【bet365】天皇賞春2019:エタリオウのデムーロ騎手対フィエールマンのルメール騎手の対決か?ともに1番人気を分け合う単勝2.75倍!

天皇賞春

クラシックの一冠目が終了。ふたを開けてみればトライアルレースや主要前哨戦を介した馬ではなく、両レースとも昨年から直行ローテで挑んだ有力馬が勝利。新しい競馬のスタイルが確立されつつある共に、馬券やブックメーカー検討という側面から考えると、より一層予想が難しくなったとも言えます。

そんな中今週末迎えるのが、伝統と格式ある一戦にして、平成最後の天皇賞・春(G1、3200㍍・芝)です。

【天皇賞春2019枠順】
1-1 チェスナットコート(牡5、坂井瑠星・矢作芳人)
2-2 エタリオウ(牡4、M.デムーロ・友道康夫)
3-3 リッジマン(牡6、蛯名正義・庄野靖志)
4-4 ヴォージュ(牡6、和田竜二・西村真幸)
4-5 メイショウテッコン(牡4、福永祐一・高橋義忠)
5-6 カフジプリンス(牡6、中谷雄太・矢作芳人)
5-7 グローリーヴェイズ(牡4、戸崎圭太・尾関知人)
6-8 パフォーマプロミス(牡7、北村友一・藤原英昭)
6-9 ユーキャンスマイル(牡4、岩田康誠・友道康夫)
7-10 フィエールマン(牡4、C.ルメール・手塚貴久)
7-11 ケントオー(牡7、幸英明・西橋豊治)
8-12 クリンチャー(牡5、三浦皇成・宮本博)
8-13 ロードヴァンドール(牡6、横山典弘・昆貢)
※25日午後11時更新

直近5年間の勝ち馬はすべて5番人気以内という比較的上位人気の馬が勝利する一方で、馬券圏内に目を向ければ、10番人気以下の馬が食い込むことも珍しくなく、2012年には14番人気、単勝オッズ159.6倍のビートブラックが大金星を挙げるなど、毎年高配当に期待のかかるG1レースでもあります。

更に今年の天皇賞・春においては前哨戦である阪神大賞典(G2、3000㍍・芝)最有力馬であるシャケトラが1週前調教の時点で故障を生じ予後不良に。一気に「荒れる雰囲気」が漂い始めることとなりました。

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【天皇賞春2019オッズ】
天皇賞春2019オッズ※オッズは25日午前6時現在
天皇賞春2019最新オッズ情報

注目を集めることとなったのは、この春明暗がくっきり分かれている外国人騎手ふたりが手綱を取るこの2頭。

M.デムーロとC.ルメール

一番手評価となる2.75倍の評価を付されているのは「最強の1勝馬」ことエタリオウ(Etario)。鞍上はM.デムーロ騎手です。

これまで計10戦そのすべてで掲示板に載っているにもかかわらず、勝利は未勝利戦のわずか1勝のみ。そしてなんと2着の回数は7回と、いわゆる「善戦止まり」の戦績となっています。

とはいえ、勝利こそ挙げていないものの実績は十分。特に光るのは昨年の菊花賞(G1、3000㍍・芝)における、上がり最速をマークしてのタイム差なし2着。また、神戸新聞杯(G2、2400㍍・芝)でも、ダービー馬にして先日の大阪杯で3着入線を果たしたワグネリアンと接戦を演じるなど、現4歳世代における実力上位馬であることは揺るがない事実でもあります。

エタリオウ

その他、クラシックディスタンス以上で活躍しているローテーションにも好感が持てますが、少し気になるのは馬自体よりむしろ鞍上であるM.デムーロ騎手が今年絶不調という点。

騎手リーディングこそ4位と好位置につけていますが、今年ここまで重賞はわずか1勝。G1レースでは勝利どころか馬券圏内すら今年は1度もないという状況に。持ち味の勝負強さが鳴りを潜めています。

