冬ともなると多くのセレブリティたちが太陽を求めて集う場所、マイアミの地で今年もグランドスラムに次ぐ規模を誇るテニスのビッグタイトル、マイアミオープンが始まろうとしています。
2019年のマイアミオープンは3月18日に開幕し、3月31日に決着の時を迎える予定となりました。
仮想通貨（ビットコインやリップル等40種類以上）を専門に使ってベッティングすることができる世界初のブックメーカー「Sportsbet.io」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
グランドスラムに次ぐビッグタイトルの1つ、マイアミオープン
マイアミオープンは毎年3月にセレブが集まる南国のリゾート地として人気を博し、ヒスパニック系の住民が多いことからラテン系文化の発信地としても知られるアメリカ合衆国フロリダ州のマイアミで開催されます。
マイアミオープンは男女共催の国際大会であり、男子のATPではグランドスラムやATPワールドツアー・ファイナルに次ぐ格式であるマスターズ1000、女子のWTAでは同じくグランドスラムに次ぐ格式であるプレミア・マンダトリーに認定されている大規模な大会です。
第1回大会は1985年に開催され、過去に男子はアンドレ・アガシとノバク・ジョコビッチがそれぞれ最多優勝6回、3連覇を記録。女子はセリーナ・ウィリアムズが8度の優勝を果たしているほか、セリーナとシュテフィ・グラフがそれぞれ3連覇を達成しています。
日本人では2016年に錦織圭、1995年に伊達公子が決勝に進出（錦織はジョコビッチ、伊達はグラフに敗戦）しているのが最高記録です。
2019年からはNFLのマイアミ・ドルフィンズの本拠地であり、最大8万人近くを収容するハードロック・スタジアムで開催される予定となっています。
2018年男子はイスナーが初のマスターズ1000優勝を達成！
2018年のマイアミオープン決勝に進出したのは、マリン・チリッチ、ファン・マルティン・デルポトロらを破った地元アメリカ出身のジョン・イスナーと、アンドレイ・メドベデフ、ダビド・フェレール、ニック・キリオス、パブロ・カレーニョ・ブスタらを破ったドイツのアレクサンダー・ズベレフとなりました。
若くして世界ランキング3位にまで躍進した20歳のズベレフをかわし、マイアミの地で初のマスターズ1000優勝を果たしたのは32歳のイスナー。
前週のBNPパリバオープンでの初戦敗退を含め、2018年は苦戦続きだったイスナーにとっても驚きのビッグタイトル獲得となっています。
2018年女子はスティーブンスが若きグランドスラム女王同士の対戦を制す
女子の決勝戦は2017年に全米オープンを制した地元フロリダ出身のスローン・スティーブンスと、同じく2017年に全仏オープンを制したラトビアのエレナ・オスタペンコという、ともに前年グランドスラム初制覇を達成した若いプレーヤー同士の対戦となりました。
勝利を飾ったのは地元の応援を一身に受けたスティーブンス。オスタペンコをストレートで破り、キャリア通算6勝目を挙げています。
また、今大会では日本の大坂なおみが1回戦でテニス界の女王セリーナ・ウィリアムズと対戦し、見事勝利。2回戦でウクライナのエリーナ・スイトリナに敗れたものの、その後の躍進につながる活躍を見せました。
日本人選手4人が本選出場！大坂なおみの姉まりも初のWTA本戦に臨む
2019年のマイアミオープンには男子は錦織圭、ダニエル太郎が出場。西岡良仁も出場予定でしたが、BNPパリバオープンで腰を痛め、欠場が決まっています。
女子は大坂なおみ、そしてワイルドカードで大坂の姉である大坂まりも出場予定となっています。
優勝オッズ
【マイアミオープン女子シングルス2019優勝オッズ】
※オッズは19日午前11時現在、同時刻更新
「Sportsbet.io」から発表された優勝オッズによると、セリーナ・ウィリアムズ（8.10倍）に続いて僅差の2番手に大坂なおみが挙げられており、8.40倍のオッズとなっています。
3番手にはシモナ・ハレプで9.00倍、4番手には10.50倍でアンジェリック・ケルバーと続いています。大坂なおみの姉・まりは、下から2番目となる868.00倍の優勝オッズが付いています。
【マイアミオープン男子シングルス2019優勝オッズ】
※19日午後11時現在、同時刻更新
ブックメーカー「Sportsbet.io」が発表した男子シングルスの優勝オッズでは、ノバク・ジョコビッチが2.30倍で優勝最有力に挙げられています。2番手にはロジャー・フェデラーで4.35倍、3番手にはアレクサンダー・ズベレフで13.00倍と続いています。
錦織圭は5番手の17.00倍となっており、自身初となるマスターズ大会初制覇を射程圏内にとらえています。
初のマスターズ1000優勝へ、復活の錦織はその殻を破れるか
2019年最初のブリスベンオープンを制し、2016年のメンフィスオープン以来となるATPツアータイトルを手にした錦織圭。その後の全豪オープンでも3年ぶりとなるベスト8入りを果たし、3月4日時点の世界ランキングで7位に入るなど、世界のトップレベルに舞い戻っています。
マスターズ1000では過去に4回決勝戦に進出し、ここまで全敗。ラファエル・ナダルに2回、ノバク・ジョコビッチに2回敗れており、真の世界トップレベルに到達できていない状況を象徴するような成績となりました。
大坂なおみのように世界ランキング1位に輝くにはビッグタイトル獲得が必須。グランドスラム獲得を目指すためにも、このマイアミで初のマスターズ1000制覇といきたいところです。
大坂、コーチ変更の判断は吉と出るか、凶と出るか
全米オープン、全豪オープンとグランドスラム2連覇という偉業を果たし、一躍時の人となった大坂なおみですが、その躍進を支えたサーシャ・バインコーチを解任するという決断は世界中から驚きをもって迎えられました。
新コーチとの初戦BNPパリバオープンは4回戦で敗退し、連覇は逃したものの調整は進んでおり、マイアミではさらに成長した姿を見せてくれるはずです。
グランドスラム2連覇中にコーチを変更するという判断は賛否両論が世界中で巻き起こっているだけに、結果を出せない場合には大きなバッシングを受けることが予想され、本人のプレッシャーも大きいことでしょう。
日本人として初めて世界ランキング1位という栄光の座に立っている大坂の活躍に世界が期待しています。
