチェ広島が首位を独走し、第25節時点では2位川崎に勝ち点9差をつけていたものの、そこから大失速。25試合を17勝4敗4分と見事な戦いぶりを見せていたチームが、残りの9試合を0勝7敗2分とまさかのV逸を喫することとなりました。

一方で残留戦線も非常に白熱したものに。

元スペイン代表フェルナンド・トーレスを獲得したサガン鳥栖、元ブラジル代表ジョーを獲得した名古屋グランパス、2017年5位で元オーストラリア代表監督のアンジェ・ポステコグルー監督が就任した横浜Fマリノス、同6位で元日本代表の田口泰士や大久保嘉人らを獲得したジュビロ磐田、同4位で日本代表FW伊藤純也などを擁する柏レイソルなど、上位を争うと見られていたクラブが多く巻き込まれることとなりました。

その結果この年の残留争いは史上最高にレベルの高いものとなり、17位で自動降格した柏の成績はJ2自動降格したチームの最高成績記録となっています。

その他、最下位の名物社長で話題を呼んだV・ファーレン長崎がJ2へ降格。J1参入プレーオフ参加となった16位の磐田はプレーオフを勝ち上がってきたJ2の東京ヴェルディを破り、かろうじて残留を勝ち取りました。

優勝オッズ

【J1リーグ2019優勝オッズ】
Jリーグ2019優勝オッズ※オッズは18日午後5時現在、同時刻更新
ウィリアムヒル 登録方法

ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が18日に発表した優勝オッズによると、優勝候補の最有力には川崎が挙げられており、2.75倍のオッズがついています。

2番手には日本国内3冠大会で咲いたの20タイトルを誇る鹿島で5.00倍、3番手には天皇杯覇者の浦和で6.50倍と続いています。

4番手には広島とC大阪が並んで9.00倍、海外のスター選手を補強した神戸は6番手の10.00倍で初優勝を狙います。

川崎3連覇達成へ、大物助っ人を加えて序盤から独走態勢に入る可能性も

レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)

鬼木達監督のもと2連覇を達成し、さらに勢いづいている川崎フロンターレ。2016年から3年連続でJ1最優秀選手賞を川崎の選手が獲得(2016年中村憲剛、2017年小林悠、2018年家長昭博)し、さらに2018年のベストイレブンを川崎の選手が7選手占める(中村憲剛, 家長昭博, 車屋紳太郎, エウシーニョ, チョン・ソンリョン, 谷口彰悟, 大島僚太)など、まさに日本最強の座をほしいままにしているといっていい成績を残しています。

さらに2019年にはロンドンオリンピックの得点王で、ブラジル代表でも活躍したレアンドロ・ダミアンを獲得。まだ29歳と若い大物FWの加入は川崎をさらに上のステージに押し上げることになるはず。

2007年から2009年にかけて鹿島アントラーズが達成したJ1リーグ3連覇を川崎が成し遂げる可能性は非常に高いといえるでしょう。

新時代を迎える鹿島、ピンチをチャンスに変えてさらなる上昇を

内田篤人(鹿島アントラーズ)

J1リーグ、天皇杯、Jリーグカップの国内3冠で最多の優勝回数を誇り、合計タイトル数は実に20冠にまで達しているJリーグの盟主、鹿島アントラーズ。

2018年はリーグ戦こそ3位に終わったものの、AFCチャンピオンズリーグでは初優勝、FIFAクラブワールドカップ2018ではレアル・マドリッドとリーベル・プレートの前に敗れるも世界4位の座に輝くなど、その実力をいかんなく発揮しました。

迎える2019年は鹿島にとって試練の1年となるでしょう。日本代表CBの植田直通が昨シーズン途中、昌子源が今オフにそろってヨーロッパに移籍。さらに20年に渡ってチームを牽引してきた小笠原満男が昨年末に引退を発表し、大きな柱となる選手が相次いで抜けることとなりました。

新キャプテンとなった内田篤人のもと、鹿島は新たな黄金時代を築き上げることができるでしょうか。

名将のもと世界トップクラスの選手が集った神戸、悲願の優勝なるか

ファン・マヌエル・リージョ監督(ヴィッセル神戸)

圧倒的な資金力を持つヴィッセル神戸は2019年も止まりません。

アンドレス・イニエスタとルーカス・ポドルスキに加え、かつてバルセロナやバレンシア、アトレティコ・マドリッドでエースとして 活躍し、2010年のFIFAワールドカップでは得点王に輝いてスペインのワールドカップ初優勝に大きく貢献した稀代のストライカー、ダヴィド・ビジャを獲得。

イニエスタ、ビジャ、ポドルスキとサッカーファンなら世界中で誰でもその名を知っているような選手たちが名を連ねる、驚異的な攻撃陣が完成しました。

2018年終盤に就任したスペイン人のファン・マヌエル・リージョ監督は現在世界最高の監督として名高いペップ・グアルディオラ監督の師匠としても知られる人物で、その戦術眼には定評があります。名将のもと迎える新シーズン、世界トップクラスの選手を抱える神戸の快進撃に注目です。