【ウィリアムヒル】英障害競走「キングジョージ6世チェイス2018」:ブックメーカー発表のオッズでマイトバイトが3.75倍で1番人気!

キングジョージ6世チェイス

冬の競馬開催というと、何かと香港や日本競馬が取りざたされることが多いのですが、実は英愛競馬においては夏や秋とは違った形で熱戦が繰り広げられており、むしろこれからがファン待望の季節であることをご存知でしょうか。

それがナショナルハントと呼ばれる『障害競走』。その中でもチェイス三冠の内の二冠目であるキングジョージ6世チェイス(障害G1、約4828㍍)が、イギリスのケンプトン競馬場で開催されます。

レースの数こそ少ないものの通年で開催される日本競馬と違い、イギリス・アイルランドの障害競走は10月から4月までがシーズンとなっています。あまりなじみのない方もいらっしゃるかと思いますので、まずは軽くイギリスやアイルランドの障害競走についてお伝えしましょう。

キングジョージ6世チェイス優勝カップ

実のところ障害競走が盛んなこの2カ国において人気が高いのは平地ではなく障害レースとなっています。

例えば、イギリスのレーシングポストが企画した「20世紀の人気競走馬100選」では上位4頭が障害馬。また、アイルランドのブックメーカー「パッディパワー」が2014年に発表した「2カ国のレース売上ランキングTOP20」では7位にイギリスダービーが入った以外、残り19レースは障害レースでした。こういったことからも、人気の高さのほどをおわかりいただけるかとおもいます。

ちなみにこちらがレース売上ランキングトップの「グランドナショナル」のレース模様。

【グランドナショナル2017(勝ち馬:One For Arthur)】

レース距離はおよそ7キロ、そして30個の障害。完走するには9分近くを要するこの難コースを数十頭の馬が駆け抜けていく様子は正に大迫力。余りに厳しいレースの為スタート時には40頭近くいた出走馬がいたとしても完走するのは10頭以下という年もしばしば存在します。

今回ご紹介するキングジョージ6世チェイスも、そんな大人気の障害シーズン中盤におけるビッグイベント。かつて2006年にはコートスターが4連覇を達成し、2007年には5連覇をかけて挑みことで話題を呼びましたが、3着に敗れ去っています。

障害競走は割合高齢まで走らせることが多く、キングジョージ6世チェイスも連覇やリピーターが多いレースなのですが、ここ3年はそれぞれ別の馬が勝利。英愛障害レース界も群雄割拠の時代を迎えており、非常に見どころ満載です。

ウィリアムヒルそんな本場の障害レースを楽しんでいただくその為にも、まずは有力出走馬をしっかりとご紹介させていただきます。まずはブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しているオッズをご確認いただきましょう。

【キングジョージ6世チェイス2018オッズ】
キングジョージ6世チェイス2018オッズ※オッズは24日午前8時現在

ウィリアムヒル 登録方法

3.75倍で一番手評価を受けたのはマイトバイト(Might Bite)この馬が昨年のキングジョージ6世チェイスの勝利馬でもあります。

マイトバイト

2016年秋シーズンから一気に本格化を見せ、前走までの10戦においては7勝を挙げる圧倒的な強さを見せていたマイトバイト。その内G1レースは4勝、複勝圏外は転倒してしまった1戦のみと、現状の障害馬の中でも抜けた強さを見せています。

ただし、前走秋初戦となったベットフェアチェイス(障害G1、約5144㍍)では、当然1番人気に推されるも直線で大失速。5頭立ての5着、しかも4着からは20馬身以上離された結果となってしまいました。

休み明けということもありますが、例年マイトバイトは休み明けでもしっかりと結果を残してきているだけに、やや不安ではありますが、修正できていれば最有力であることに変わりはありません。

マイトバイトに次いで6.00倍となっているのがポリトローギュ(Politologue)。

ポリトローグ

こちらもマイトバイト同様非常に安定した成績を残し続けていますが、2017年秋から2018年にかけてかなり好調。前走の休み明けでもしっかりと結果を残したことも好材料ですが、前々走のメリングチェイス(障害G1、約4023㍍)は平たんコースで非常にスピードを問われる一戦でありここでもしっかり勝利を挙げているのは注目ポイントでしょう。実績こそマイトバイトには及びませんが、勢いがある一頭だけに要注意です。

同じく、6.00倍となっているのがウェイティングペシャントリー(Waiting Patiently)。同馬は2018年このレースが初出走となります。

ウェイティングペシャントリー

上でご紹介した2頭が経験豊富な実績馬ならば、ウェイティングペシャントリーは新進気鋭の一頭であるといえます。前走のアスコットチェイス(障害G1、約4231㍍)においては、初G1挑戦であることに加え、名障害馬との呼び声も高いキューカード相手にしながらも完勝。3着以下には17馬身差以上をつけて7連勝を飾りました。

ただやはり気になるのは2017年2月以来のレースとなる点。長距離を走ることになる障害レースにおいて長期休養明け初戦は息遣いが難しいこともあり、勢いやレースの内容の濃さこそあれど、オッズ的な評価はやや控えめといったところでしょうか。

近年の英愛障害馬を語る上で、この馬の存在も忘れてはいけません。10歳馬のシスルクラック(Thistlecrack)。オッズは7.00倍となっています。

シスルクラック

2016年のキングジョージ6世チェイスを制しただけでなく、その時点で当時9連勝。順当であれば2017年以降もシスルクラックの時代が続くものかと思われていました。

しかし、2017年の2月に腱を損傷してしまい長期放牧へ。休養明けからの3戦は5着、4着、3着とやや精彩を欠いている結果となっているだけに決して強気になれる状態ではありませんが、2016年以来の2勝目を狙います。

シスルクラシックと僅差の7.50倍となっているのが前走でマイトバイトやシスルクラシックを破ったブリストルデメ(Bristol De Mai)。

ブリストルデメ

前走のベットフェアチェイスも見事な勝利でしたが、この馬が伝説的なのはむしろ2017年のベットフェアチェイス。なんと2着に今世紀最大の57馬身差をつけての勝利を挙げました。そんな衝撃的なレースを見せた一方で、昨年のキングジョージ6世チェイスは6着。今年こそは実力をいかんなくしたいところであり、それが叶えばかなり怖い存在となります。

非常に楽しみなメンバーが顔を揃えたキングジョージ6世チェイスは12月26日発走予定です。