【ウィリアムヒル】凱旋門賞馬・ファウンドが「英チャンピオンS2016」へ!「クイーンエリザベス2世S」とともにブックメーカーが注目の単勝オッズ発表

英チャンピオンステークス

熱狂に沸き、そして意外な結末を迎えた今年の凱旋門賞。その熱気冷めやらぬままに、海外競馬は日本同様に秋のG1ラッシュへと突入します。

その秋シーズンの中で凱旋門賞やブリーダーズカップと並び世界競馬における主要レースに位置付けられているのが、毎年この時期、アスコット競馬場で行われる「ブリティッシュチャンピオンズデー」です。

今回は、その中でも特に目玉レースである、ミドルディスタンスの王者決定戦「イギリスチャンピオンステークス」(海外G1、2000㍍・芝)、そして欧州の一流マイラーが顔を揃える「クイーンエリザベス2世ステークス」(海外G1、1609㍍・芝)の両レースをご紹介いたします。

イギリスチャンピオンステークス2016

1877年に創設されてから2010年にアスコット競馬場へと施行が移転されるまでの約130年間、2000メートルの直線コースで開催されていたのがイギリスチャンピオンステークスです。

先ほどもご紹介したように、日程がフランスの凱旋門賞とアメリカのブリーダーズカップのちょうど間に位置することから、軽視されがちだった本レース。

しかし近年では2000メートル戦における種牡馬価値の上昇と、レース自体の賞金が大幅に引き上げられたことから、再び注目を集めるようになりました。

ウィリアムヒル今年の出走馬もそうそうたる顔ぶれとなりました。その中には皆さんが今年の凱旋門賞を制したあの馬の名前まで…。まずはブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しているオッズをご覧ください。

【イギリスチャンピオンステークス2016単勝オッズ】
イギリスチャンピオンステークス2016単勝オッズ
イギリスチャンピオンステークス2016単勝オッズ
※オッズは7日午後7時現在

日本のマカヒキも出走したことで話題となった今年の凱旋門賞(海外G1、2400㍍・芝)を制したファウンド(Found)は、中1週の強行ローテーションながらも本レースに出走を決めています。

凱旋門賞2016のファウンド

「中1週で超一流馬を相手に連戦」というのは、日本ではなかなかお目にかかれませんが、ファウンドは昨年の10月に「凱旋門賞→イギリスチャンピオンステークス→ブリーダーズカップターフ」と1か月内で3戦をこなすタフっぷり。

さらに凄まじいのが、その3戦がフランス→イギリス→アメリカと、すべてのレースが異なる国で行われていたという点でしょう。

結果として、凱旋門賞9着とこそ奮いませんでしたが、イギリスチャンピオンステークスは2着。そしてブリーダーズカップターフは見事に勝利と、超過密ローテーションを物ともせずの素晴らしい成績でした。

現役競走馬最強のタフネスと精神力を持ち合わせているといっても過言ではないファウンド。さらに今年はここまでG1レース6戦1勝2着5回とパーフェクトな連対率。その勝負強さもやはり侮れません。

とはいえファウンドのオッズ的な評価は2番手の6.00倍。ファウンドよりも高い評価を得ている馬が存在するということです。

それが今年のフランスダービー馬、現在2.62倍と抜けた評価となっているアルマンザール(Almanzor)です。

アルマンザール

マインディング、ハーザンドら他の有力3歳馬や、ファウンド、ハイランドリールといった今年の凱旋門賞ワンツーコンビらも顔を揃えた前走のアイリッシュチャンピオンステークスを見事に勝利。

ミドルディスタンスに主戦場を移してからはいまだ負けなし。今年の3歳馬の中でもトップクラスの実績馬であることや、凱旋門賞を回避してまで本レースに賭けてきた陣営の意気込みなどを考えれば、この高評価にも納得がいきます。

凱旋門賞馬ファウンドを迎え撃つ有力3歳馬をもう1頭ご紹介しましょう、こちらも凱旋門賞を直前で回避したイギリス牝馬2冠馬マインディング(Minding)。オッズはファウンドと同じ6.00倍となっています。

マインディング

前走のアイルランドチャンピオンステークスでは、アルマンザール、ファウンドの2頭に先着を許すも、2頭は外から差し込んできたことに比べ、決していい馬場とは言えなかった内を伸びての3着であれば評価できる点といえます。

ちなみにこのマインディングとファウンドは同じアイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎の所属で、主戦もあのライアン・ムーア騎手。

凱旋門賞では見事に所属馬で1、2、3着を独占したオブライエン厩舎ですが、本レースでもやはり不気味な存在です。

不気味といえば昨年の覇者、ファシネイティングロック(Fascinating Rock)は今年5月に行われたタタソールズ金杯(海外G1、2100㍍・芝)においてファウンドに圧勝劇を見せた1頭。実力は確かなものを感じます。

【タタソールズ金杯2016(優勝馬:ファシネイティングロック)】


レースをご覧いただいてもわかる通り、最後に突き放す好内容のレース。今回は休み明けという点が心配ですが、万全な状態であればこちらも侮れません。現在は7.00倍の評価となっています。

クイーンエリザベス2世ステークス2016

クイーンエリザベス2世ステークス

昨年は6頭立てと少々寂しいレースでしたが、イギリスマイラー路線における総決算的位置にあるのがクイーンエリザベス2世ステークスです。

まずはこちらも、「ウィリアムヒル」が発表しているオッズをご覧いただきましょう。どうやら今年の本レースは3歳馬に注目が集まっているようです。

【エリザベス2世ステークス2016単勝オッズ】
エリザベス2世ステークス2016単勝オッズ
※オッズは7日午後7時現在

8月にフランスのドーヴィル競馬場で行われたジャックルマロワ賞(海外G1、1600㍍・芝)を3歳馬ながらに制したリブチェスター(Ribchester)。

リブチェスター

そしてリブチェスターが勝利したジャックルマロワ賞において1番人気に推されながら8着に敗れたのが、今年のイギリス1000ギニーやセントジェームズパレスステークス(両レースともに海外G1、1600㍍・芝)を制したガリレオゴールド(Galileo Gold)。

リブチェスターのオッズが3.00倍。対するガリレオゴールドが5.00倍と、上位評価はこの3歳馬の2頭が分け合っている形となっています。

このライバル同士を語る上で見過ごせないのが、リブチェスターが鋭い差し脚を武器にしているのに対し、ガリレオゴールドがスピードを活かした逃げの競馬を得意としている点でしょう。

ガリレオゴールド

クイーンエリザベス2世ステークスが行われるアスコットの直線競馬で、熱い戦いを期待したいところです。

古馬では、昨年の本レース2着馬ベラード(Belardo)に注目でしょう。今年の5月に行われたロッキンジステークス(海外G1、1600㍍・芝)において見事に勝利、古馬の中でも屈指のマイラーであり、評価も上記2頭に次ぐ7.00倍となっています。

フランス凱旋門賞に続けざまに訪れる、ブリティッシュチャンピオンズデー。昨年以上の盛り上がりに期待したいところです。