ゴルフ4大メジャー大会の1つ、全米オープン。世界一難しく、世界一高額なゴルフ大会が2019年もまもなく開催の時を迎えようとしています。2019年の全米オープンは6月13日に開幕し、6月16日に決着を迎える日程となりました。
ヨーロッパで人気の高い新興ブックメーカーで、日本語にも対応しているブックメーカー「NetBet」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
全米オープンは世界屈指の難関コース設定が特徴
毎年6月の第3日曜日にあたる父の日を最終日として設定している全米オープン。その賞金総額は1250万ドルと、世界最高額の大会とされています。
特筆すべきは、そのコース設定。非常に深いラフと狭いフェアウェイで構成されており、優勝スコアの想定はなんとイーブンパーとされることも。実際に優勝スコアがオーバーとなることも多く、2006年、2007年は連続で5オーバーとなりました。
2019年度の全米オープン開催地はカリフォルニア州のペブルビーチ・ゴルフリンクス。1919年に創設され、過去に5回の全米オープン開催実績を持つ名門コースです。今回の2019年大会のほか、2027年にも全米オープンを開催することが決まっています。
2018年はブルックス・ケプカが2連覇!29年ぶりの快挙を達成する
アンダーパーが一人もいないという過酷な戦いとなった2018年の全米オープン。制したのは前年度の王者である、ブルックス・ケプカでした。
ケプカは最終日に5バーディ、3ボギーの68をマークし、トータル1オーバーでフィニッシュ。63をマークして7ストローク伸ばしたトミー・フリートウッドや、最終日を首位タイでスタートしながらもイーブンパーでスコアを下げたダスティン・ジョンソンらをかわし、29年ぶり、史上7人目となる全米オープン連覇を達成しています。
松山英樹は最終日を66で回るなど好調な戦いぶりを見せたものの、3日目に79を叩くなどした出遅れが響き、16位タイに終わっています。
優勝オッズはケプカの3連覇がトップ!1位奪回目指すジョンソンも同率に
【ゴルフ全米オープン2019優勝オッズ(上位)】
※オッズは10日午前8時現在
<NetBet 登録方法>
ブックメーカー「NetBet」による2019年の全米オープン優勝オッズ筆頭は、世界ランキング1位に返り咲いた現在全米オープン2連覇中のブルックス・ケプカ。オッズは8.50倍となりました。
ケプカに並ぶのは、世界ランキング2位に後退したジャスティン・ジョンソン。1位奪還へなんとしてもこの全米オープンでケプカを上回りたいことでしょう。
3番手は2014年以来のメジャー大会優勝を目指すローリー・マキロイで9.00倍、4番手は大復活を遂げたレジェンド、タイガー・ウッズで12.00倍。
続く5番手に2015年度王者のジョーダン・スピースで17.00倍、2013年度王者のジャスティン・ローズは7番手の21.00倍。日本の松山英樹は14番手タイの29.00倍となっています。
伝説への挑戦!ケプカ、114年ぶりの全米オープン3連覇達成なるか
全米オープン2連覇中のケプカは今年すでに全米プロゴルフ選手権の2連覇をも達成。ダスティン・ジョンソンから世界ランキング1位の座も5か月ぶりに奪取し、今もっとも勢いのあるゴルフプレーヤーとみて間違いのない選手です。
この全米オープンで3連覇を達成するともなれば、実に1905年のウィリー・アンダーソン(スコットランド)以来となる、114年ぶりの偉業達成。タイガー・ウッズでさえなしえていない伝説への挑戦となります。
達成することができれば、ケプカも伝説的な先達たちの仲間入りをすることができるはず。さらなる高みへケプカは到達することができるのでしょうか。
メジャータイトル獲得へ、過去最高の状態でダスティン・ジョンソンが臨む
世界一の座をブルックス・ケプカと激しく奪い合っているダスティン・ジョンソン。安定して高い成績を出しつつも、過去に勝利したメジャー大会は2016年の全米オープンのみと、これまでメジャータイトルにはあまり縁がありませんでした。
しかし2019年はここまでマスターズで2位タイ、全米プロゴルフ選手権でも2位と、優勝にこそ手が届いていないもののあと一歩というところまで来ています。
彼のキャリアに足りていないのはもはやタイトルの数だけといってもいいはず。ここから取り戻していくことができるでしょうか。
かつて2位となった全米で松山は再び世界の頂点に挑む
6月2日に幕を閉じたザ・メモリアル・トーナメントでは久しぶりに優勝争いを演じた松山英樹。なかなか優勝には手が届かないものの、状態は上がりつつあるようです。課題は4日間を通したショットの安定性。日によって成績にばらつきが多く、そこを改善できれば再び上位を狙えるはずです。
全米オープンは2017年に2位タイとなるなど、メジャータイトルに最も近づいた大会。復活の舞台としてはまさに絶好の場といえるでしょう。 初のメジャータイトル獲得へ、松山の成長に期待がかかります。