【bet365】菊花賞2019:クラシック皆勤賞ヴェロックスが2倍オッズでブックメーカーオッズ1番人気!クラシック馬不在で混戦予想

菊花賞

台風の影響も心配された中で開催された牝馬クラシック最後の一冠、秋華賞は、春のクラシックロードで苦い思いをし続けていたクロノジェネシスがこれまでのうっ憤を晴らす快勝。管理する斎藤調教師にとっても嬉しいG1初勝利となりました。

そして迎える今週末、同じく京都競馬場で開催されるのが牡馬クラシック最後の一冠、伝統の3000m戦菊花賞(G1、3000㍍・芝)です。

【菊花賞2019枠順】
1-1 ザダル(牡3、石橋脩・大竹正博)
1-2 ニシノデイジー(牡3、C.ルメール・高木登)
2-3 カリボール(牡3、藤井勘一郎・須貝尚介)
2-4 ユニコーンライオン(牡3、岩田康誠・矢作芳人)
3-5 ワールドプレミア(牡3、武豊・友道康夫)
3-6 ディバインフォース(牡3、横山典弘・寺島良)
4-7 ヒシゲッコウ(牡3、C.スミヨン・堀宣行)
4-8 メロディーレーン(牝3、坂井瑠星・森田直行)
5-9 ヴァンケドミンゴ(牡3、藤岡佑介・藤岡健一)
5-10 カウディーリョ(牡3、M.デムーロ・堀宣行)
6-11 シフルマン(牡3、松山弘平・中尾秀正)
6-12 レッドジェニアル(牡3、酒井学・高橋義忠)
7-13 ヴェロックス(牡3、川田将雅・中内田充正)
7-14 サトノルークス(牡3、福永祐一・池江泰寿)
7-15 ホウオウサーベル(牡3、蛯名正義・奥村武)
8-16 ナイママ(牡3、柴田大知・武藤善則)
8-17 タガノディアマンテ(牡3、田辺裕信・鮫島一歩)
8-18 メイショウテンゲン(牡3、池添謙一・池添兼雄)
※17日午後6時更新

今年の菊花賞は秋華賞と同じように、皐月賞馬でサートゥルナーリアは回避。そして日本ダービー馬のロジャーバローズは故障により電撃引退と、春の主役2頭が不在。こういった背景に加え、どの出走馬たちも3000mという距離が初体験となる為、秋華賞以上の混戦が予想されます。

bet365果たして、菊花賞を制し世代3頭目のクラシックホースとなり来年につなげるのはどの馬でしょうか。まずはブックメーカー「bet365」のオッズをご確認いただきましょう。

【菊花賞2019オッズ】
菊花賞2019オッズ※オッズは17日午前8時現在
菊花賞2019最新オッズ情報

クラシック馬は不在ですが、主役級として注目すべき馬が1頭。クラシック皆勤賞となるヴェロックス(Velox)です。オッズは2.00倍となっています。

ヴェロックス

2歳時の新馬戦において2着以下を1秒以上突き放したその圧倒的な素質の高さから、ここまで注目を浴び続けてきたヴェロックス。皐月賞(G1、2000㍍・芝)ではタイム差なしの2着。日本ダービー(G1、2400㍍・芝)でも3着と好走。出走各馬の中でも最上位。

前走の神戸新聞杯(G2、2400㍍・芝)では、永遠のライバルともいえるサートゥルナーリアの前に完敗を喫しましたが、それでも3着馬とは着差があり、夏を超えてもその力は健在。このメンバーでならやや抜けた存在であることは確かでしょう。

不安な要素とされる血統面も、父ジャスタウェイ自身も2400mまでこなし、その父父であるハーツクライの産駒もスタミナのある産駒が多いことを考えれば、むしろ「歓迎要素」になる可能性も秘めています。

