現地時間3月25日にアラブ首長国連邦ドバイのメイダン競走場にて「2023ドバイワールドカップデー」が開催されます。今大会には日本から史上最多の27頭が参戦予定で、フェブラリーステークスを制したレモンポップや、前月のサウジカップにて日本馬初制覇の快挙を挙げたパンサラッサも出走を予定しています。メインレースとなるドバイワールドカップ(G1、ダート・2000㍍)は15頭立てとなり、このうち8頭が日本馬と過半数を占める形となりました。今大会の6R〜9Rは日本でも勝ち馬投票券の発売が予定されています。また、JRA公式の動画配信サービス:グリーンチャンネルにて中継を無料放送するほか、フジテレビ系列でも中継を予定しているので、日本国内でも大いに盛り上がりを見せるでしょう。
・6Rドバイゴールドシャヒーン(G1、ダート・1200㍍)
ジャスティン(牡7・栗東・矢作芳人厩舎)
リメイク(牡4・栗東・新谷功一厩舎)
レッドルゼル(牡7・栗東・安田隆行厩舎)
レモンポップ(牡5・美浦・田中博康厩舎)
・7Rドバイターフ(G1、芝・1800㍍)
ヴァンギャルド(牡7・栗東・藤原英昭厩舎)
セリフォス(牡4・栗東・中内田充正厩舎)
ダノンベルーガ(牡4・美浦・堀宣行厩舎)
ドウデュース(牡4・栗東・友道康夫厩舎)
・8Rドバイシーマクラシック(G1、芝・2410㍍)
イクイノックス(牡4・美浦・木村哲也厩舎)
ウインマリリン(牝6・美浦・手塚貴久厩舎)
シャフリヤール(牡5・美浦・藤原英昭厩舎)
・9Rドバイワールドカップ(G1、ダート・2000㍍)
ヴェラアズール(牡6・栗東・渡辺薫彦厩舎)
ウシュバテソーロ(牡6・美浦・高木登厩舎)
カフェファラオ(牡6・美浦・堀宣行厩舎)
クラウンプライド(牡4・栗東・新谷功一厩舎)
ジオグリフ(牡4・美浦・木村哲也厩舎)
ジュンライトボルト(牡6・栗東・友道康夫厩舎)
テーオーケインズ(牡6・栗東・高柳大輔厩舎)
パンサラッサ(牡6・栗東・矢作芳人厩舎)
2Rのゴドルフィンマイル(G2、ダート・1600㍍)には、ウインカーネリアン(牡6歳・鹿戸)、バスラットレオン(牡5・矢作)、ラウダシオン(牡6・斉藤崇)の3頭が出走。5RのUAEダービー(G2、ダート・1900㍍)には、ゴライコウ(牡3・新谷)、コンティノアール(牡3・矢作)、デルマソトガケ(牡3・音無)、ドゥラエレーデ(牡3・池添)、ペリエール(牡3・黒岩)の5頭が出走を予定しています。
ドバイワールドカップデーの展望は「bet365」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
パンサラッサG1ダブル制覇なるか?
今大会メインレースであるドバイワールドカップには歴代最多となる8頭の日本馬が出走を予定しています。その中でも最も注目を集めるのが、2月のサウジカップを制したパンサラッサです。予想オッズを見ても9.00倍と日本馬では最有力の予想となっています。レースの行方とともに注目したいのが、パンサラッサの総獲得賞金です。ドバイワールドカップも総賞金1200万米ドル、1着賞金は696万米ドルとサウジカップに次ぐ世界2位の高額賞金レースで、今月9日現在で獲得賞金日本歴代3位(18億4466万3200円)に付けているパンサラッサがドバイワールドカップで優勝すると、現在1位(19億1526万3900円)のアーモンドアイに大きく差をつけて日本歴代トップ(27億6244万3600円)に躍り出ます。
ですが今レースには日本のライバル馬だけでなく、昨年王者でありサウジカップでは2着だった米国のカントリーグラマーら強豪馬も出走します。カントリーグラマーの予想オッズは3.25倍と優勢候補最有力の予想です。前走では恵まれない展開の中でも追い上げでその力強い走りを見せましたが、今レース1Fの距離延長でリベンジに燃えています。
カントリーグラマーに続いて日本馬のライバルとなるのが、メイダンで1月のアルマクトゥームチャレンジR1(G2、ダート・1600㍍)、2月初めのアルマクトゥームチャレンジR2(G2、ダート・1900㍍)を連勝中と勢いのある英国馬のアルジールスです。G1での勝ちこそ無いものの、ダートに転身後才能が開花し前走で距離延長も克服した期待馬です。予想オッズは3.75倍と2番人気につけています。日本馬が優勝すれば2011年のヴィクトワールピサ以来2回目の快挙となる今レース、パンサラッサら日本馬は強豪馬を相手に再びビッグタイトルを制することはできるでしょうか?
【ドバイワールドカップ 優勝予想オッズ】
※オッズは22日午前9時現在
フェブラリーステークス覇者のレモンポップが世界にはばたく!
6Rドバイゴールデンシャヒーンにはフェブラリーステークスで初G1制覇を飾ったレモンポップが出走します。デビュー以来初となる1200㍍ですが、自慢のスピード性能の高さを発揮できれば勝機を見出せるでしょう。予想オッズも3.75倍と1番人気につけており、日本ダート新王者の世界戦に注目が集まります。そんなレモンポップの強豪となるのが、2月にキングアブドゥルアジーズ競馬場にて開催されたリヤドダートスプリント2着の米国馬ガナイトで予想オッズ4.00倍、地元UAEで昨年覇者のスイッツァランドも予想オッズ4.50倍と9歳馬ながら衰えはなく、長期休養明けに1月のドバウィステークスを完勝しました。
また、過去のレース結果からドバイで開催されるマハーブアルシマールに出走した馬が好走しています。マハーブアルシマールは距離も舞台もこのドバイゴールデンシャヒーンと全く同じメイダンダート1,200㍍で開催するため、同じ舞台で参戦できることから有利と言えるでしょう。前走マハーブアルシマールに出走したのはムーヒーブ、サウンドマネー、タズの3頭で、サウンドマネーは優勝を飾りました。予想オッズはサウンドマネー12.00倍、タズ26.00倍、ムーヒーブ41.00倍といずれも上位予想ではないものの、地の利がある点で油断はできません。熱いレース展開となること間違いなしのドバイワールドカップデーで、日本馬は強豪馬相手に再び世界タイトルを掴むことができるでしょうか?