【ウィリアムヒル】宝塚記念2018:大混戦が予想されるレースでは「騎手」と「厩舎」がポイントに!?ブックメーカーがオッズ発表!

宝塚記念

夏の訪れを感じるとともに、日本競馬の長いようで短かった春のG1レースラッシュが終わりを告げます。そのフィナーレを飾るのが、春のグランプリレース宝塚記念(G1、2200㍍・芝)です。

時期的なこともあり、G1レースとしては割合出走頭数が少数になることもある宝塚記念ですが、単勝1番人気に推された馬の勝率はこの10年間でわずか2回のみ。2015年開催時には3連単で50万馬券が飛び出すなど、やや波乱傾向にあるレースと言えます。

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また今年は「実績はありながら近年不振」もしくは「勢いはありながらもやや実績面に不安」といったタイプが入り混じり、近年以上に大混戦が予想されています。

【宝塚記念2018枠順】
1-1 ステファノス(牡7、岩田康誠・藤原英昭)
1-2 ノーブルマーズ(牡5、高倉稜・宮本博)
2-3 サトノダイヤモンド(牡5、C.ルメール・池江泰寿)
2-4 ミッキーロケット(牡5、和田竜二・音無秀孝)
3-5 ストロングタイタン(牡5、川田将雅・池江泰寿)
3-6 アルバート(牡7、藤岡康太・堀宣行)
4-7 パフォーマプロミス(牡6、戸崎圭太・藤原英昭)
4-8 ダンビュライト(牡4、武豊・音無秀孝)
5-9 サトノクラウン(牡6、石橋脩・堀宣行)
5-10 ヴィブロス(牝5、福永祐一・友道康夫)
6-11 サイモンラムセス(牡8、小牧太・梅田智之)
6-12 タツゴウゲキ(牡6、秋山真一郎・鮫島一歩)
7-13 ワーザー(セ7、H.ボウマン・J.ムーア)
7-14 スマートレイアー(牝8、松山弘平・大久保龍志)
8-15 ゼーヴィント(牡5、池添謙一・木村哲也)
8-16 キセキ(牡4、M.デムーロ・角居勝彦)
※21日午後5時30分更新

ウィリアムヒル大混戦、抜けた馬がいないとなれば重要となるのは「騎手」と「厩舎」という要素。今回はそういったところに注目をしつつ出走馬をご紹介していきます。まずはブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しているオッズをご確認いただきましょう。

【宝塚記念2018オッズ】
宝塚記念2018オッズ
※「ウィリアムヒル」から23日午後9時発表、同時刻更新
☆ブックメーカー「bet365」が発表したオッズはこちら

サトノダイヤモンドそしてストロングタイタンと、今回注目の2頭を送り込むのが池江厩舎。

池江調教師

長きに渡り日本のトップ厩舎として走り続けていた池江厩舎ですが、今年は現時点で大不振。昨年63勝の厩舎がここまででわずか14勝。ランキングでは27位に留まっています。

そんな厩舎にとって、やはりサトノダイヤモンドのここまでの不振は非常に痛いことでしょう。

サトノダイヤモンド

2016年のクラシック戦線を湧かし、その年の暮にはあのキタサンブラックを破って有馬記念(G1、2500㍍・芝)を制覇。日本競馬界新たなスターの誕生を予期させながらも、その後は凱旋門賞挑戦などの影響もあってか思うように結果が残せず。

今年の大阪杯(G1、2000㍍・芝)では3番人気に推されながらも7着。強かった時代が過去の栄光となりつつありますが、実績は最上位。今一度C.ルメール騎手に手綱を託し、春、冬、両グランプリ制覇を目指します。

もう一頭、池江厩舎から出走となるのがストロングタイタン。前走の鳴尾記念(G3、2000㍍・芝)で見事重賞初制覇となりました。

ストロングタインタン

実績面では劣るストロングタイタンですが、鳴尾記念の勝利タイムは非常に優秀。さらに、6勝のうち5勝を6~9月の間に挙げている「夏馬」であることも、週末の気温が30度前後になると予想される今年の宝塚記念においては、非常に心強く写ります。

鞍上も3勝を挙げた川田将雅騎手を確保。出走両頭、一流ジョッキーをしっかり確保した点も、やはり今回の宝塚記念、池江厩舎の本気度合いが伺えます。

その一方で、厩舎成績絶好調なのが藤原厩舎。ここまでで37勝。複勝圏率は驚異の57%と抜群の安定感を誇っています。

藤原厩舎

そんな藤原厩舎からは今年の日経新春杯(G2、2400㍍・芝)を制したパフォーマプロミスが出走します。

6歳馬としてはとしては13戦と、非常に大事にレースに使われてきたパフォーマプロミス。体質面や精神面に問題を抱えていたからこそのローテーションではあったものの、近年はそれらが解消、一気に重賞制覇まで上り詰めました。

また、父であるステイゴールドはゴールドシップを始めこれまで宝塚記念5勝と好相性。現在の充実度であれば一気にG1制覇も夢物語ではないでしょう。

パフォーマプロミス

もう一頭、藤原厩舎からはステファノスが出走予定。G1レース2着3回、3着2回とあとひと押しがなかなか効かない同馬ですが、7歳となった今年念願であるG1勝利を目指します。

大将格であるスワーヴリチャードが出走しないやや寂しい4歳世代。今年は菊花賞馬であるキセキと、皐月賞を12番人気ながら3着と好走したダンビュライトが出走を予定。

今年の復帰初戦となった日経賞では1番人気ながらにまさかの敗戦を喫したキセキ。

キセキ

前走は休み明けということもあり馬が行きたがりすぎてしまったためと、敗戦要因は明白。加えて、菊花賞馬にもかかわらず天皇賞・春(G1、3200㍍・芝)をスキップして宝塚記念に挑んできた理由は、今回コンビ復活となるM.デムーロ騎手からの「本質は中距離馬」という提言があってのこと。距離短縮、コンビ復活で見事に勝利となるでしょうか。

こちらもイマイチ勢いに乗り切れていないダンビュライト

ダンビュライト

今年の1月にアメリカジョッキークラブ(G2、2200㍍・芝)を勝利し、そのままに果敢な海外挑戦も7着の結果に。今回はそこから2ヶ月の間隔を開けて挑むこととなります。

非常に意外なのが、折り返し地点でダンビュライトを所持するクラブ法人「サンデーレーシング」がG1レースを1勝もしていないという点。日本を代表する一大クラブとしてここはなんともいい結果を求めたいところでしょう。

今回、多くのG1実績馬の近走があまりパッとしない中、最も安定しているのはドバイターフ(海外G1、1800㍍・芝)で2着に入線したヴィブロス。

ヴィブロス

やや気にかかるのは2200mという距離について。これまで13戦を戦い抜いた中で、2000m以上のレースは昨年のエリザベス女王杯(G1、2200㍍・芝)のわずか一回のみ。その結果も5着と決していいものではありませんでした。

今回手綱を取るのは2016年にコンビを組み、秋華賞を制した福永祐一騎手。ちなみに、宝塚記念ではヴィブロスの姉であるヴィルシーナの手綱を取り3着に好走した過去もあります。

今年の前半戦で念願だったダービーを制した勢いのある福永騎手がヴィルシーナと共になし得なかった宝塚記念制覇を、ヴィブロスで果たすことができるでしょうか。

その他、海外からは昨年の香港カップ(海外G1、2000㍍・芝)で2着に入線したワーザーや、昨年の宝塚記念を制したサトノクラウンなども出走予定です。