対するライバルたちも見ていきましょう。2番手評価の5.00倍となっているのは良血馬であるワールドプレミア(World Premier)。

ワールドプレミア

これまでクラシック路線は不参加だったものの、2億5000万円以上で取引された事実や、レースぶりからその素質の高さや期待はうかがわせていた1頭でしたが、ようやく最後の一冠に駒を進めることとなります。

前走の神戸新聞杯ではサートゥルナーリア、ヴェロックスに続いての3着。位置取りこそ後ろではあったものの、上りはサートゥルナーリアに並ぶ最速。見どころは十分にあった1戦と言えるでしょう。

春に行われた、若葉ステークス(L、2000㍍・芝)でもサートゥルナーリアに先着を許しているだけに、大舞台で大逆転勝利を狙います。

更に心強いのは名ジョッキー武豊騎手の一言でしょう。

武豊

1週前調教にまたがった際には「今までで一番良かった」と確かな手ごたえ。これまで菊花賞は4勝している天才の手腕にかけて、遅れてきた大物の本格化となるでしょうか。

こちらもクラシック組ではないものの注目なのがヒシゲッコウ(Hishi Gekko)。オッズは8.00倍となっています。

ヒシゲッコウ

これまで4戦3勝。前走では古馬に混じって2600m戦を勝利しているだけにスタミナも十分。更にはデビュー戦から直近の勝利まですべて「上がり最速」をマーク。競馬のスタイル的には昨年の覇者であるフィエールマンに近いレースぶりでもあり、菊花賞の舞台にはいかにも合いそうな1頭です。

そして大注目なのがその「鞍上」。
短期免許で来日するC.スミヨン騎手が手綱を取ることとなります。

スミヨン騎手

ブエナビスタに騎乗していたことや、凱旋門賞においてオルフェーヴルに騎乗していたことからも記憶に新しいですが、日本への来日は7年ぶり。世界に名をとどろかせるその手腕で、日本屈指の難コースである菊花賞をどう攻略するのかにも注目です。

ジョッキーで言えばこちらも注目。重賞2勝の実績馬ニシノデイジー(Nishino Daisy)。オッズは9.00倍となっています。

ニシノデイジー

伏兵評価で制した2つの重賞。そこから一気にクラシック候補の1頭となりましたが、皐月賞は17着。日本ダービーは5着と、その実力を十分には発揮することが出来ませんでした。

前哨戦として選んだセントライト記念(G2、2200㍍・芝)でも、2番人気ながらに5着。この結果を受け、陣営が菊花賞で取った選択が、これまで手綱を取り続けてきた勝浦正樹騎手を下ろし、ライバルでありながら今回不参戦のサートゥルナーリアの主戦騎手であるC.ルメール騎手を鞍上に迎えるという策でした。

C.ルメール騎手

そのルメール騎手はニシノデイジーにまたがり好感触をつかんだ模様。果たしてこの策がどういった結果をもたらすのでしょうか。

人気こそありませんがこちらも面白い存在なのが今回牝馬ながらにこの厳しい条件に挑むこととなるメロディーレーン(Melody Lane)。オッズは51.00倍となっています。

メロディーレーン

ご覧いただいてもわかるように非常に地位小さな馬体。なんと前走は338キロほどであり、自身が持つ最少体重勝利記録を更新することとなりました。しかもその勝利は2600mでのレコードを樹立。見た目は小さくてもスケールはかなり大きい1頭でしょう。

その他、前走の2勝クラスを圧勝したホウオウサーベル(Ho O Sabel)が11.00倍。セントライト記念2着のサトノルークス(Satono Lux)が15.00倍。3着のザダル(Zadal)も同じく15.00倍で続きます。

実績で抜けるヴェロックスに、名手がまたがる1頭と積極的な騎手変更を配した2頭が挑むような構図。しかし下位人気馬にも面白そうな馬がチラホラ散見され、一筋縄ではいかない空気も漂います。

牡馬クラシック最後の一冠、菊花賞は10月20日15時40分発走予定です。