ただし一度波に乗れば怖い存在であることはご存知の通り。今回のエタリオウがその波の起点となる可能性は十分にあり得るでしょう。

そんなエタリオウとM.デムーロ騎手の前に立ちはだかる最大のライバルが、同じく2.75倍のオッズを付された昨年の菊花賞馬フィエールマン(Fierement)とC.ルメール騎手。

フィエールマン

菊花賞でエタリオウに勝利していることももちろんポイントのひとつですが、今年初戦となった前走のアメリカジョッキークラブ(G2、2200㍍・芝)において、冒頭でもご紹介したシャケトラとアタマ差での2着という点もポイント。

当初は休み明けのシャケトラが伏兵扱いであり、フィエールマンが単勝1.7倍と圧倒的な支持を得ていたことからも非難の声も聞こえましたが、その後のシャケトラのパフォーマンスを考えれば決して悪いレースではなかったという見方もできます。

やや気になるのは前走から3か月間の放牧明けで天皇賞の舞台へと挑んでくるローテーション。デビュー当時から能力の高さこそ見せながらも体質面の問題から使い詰めることのできなかった同馬。クラシックの一冠目を休み明けの2頭が勝利しましたが、それとはまた違った形の休み明けと考えられるだけに、状態面がカギを握りそうです。

今年絶不調のM.デムーロ騎手と比べて堅調なのが手綱を取るC.ルメール騎手。

C.ルメール

今年は、アーモンドアイでのドバイに加えてクラシック一冠目となる桜花賞、皐月賞の両獲りに成功。例年に比べて平場戦では取りこぼしも多い印象こそありますが、流石に決めるところでは決めるだけの腕と馬質を持っているといえます。

シャケトラは不運な結果となってしまったものの、日本を代表する個人馬主、金子真人氏の名は伊達ではありません。同氏が所有するユーキャンスマイル(You Can Smile)も十二分に注目馬の一頭でしょう。ブックメーカー「bet365」のオッズは7.00倍となっています。

ユーキャンスマイル

昨年の菊花賞では上記の2頭に離されての3着入線。前々走の万葉ステークスでは単勝オッズ1.5倍に推されるもハナ差に泣き2着。そしてようやく前走のダイヤモンドステークス(G3、3400㍍・芝)にて重賞初勝利を手にしました。

フィエールマンやエタリオウに比べるとかなりスタミナタイプに感じるユーキャンスマイル。消耗戦になれば台頭してくることは十二分にあり得ます。鞍上の岩田康誠騎手は昨年のレインボーラインに引き続いての2連覇となるでしょうか。

前走の日経賞(G2、2500㍍・芝)において、今回注目馬の一頭であるエタリオウを撃破したのがメイショウテッコン(Meisho Tekkon)。オッズは9.00倍となっています。

父はマンハッタンカフェ、母にはキングマンボの血が流れるという良質なスタミナ血統の同馬。「自分のペースに持ち込めば強い、持ち込めなければ脆い」という両極端なレースぶりが特徴でもあります。

メイショウテッコン

今回のメンバーを見渡すと前で競馬がしたいライバルも散見されるだけに前の馬たちの主導権争いの如何によるところが大きいだけに、テン乗りとなる福永騎手はどのような判断を下すでしょうか。

その他、昨年の菊花賞5着にして、今年の日経新春杯(G2、2400㍍・芝)を勝利したグローリーヴェイズ(Glory vase)が10.00倍。日本最長距離レースである昨年のステイヤーズステークス(G2、3600㍍・芝)を制したリッジマン(Ridge Man)や、昨年の天皇賞で3着入線のクリンチャー(Clincher)、重賞勝利馬パフォーマプロミス(Perform A Promise)らが15.00倍で続きます。

平成最後の盾を手にするのはどの馬か。
天皇賞・春は、4月28日日曜日、15時40分発走予定です。