現地時間5月30日、全仏オープンが開催されます。今年は通常日程から1週間延期されましたが開催されることは喜ばしいことです。昨年の2020年はコロナの影響で2007年以降で初の総額減額措置が取られました。特に優勝賞金は30%カットと大幅な減少でしたが、2021年もコロナ禍なら同様の水準が予想されます。
先日大坂なおみ選手が全仏オープンで一切のメディア対応を断ると宣言したことが話題となりました。テニスのプロツアーは、選手に、プロとして多くの義務を課せられる。大会期間中に、ファンサービスや報道陣に対する活動も、事細かく決められており、違反すると罰金が科されるシステムです。確かにプロテニス界での取材へのノルマは厳しいとは思います。彼女の宣言に対して他の選手たちは共感や指示もありで少しずつ変わることがあるかもしれません。
今後の大会展望を「bet365」を見ながら紹介していきます。
大坂なおみの初戦は世界63位のティーグと
先述にもある大坂なおみの会見拒否で話題となりましたが大坂なおみも勿論今大会に出場予定です。女子シングルスのドローが27日に発表され、大会第2シードの大坂なおみは世界ランク63位のパトリシア・マリア・ティーグと1回戦で対戦することが決まった。順調に勝ち進めば、2回戦では世界102位のアナ・ボグダン、3回戦では世界28位のアリソン・リスクと、4回戦では第16シードのキキ・バーテンズ、準々決勝ではベンチッチ、準決勝ではサバレンカ、決勝ではバーティとぶつかる。対戦相手はずっと安易な相手ではありませんが大坂なおみ自身の全仏オープンの自己ベストは3回戦ですので得意な大会ではないといえます。大坂なおみは自身の壁を突破できるのでしょうか?
現在世界79位の土居美咲は世界36位のダリア・カサキナと世界82位の日比野菜緒(日本/ブラス)は世界87位のニーナ・ストヤノビッチと2回戦をかけて対戦します。
錦織圭は健闘なるか?
男子シングルスのドローについては次の章でご紹介致しますが、錦織圭はジョコビッチと違う山のトーナメントに入り、1回戦は予選勝ち抜き者と対戦で今の所はわかりません。シード選手が順調に勝ち進めば、2回戦は第23シードのカレン・ハチャノフ、3回戦は第11シードのロベルト・バウティスタ アグート、4回戦は第6シードのアレクサンダー・ズベレフ、準々決勝は第4シードのドミニク・ティーム、準決勝は第2シードのダニール・メドベージェフ、最終的にはジョコビッチと戦うことになる。
他に日本勢の世界60位の西岡良仁はジョコビッチ側のトーナメントで1回戦は元世界5位の実力者のジョーウィルフリード・ツォンガと初戦から強敵との対戦です。3回戦では世界114位の内山靖崇と日本人同士の戦いがみられる可能性が出てきました。
ナダル、イタリアオープンに続き優勝か?
先日のイタリアオープンで優勝したナダルはこのクレーシーズンのラスト全仏オープンも優勝はできるのでしょうか。オッズにおいては1番支持があるのはラファエル・ナダルで1.83倍と圧倒的に高い支持を得ています。何度も全仏オープンでは王者に輝いたナダルの実績でしょう。次にはノバク・ジョコビッチで5.00倍です。ジョコビッチは全仏オープンでは何度もナダルに泣かされている状況です。今回こそ勝ち進みたいところです。次にはステファノス・チチパスで5.50倍です。彼も何度も優勝者オッズで上位に君臨していますので今回の大会で優勝に輝きたいでしょう。今回出場のロジャー・フェデラーは9番の支持で55.00倍です。過去には何度もグランドスラムを彼の名で占めました。復活を遂げた過去のアンドレ・アガシのようにフェデラーの復活劇も見たい者です。またナダルとジョコビッチ、そしてフェデラーは同じ山での組み合わせとなりました。そのため彼らが決勝戦で対戦することはありません。どのようなトーナメントになっていくのでしょうか。
【全仏オープン2021男子優勝オッズ】
※オッズは29日午後12時現在
イガ・シフィオンテク、2連覇へ挑む
女子シングルスはイガ・シフィオンテクが1番支持が高く3.50倍です。ディフェンディングチャンピオンへの支持とまだまだ若干19歳の伸び代だらけの彼女には期待が高まります。次に現在世界女王のアシュリー・バーティーは5.50倍です。3番目にはシングルスとダブルス両方に実績のあるアリーナ・サバレンカに7.50倍、大坂なおみは4番目の支持で少しオッズに差が開いての13.00倍です。しかしながら女子は結果が見えにくいのもあり1番支持が高くても3.50倍です。また大坂なおみが会見拒否したことでのバッシングにめげずにいいゲームをしてもらいたいところです。