【ウィリアムヒル】プロ野球2019後半戦:優勝最有力は巨人で2.75倍!ソフトバンクが僅差の3倍であとを追う

坂本勇人(読売ジャイアンツ)

2019年のプロ野球オールスターゲームは7月12日と13日にそれぞれ東京ドームと甲子園で開催されました。そしていよいよ15日からは後半戦が始まります。

ウィリアムヒル1934年に設立され、スポーツのみならず政治関係のオッズにも対応、日本向けにも特別オプションが準備されるなど幅広いオッズが用意されているイギリスの老舗ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。

セ・リーグ前半戦は巨人が盟主の座に復権。3チームが2桁連敗する大波乱

読売ジャイアンツ

前半戦のセ・リーグは1強5弱ともいうべき状況となりました。首位を走る読売ジャイアンツ(以下巨人)はセ・リーグの貯金を独り占めする貯金17、2位とのゲーム差は9.5とまさに独走態勢に入っています。

2位の横浜DeNAベイスターズ(以下横浜)は、一時は10連敗を喫するなど最下位に低迷したものの、交流戦で負け越しわずかに1回と好調を維持して2位に浮上。2年ぶりのAクラスに向けて期待が持てる戦いぶりを見せました。とはいえ3位から5位まではゲーム差はわずかに2しかなく、数試合で簡単にひっくり返る状況となっています。

苦戦を強いられているのは4位広島東洋カープ(以下広島)。序盤は最大借金8から貯金14にまで盛り返すなど、連覇中の王者らしい強さを見せましたがその後再び大失速。11連敗を喫したままオールスターに突入するという最悪の状態に苦しんでいます。

緒方孝市監督(広島東洋カープ)

阪神タイガース(以下阪神)は横浜と並ぶ2位。5位中日ドラゴンズ(以下中日)もじわじわと上位陣との差を詰めつつあります。

東京ヤクルトスワローズ(以下ヤクルト)は6月にセ・リーグ史上最大となる16連敗。その傷跡からまだ抜け出すことができず、5位とゲーム4差の最下位に位置しています。

パ・リーグ前半戦はソフトバンクが独走。2位以下は4差にひしめく大混戦

福岡ソフトバンクホークス

パ・リーグの首位を走るのは昨年度日本一の福岡ソフトバンクホークス(以下ソフトバンク)。すでにエースの千賀滉大が9勝(2敗)、さらに昨年のドラフト2位高橋礼も8勝(2敗)を挙げるなど、リーグ制覇に向けて順調な戦いぶりを見せています。

2位の北海道日本ハムファイターズ(以下日ハム)も有原航平が千賀と並ぶ9勝(4敗)を挙げるなど活躍が目立っています。不安な点は有原とダブルエースと呼ばれた上沢直之が交流戦で打球を膝に受け、今季絶望となったことでしょうか。

上沢直之(北海道日本ハムファイターズ)

また、パ・リーグもセ・リーグ同様2位から5位の差が少なく、わずかに1.5。6位オリックス・バファローズ(以下オリックス)も5位と2.5差とまだまだ逆転可能な位置にいます。

昨年パ・リーグ王者の埼玉西武ライオンズ(以下西武)は得点数リーグダントツ1位の強力打線は健在も、失点数も同様にダントツ1位とバランスを欠きましたが、それでもAクラスはキープ。

4位の東北楽天ゴールデンイーグルス(以下楽天)は前半戦を通して首位をキープしていましたが、10連敗を喫するなど失速し、4位に。

5位の千葉ロッテマリーンズ(以下ロッテ)は得点、打点で西武に次ぐ2位につけるなど、打線が好調。失点数も日ハムと僅差で3番目に少なく、後半戦の上がり目はあるとみていいはずです。

巨人とソフトバンクが優勝オッズ2強。広島、西武、日ハムがその後を追う

【プロ野球後半戦2019優勝オッズ】
プロ野球2019優勝オッズ※オッズは14日午前8時現在
ウィリアムヒル 登録方法

ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」によるプロ野球後半戦の優勝オッズでトップに立ったのは巨人。オッズは2.75倍となりました。続く2番手はソフトバンクで3.0倍。Aクラス入りはほぼ確定しているとみていい2チームがともに非常に高いオッズとなっています。

3番手タイは日ハムと西武が11.0倍。13.0倍オッズの広島は現在こそ低迷していますが、セ・リーグを3連覇した底力はやはり高く評価されているようです。

オールスターでMVPを獲得したルーキー近本光司がいる阪神も広島と並んで13.0倍、最下位のヤクルトは61.0倍となっています。

日本一奪還へ、名将復帰の巨人がダントツ首位で後半戦に臨む

原辰徳監督(読売ジャイアンツ)

名将原辰徳監督の復帰や、王者広島からキープレイヤーの丸佳浩の引き抜きといった積極補強が功を奏し、球界の盟主にふさわしい順位に復活を遂げた巨人。2013年以来の日本シリーズ進出、そして2012年以来となる日本一奪還へ、準備は整ったとみていいでしょう。

今シーズンは坂本勇人が打撃開眼し、打率.303、本塁打25、打点63と3冠王すら狙える活躍ぶりを見せているのも心強いところ。いよいよ強い巨人がプロ野球に戻ってきたといえるのではないでしょうか。

主軸が離脱しても強いソフトバンク、米国の超逸材獲得でさらに戦力アップ

スチュワート・ジュニア

昨シーズンは日本一にこそなったものの、リーグ戦では西武の後塵を拝す結果となりました。シーズン序盤こそ怪我人が頻出し、主砲の柳田悠岐や中村晃が長期離脱し、投手陣も東浜巨や森唯斗らが一時抹消となるなど苦戦しましたが、それでも持ち前の層の厚さを生かして8度目の交流戦優勝を果たすなど復調し、2位以下に差をつけて前半戦首位ターンに成功しています。

昨年のMLBドラフト全体8位指名を受けた超逸材スチュワート・ジュニアを獲得して世界的な話題をかっさらうなど、さらに戦力を高めているソフトバンクに他球団が付け入る隙はあるのでしょうか。