大相撲五月場所(夏場所)2016が両国国技館で8日、初日を迎えます。4月25日に五月場所の新番付が発表され、先場所で初金星を含む12勝を挙げた琴勇輝と、伊勢ノ海部屋からは1997年の土佐ノ海以来19年ぶりの昇進となった勢が新関脇に、そしてブラジル出身では初の三役昇進を果たした魁聖が新小結になるなど、非常に楽しみな場所となりそうです。
幕内優勝予想投票は記事後半に!
【大相撲五月場所番付表(上位)】
※「日本相撲協会HP」より抜粋
先場所は、大関・琴奨菊の連覇や横綱昇進に注目が集まりましたが、結局は14勝1敗で横綱・白鵬が4場所ぶりとなる通算36回目の幕内優勝を果たしました。白鵬は今場所東の正横綱として連覇、そして前人未到の通算1000勝を目指して戦います。
【大相撲三月場所千秋楽での白鵬優勝インタビュー】
白鵬の37回目の幕内優勝となるのか?それとも日馬富士、鶴竜の両横綱が待ったをかけるのか?はたまた、稀勢の里や初場所で初優勝を遂げた琴奨菊ら大関勢が再び頂点を極めるのか?大相撲五月場所(夏場所)の幕内優勝オッズをイギリス系のブックメーカー「Marathonbet」(マラソンベット)が発表していますので見てみましょう。
【大相撲五月場所幕内優勝オッズ】
※オッズは6日午前11時現在
幕内優勝最有力には白鵬で1.80倍のオッズが付いています。2番手には日馬富士と稀勢の里で4.50倍、3番手には僅差で鶴竜が5.00倍、4番手には大関・照ノ富士で8.00倍となり、ここまでが一桁のオッズとなっています。初場所の王者・琴奨菊は、大関の豪栄道と並び10.00倍、新関脇の琴勇輝は41.00倍、勢と新小結・魁聖は61.00倍のオッズが付いています。
白鵬は通算1000勝に向けて、まずは幕内最多勝利を今場所早々に挙げることになるでしょう。これまでの最多記録は元大関の魁皇(浅香山親方)がマークした879勝で、白鵬は現在878勝と1勝差まで迫っています。「早々に並んで名古屋(場所、7月)に向けていい足固めにしたい」と白鵬は意気込んでいます。先場所は優勝を果たしたものの、ダメ押しや千秋楽の日馬富士戦での立ち合いの変化に対して協会関係者やファンからは厳しい声が飛びましたが、今場所はその罵声が歓声に変わるような相撲に期待したいところです。
先場所、白鵬に次ぐ13勝を挙げた稀勢の里は東の正大関に2場所ぶりに返り咲き、今場所は成績如何によって横綱昇進の可能性もある大事な場所となります。横綱昇進レースでは琴奨菊に一歩前に行かれていた稀勢の里ですが、先場所は初日から10連勝と本来の実力をファンに見せつけました。とはいえ、大関在位26場所で初日から5日までの無敗で切り抜けたのは3場所のみで、格下から星を取りこぼすことが多かった稀勢の里。幕内初優勝と横綱昇進のダブルの重圧をはねのけながら、1998年七月場所での若乃花以来となる日本出身力士の横綱・稀勢の里誕生となるのかに注目です。
白鵬、そして稀勢の里に注目が集まる五月場所ですが、日馬富士は密かに3場所ぶり8回目の賜杯を目指します。先場所は9勝6敗と横綱としてはふがいない成績に終わり、2013年の春場所以来となる一ケタ勝利(休場は除く)に引退も一部でささやかれました。しかし、この五月場所は当時大関だった2009年に幕内初優勝を果たした縁起の良い場所でもあります。今場所は白鵬、稀勢の里のお株を奪う活躍を見せて欲しいですね。
もう一人の横綱・鶴竜は、角界随一のサッカー通としても知られ、ブックメーカーが5001倍のオッズを付けながら優勝したレスターを奇跡ではなく実力での優勝と分析。「常にチャレンジ精神を持つことが大事」と自身を鼓舞して4場所ぶり3回目の優勝を目指します。24歳の照ノ富士は「Marathonbet」の優勝オッズで常に上位に挙げられながらも、その期待にこたえることができていません。しかし、5月の両国は先場所初優勝を果たして大関昇進を決めた場所で、そろそろ世界中のベッターの期待にも応えてほしいところでしょう。
ブックメーカー「Marathonbet」は、大相撲五月場所の幕内の取り組みオッズを初日から千秋楽まで毎日発表しています。海外でも非常に人気の高い大相撲は8日に初日を迎えます。